リターンアライブ
コメディ行方不明wシリアスなふいんき・・・あれ、ふんいき?ふいんき?あれれ??wwwまぁ、いいや気にしたらいけませんね。湊人くん、ケガはしてないよ。
「ほあっとぅあああああ!!あちょぅおおおお!!」
「カズマうるさいッ!!どうにかその掛け声できないッ?!」
みっきーに突っ込まれながらもカズマは笑顔で敵を倒していっている。変な掛け声で突っ込まれているが、カズマはもうすでに30人以上倒している。
「消え失せろ愚民共。」
「イサミちゃんもそのセリフどうにかならないかなぁ」
「これは仕方ない。本音だ。」
「はぁ・・・(´・ω・)」
みっきーは一人も倒していないが、攻撃が少しあたった人に素早く治療をかけている。
こんな愉快な会話をしているが、闘いの真っ最中である。安藤達は余裕なのだ。
「さて、と。最後の一人だぜ。カズマお前行ってこい。そんで十分暴れてこい!」
「え?!いいんスか?!よっしゃ!うらぁああああ!!」
カズマは心からの笑みを浮かべ、最後の一人を蹴り上げ、殴り、意識を消した。
「カズマは女の子相手にも手加減しないんですね;」
まゆみがそう言うと
「あんなの女じゃねェ!!怪物だ!!」
とカズマが言い放った。
それを見て安藤は近寄って、「よくやった。」と目線で伝えながら
「たしかにあれは怪物だよな(笑)」
と喋りかけた。
闘いが終わり、安藤たちはイサミの力を借りて、移動をした。
(場所はなんとなく見当がつく。アイツのことだ…絶対、あの路地裏だ…!)
ーーー
暫く沈黙の続いた路地裏。
急に女が体をぴくっと動かし、嬉しそうな顔をして
「そろそろ、くるわッ!!大和君!!」
と言った。
ーーー
「本当に、ここなのか?」
「あぁ、おそらく。」
薄暗い路地裏には人の気配が全くなかった。
「本当にいるのかなぁ・・・・心配だね、湊人君能力使えないしサ~・・・」
「まぁ、取り敢えず進むしかないから行くぞー。」
と、進むと行き止まりになった。
「行き止まり・・・だよ?あんどぅー?」
みっきーが問いかけるが、それを聞かず、安藤は
「はい、ちゅどーん。」
と壁を指差し唱えた。
すると壁はきれいに破壊され粉々になり、新たなる通路が視界に入った。
「おおお・・・さすがあんどぅー・・・」
「当たり前だろう。」
驚いたみっきーにイサミは鋭く言った。
「ともかく、行くぞ。」
ーーー
「まっだかなッまっだかなッ♪」
まるで子供が誕生日プレゼントを待ちわびているかの如くウキウキしている女性を見て、湊人はいくつかの疑問が浮かび上がった。
(この人、あんどぅー先輩の事大好き・・・なのかな?なのになんでこの前殺そうとしたんだろう。ていうかそもそもあの人とこの女の人は違う人なのか?)
「なんでそんなに安藤先輩のこと待ってるんですか?」
思い切って問いかけてみると
「大好きだからよ。今すぐ会いたいの♪」
「安藤先輩を殺したいんですか?」
問いかけると
「あら、結構深く考えるわね。でも違う。純粋に愛してるの。でも・・・愛が憎しみに変わって・・・て事はあるかもしれないわよ。」
(元より殺す気はないのか?)
「自分から、会いにいけばいいんじゃないですか。」
そう問いかけると女は悲しそうな目をした。
「それは…ダメなのよ…。」
「なんで…」
言おうとしたが遮られた。
銃口を頬に突きつけられ、
「それ以上、質問攻めしないでくれる?撃っちゃうわよ?」
と笑顔で言ってきたから。
「すみませ・・・・」
「おいおいあんま脅してやるなよ。」
ムサシが女をなだめた。
それから少し沈黙が続き・・・
「それにしても遅いわね。あんたどんだけややこしくしたのよ。」
「ン?ややこしくなんかしてねぇぜ?だが、ちょっとムズイかもな。」
ーーー
走って走って、もうすぐつくとおもった。しかし
安藤達は今、迷路にさまよっていた。
「さっきから同じとこ通ってね?」
「しらないよっ」
みっきーとカズマのちわ喧嘩を聴きながら、まゆみは一人考えていた。
(私・・・何もできないのかな。ううん。絶対どうかする。うん!でも・・・どうすれば・・・・あ、そうだ!)
