人質
メインとなりますアクション入れてみました、あれ、コメディーさんどこ行ったんですか帰ってきてくださいw
帰宅後
俺は机につっぷして考えていた。
あの女性はいったい誰なんだろう。
なんであそこに来れたんだろう。
そして、俺は役たたずだな。
なんとか役に立ちたい。そんな想いが巡り、俺はPCを立ち上げた。
「せめて、知識だけでも知っとかないとな・・・」
と思い色々検索をしてみるものの、出てくるのはありふれた漫画や小説などに出てくるようなものばかりだ。
「はぁ・・・・・駄目だこりゃ!」
そのまま寝てしまったというのは言うまでもない。
ーーー
朝起きると登校するはずの時間を過ぎており、走って学校へ向かった。
「うおおっ!!やばいっ!!どあっ!」
思い切り走ってると誰かにぶつかってしまった。
「あ、スンマセンッ!」
そう言って走り去ろうとしたが、ぶつかった相手に腕をつかまれた。
俺はヤバイ、ぼこされるんじゃ・・・と思いおそるおそる顔を見ようとした。
しかしそこに居たのはオラオラスキンヘッドでもなく、
不良学生でもなく、ヤクザっぽい人でもなく、
昨日銃を構えていた女性だった。
「ひ・・・・」
「そんな怯えないでよ。まだ一度も会ったことないでしょう?本物とは。」
「ほ・・・本物・・・?」
たしかにこの前の女性とは喋り口調が全く異なっていたが、顔も声もほぼ等しい。
「まぁ、詳しいことはあとでするわよ、付いてきなさい。」
「や・・・やめてくださいッ。」
手を振り払おうとしたが、その女性の力は思ったより何倍も強く、抜け出すことができなかった。
暴れる俺に女性は言った。
「あーもう。めんどくさいわね。」
女性は空いてる片方の手で俺の口をふさいだ。
塞がれた瞬間、俺は意識を失った。
ーーー
目が覚めると、暗い場所にいるのが分かった。
体を動かそうとしたが動かない。
どうやら体は固定され、動けないようにしているらしい。
「ッ!」
動かそうとしても、鎖らしき音が少しじゃらっと聞こえるだけだった。
「あら、やっと起きた?」
「ここはどこなんですか・・・」
俺が質問すると女性は
「とある路地裏よ。」
と答えた。どうやら場所を話すつもりはないらしい。
「なんで俺、連れてかれたんですか。」
「人質役よ。大丈夫よ、もうちょっとで助けが来るわ、よかったわね。」
ーーー
放課後、
いつも集まる場所に湊人がこないことを不思議に感じたまゆみは安藤に
「湊人君、おそすぎませんか?心配です。」
と言った。
「只の遅刻だろう。全くー。」
と口では言っているが、心配はしていた。
(気配が全くない。おかしいな。ちょっと探しにでも行くか。)
「じゃあ、俺探してくるよ。そのへんでぶっ倒れてるかもしれないしな(笑)」
とドアノブに手をかけた瞬間、
ぷるるるるると電話の着信音が愉快に鳴り響いた。
安藤が急いででて、「もしもし?Psychicです。」といつものように出た。が。
安藤は顔の色を変えて、受話器から聞こえる音を真剣に聞いていた。
受話器を置いて通話を終えると安藤は急いだ様子でみんなに声をかけた。
「湊人が、アイツがとらえられてる。急いで救出しにいくぞ。」
『え?!』
「兎に角、急ごう。いつ殺されるか分かったもんじゃない。・・・・あのクソやろう・・・ッ!」
全員で部屋を出て、指定の場所へと走っていった。
ーーー
「助け?」
「大和・・・・。安藤君達が助けにくるのよ。」
「・・・・なにがしたいんですか。」
「それには答えられないわね。」
そんな会話を続けていると、背後から男がやってきた。
「どうよ。なんか変なことでもしたか?」
その男は例の【むさし】という男だった。
「む、むさし、さんッ?!」
「あら?なんで知ってるのかしらね?」
女性はむさしを睨みつけるように問いかけた。
「わりい(笑)ちょっと事前に乗り込んだ(笑)」
「あんたねぇ。バレるかもしれないんだからやめなさいよ。」
そんな会話の途中、むさしが俺に話しかけた。
「どうだ、今の気分は?」
「・・・・・・。最悪です。」
「だろうな。ところで、俺のことはむさしさんじゃなくて、ムサシでいいぜ。」
「・・・・。」
ーーー
「ついた・・・が、まさかね。」
指定の場所につくと、付いた瞬間に沢山の女性に囲まれた。
普通なら嬉しい状況だろう、しかしワケが違う。
その女性は安藤を大和君と親しげに呼ぶ、銃を構えた女性達。
「うわッ、なんだぁこの数?!あんどぅー先輩コレなんなんスカ?!」
「なんなんだと言われても困る!俺だってこんないると思わなかった!」
その数、おおよそ100人以上。
わざわざ人が寄り付かない結界を貼られていた。
「どうすんのコレ?!僕勝てる気しないよぉ?!」
「俺がやっから、いい。」
『本当に後輩には優しいよねッ』
そのセリフが何百人もの声で出来ている。
その威圧感に驚かずには居られなかった。
「ようするに、倒さないとこの先は行かせないってことか・・・。」
「おもしれェ!!やってやらぁ!」
「お前は他人様に迷惑かけないように戦えな?」
「んじゃ、適度に僕も頑張るよ。」
「まゆみ、大丈夫、私が守る。だからまゆみは適当に攻撃していて大丈夫。」
「すみません、本当にすみません!」
こうして100対5の大乱闘が始まった。
誤字脱字発見次第連絡求ム