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十国伝  作者: 魔神
翔国編

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48/57

第四十八話 「十分の一」

──ドガガガガガガガッ!!

凄まじい攻防を繰り広げる、劉士元と臥龍。

その人の域を超えた二人の闘いを、ガタガタと震えながら見守る翔王と大臣達……。


「な、なぁ……。もし、これで臥龍将軍が敗れる様な事になれば。……一体、俺達はどうなってしまうのだ?」

「まっ、負ける筈が無かろう!臥龍将軍は、あの"天覇十傑"なのだぞ?……それに、ほらっ!まだ厳狼将軍や他の将軍達も、生き残ってるやも知れぬのだぞ!!」

「……そっ、そうだな。翔国筆頭将軍である厳狼将軍が敗れる事なぞ、万に一つも有り得んわな。」


──ドカッ!

突如、開かれた扉から入ってくる刹那、優駿率いる味方部隊四百名。

「おらー!!どうよ、将軍一人を討ち取ってやったぜー!流石俺様、楽勝だったぜー!!はははははは……。」

大声で、そう話し大臣達に(とど)めを刺していく刹那。

……しかし刹那の姿を見るに、刹那は体の至る所に傷を負っていた。決して楽勝であったとは言い難い物があり、それなりに苦戦していた様子が見受けられる。

そして遅れて入ってくる士龍隊も又、傷だらけで満身創痍であった。


「そう言う事らしいよ?城内に居た将軍二名は、とっくにあの世だってさ。……もう諦めたら?勝負なんて、とっくに着いてるからさ。」

司馬晋は腕を組ながら、にまにまと笑いながら大臣達にそう話す。

「そ、そんな馬鹿な……。」

(わし)らは、一体どうなるんだ……。」


大臣達が落ち込むのは、無理もなかった。頼みの綱である"天覇十傑"の厳狼将軍は、城内への侵入を許し。そしてもう一人の"天覇十傑"である臥龍将軍を、力尽(ちからず)くで()じ伏せる正真正銘の怪物……。大陸最強の暗殺者一族、"剣竜"の恐ろしさに。

……大臣達は諦め、がっくりと肩を落としていた。


「……ぐぬっ。」

圧倒的な武を誇る"剣竜"の前に、地面に膝を落とす臥龍将軍。何とか致命傷は(まぬが)れているものの、防ぎ切れない数々の刃をその身に受け。臥龍将軍の体は、かなりの手傷を負っていた。


それに対し、全く無傷の"剣竜"劉士元。……士元は二刀を携え、その場に悠然と(たたず)み。凄まじい殺気を放ちながら、余裕の表情を見せていた。

「…………。」


「……本当に化け物だね、これは。」

その闘いを見守りながら、司馬晋はひっそりと(つぶや)く。


その時、劉士元は城内に響き渡る(かす)かな足音に気が付いていた。

「…………。」

数は、(およ)そ三千……。その(かす)かな足音で、戦況を理解する劉士元。

「……どうやら、あちらも終わった様だな。ならば、そろそろ()()を着けるとするか。」

「……ぬ?」

劉士元はそう言い放ち、奇妙な構えを取った。両腕を、だらんと下げ士元は静かに天を仰ぐ。そして、その瞬間───。


──ザシュ!!

士元の姿は、その場に居た全員の視界から消え失せ。それと同時に、その刃を受けた臥龍将軍は血を流し。……そして、大地へと沈んでいった。


「剣竜二刀流暗殺剣、絶技"龍王連牙"。……なかなか楽しめたぞ。この俺に、この技を出させた事を褒めてやろう。」

「……へぇ。」

その超人的な動きは刹那の目にも、士龍や司馬晋の目にも。一体、何時(いつ)斬ったのかすら理解出来なかった……。


長きに渡る戦いが終わりを告げ。翔国中の民達が朧の団の勝利を喜び、歓喜の声を上げた。

……そして民衆達は、新たな翔王の誕生を心より喜んでいた。


「終わったか……。」

公孫翔は朧の団の皆に会いに行き、その勝利と功績を(ねぎら)っていた。

「おお!待っていたぜ、翔!俺は敵の将軍を一人、討ち取ってやったぜ!!」

とにかく誇らしげに、公孫翔に話す刹那。


「流石だな、刹那。……これからも期待してる。頼んだぞ、刹那。」

「おおよ、任せろ!!」

公孫翔は全員への(ねぎら)いを終えた後、城内の奥へと進み目的の場所へと向かう。

「…………。」

目的の場所、王の間に辿(たど)り着き。公孫翔は一人、静かに玉座の前に立っていた。


「これが、玉座か……。」

公孫翔は玉座に座り、ある人物の事を思い浮かべ優しそうな表情を見せる。

「……礼、喜んでくれるかな?(あいつ)、昔から姫に成りたがっていたからな……。」

公孫翔は妹の喜ぶ表情(かお)を想像し、幸せそうに笑っていた。


『十国伝』「~一章~翔国編」完結

次回 「~二章~蛇国編」開始

武将紹介

優駿(ゆうしゅん)

武力 45

知力 85

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


刹那(せつな)

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


公孫翔(こうそんしょう)

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


黄牙(こうが)

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


劉士元(りゅうしげん)

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


臥龍(がりゅう)

武力 96

知力 68

体格 98


"天覇十傑"に名を連ねる、最強の将軍の一人。その実力は、剣竜とも互角に戦える程の強さを持つ。翔国が誇る、二大将軍である。


張翼(ちょうよく)

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


青辛(せいしん)

武力 74

知力 92

糸目 では無い。目を閉じているだけ。


知将。その知略は翔国一と称される人物。翔国の軍略を一手に取り仕切っている将軍である。二大将軍に隠れがちだが、非常に優秀な将軍と言える。


呉頭(ごず)

武力 85

知力 38

悪行(カルマ) 96


大陸最大の盗賊団、月影団(げつえいだん)の頭目。朧の団以外で唯一、討伐隊を退ける程の武闘派集団の親玉である。かなりの怪力の持ち主。かなり悪事を働いているが、領主程嫌われてはいない。


士龍(しりゅう)

武力 84

知力 58

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える事もある。


司馬晋(しばしん)

武力 78

知力 89

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。


厳狼(げんろう)

武力 98

知力 84

最強 お爺ちゃん


"天覇十傑"に名を連ねる将軍。翔国軍、筆頭の大将軍でもある。……そろそろ引退して、孫とゆっくりしたいお年頃。身長二メートル以上の巨体を誇っている。


牛丹(ぎゅうたん)

武力 88

知力 46

牛肉 大好き


翔国五将の一人。相方の豚躑(とんてき)将軍とは大の仲良し。


豚擲(とんてき)

武力 87

知力 64

豚肉 大好き


翔国五将の一人。相方の牛丹(ぎゅうたん)将軍とは大の仲良し。


魔神(マガミ)

武力 5

知力 3

猫力 (ФωФ)にゃあ♪


"天覇猫傑"の一匹。好きな食べ物は、フルーチェ。……ブクマ、感想、評価、リアクションを上げると喜びます。御気軽に、(エサ)をお恵み下さいませにゃー。

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― 新着の感想 ―
剣竜強すぎ〜!!臥龍将軍が一方的にやられるなんて…でもまぁ無事に勝利してよかったです。 2章からはついに国同士のたたかいになるんですね♪ そのたたかいに魔神さんも参戦!!…はしないか〜wにゃあ〜\(^…
第一章完結おめでとうございます! これからも戦記仲間、作家仲間として頑張りましょう!
1章完結おめでとうございます! ……なんかいる。知力も武力も低すぎませんか?w もっと自信持ってくださいませ。
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