「浮遊!!」
「ん?何をしようとしてるんだ?まゆみちゃん。」
安藤が問いかける前にまゆみは空中へと浮いた。
「先輩!!私、上空から見るので、指示します!その指示する方向に行ってください!」
「なるほどね。考えるじゃんまゆみ!」
みっきーが嬉しそうな顔で上空のまゆみを見た。
幸い、外で天井が無かったので、上空から見ることができ、
まゆみの指示によって、ゴールへとたどり着くことができた。
すると目の前には鉄のドアがあった。
「これは、俺が簡単に壊せるようにわざと設置してるのか・・・?まぁ、いいか。はい、ちゅどーん」
ドアは崩れ・・・
目の前には身動きの取れない湊人と女とムサシがいた。
「湊人君!!」
「!!」
ーーー
まゆみの呼びかけに反応した湊人。
それより一同が驚いたのは。
「ムサシさん・・・?なんでここにいるんですか・・・」
まゆみが声をだしたが、皆おなじことを考えていた。
「おい・・・。後輩まで巻き込んでんじゃねェよ・・・加川!!」
「あら、やっぱり名前。覚えててくれたのね♪嬉しいわ!でもね、下の名前で【美奈】ってよんで欲しかったわ。」
あんどぅーが怒り狂っているのに対し、加川と呼ばれた女は幼馴染との久々の再会に喜んでいる。
「湊人!大丈夫か?!なんかやられてないか?!」
カズマが心配して湊人に近づいた。
「カズマ・・・。大丈夫。なんもされてねぇから・・・。」
「ところで、後輩を拉致っといて、俺呼び出して、会いたかった、だけじゃねぇだろ・・・?」
「勿論!会いたかったけど、そのほかにもあるのよ!」
カズマと湊人の近くにイサミが近寄り、湊人の枷をとった。
「こんな簡単に取れるとは思ってなかったな・・・湊人が能力使えないから私たちがきたら取れるようにしてたのか?」
「まぁ、そうとってもいいぜ。別に俺は縛らなくてもいいと思ったし。」
イサミに「こっち来い。」と言われ、俺とカズマはあんどぅーの後ろへ行った。
「大和君にね、見てもらいたいものがあって呼んだのよ!!」
「わざわざ湊人を拉致したのは何故だ。」
「そうでもしないと、来てくれないでしょう?」
それより見て!と加川 美奈は後ろに置いてある大きな何かにかぶさっている大きな布を少しづつとった。
その中には檻があって、
中にはなにかがいた。
「人間。誰だかわかるかしら?」
・・・しかし、人とは思えないような。
「貴方の両親よ」
『えッ?!』
「・・・・・・ッ」
もはや人ではなかった。全身焼け爛れ、顔は怪物のよう。
四つん這いで二人、「う゛ぅ゛・・・」と低い声で唸っている。
「・・・・がう、違う・・・」
「違わないわよ!あなたが殺した両親をね、ムサシと一緒に生き返らせたのよ!!」
(いきかえす?そんなことできるのか・・・?ていうか・・・・殺したって・・・・)
俺はあの時のコトバを思いだした。
≪俺の両親いないからなー。≫
≪どうしたんすか?病気とか?≫
≪ううん。俺が殺した。≫
≪え・・・≫
≪つーのは冗談に決まってんだろ。≫
(あれは、冗談じゃなくて、事実・・・?)
「おい、」
イサミが鋭く相手に言い放つ
「人を生き返らすのは違反行為だろう。」
「いいのよ。違反でもなんでも、もう一度ね、大和君の笑顔が見たいん・・・・・・・」
そう言って安藤の方を振り向いたが、勿論笑顔など無く、あるのは無。
「違う違う違う違う・・・・俺の両親はこんなのじゃない・・・!こんな・・・。」
「両親よ。こっちがおかあさんで、こっちが・・・」
「なんで・・・。もう、これ以上、俺の心を引き裂くな・・・ッ」
「引き裂く?なんで?なんでなの?私は喜ばせたかったのに?なんで?言ってたじゃない。泣きながらおかあさん、おとうさんに会いたいよって!!私、あの頃からずっと作っていたのよ?ずっと、大和君の味方なのよ・・・?!」
「なんでじゃねぇよ!!」
あんどぅーは美奈に怒鳴ったあと視線を変えた。
「・・・・お前・・・一体誰なんだ!!」
向けた先はムサシ
「・・・・はは。やっぱり忘れられてたんだ。そら、乗り込んだとき全く気づかれなかったしな・・・・。」
ムサシは安藤に近づいて
「美奈と、お前と美奈と、あと一人・・・いつも一緒にいただろ?思い出してくれよ・・・。」
誤字脱字発見次第連絡求ム