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十国伝  作者: 魔神
翔国編

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第四十四話 「救世主」

──ザシュ!!

「ひいぃぃぃ。……た、助けっ。」


司馬晋隊三百は王の元まで辿(たど)り着き、王を守る衛兵と戦っていた。

──すたすたすた。

余裕の表情を見せながら悠々と歩き、必要以上に衛兵を斬り刻む司馬晋。


「はい、残念。もう城内は制圧済だよー。こうなりたくなかったら、早めに投降した方が身の為だよー。」

にっこりと笑いながら衛兵を突き刺し、優しく投降を呼び掛ける隊長の司馬晋。


「あ、あのっ隊長。城内はまだ、全く制圧出来ていないと思うのですが……。」

司馬晋隊の一人が、小声で不思議そうに司馬晋に話し掛ける。


「んー、こういうのはね。ハッタリで、どうにでもなるんだよ。嘘や方便で恐怖に(おとしい)れた方が、話は早いし何かと手っ取り早いんだよ。……その分、味方の被害も減らせるしね。」

司馬晋は、にこりと笑いながら味方の兵士にそう説明をする。

「……は、はぁ。」


「はーい、皆さーん!抵抗する人は容赦無く殺しちゃいますよー!既に城内の兵士は、全員投降してまーす!!」

「うわあああああああああ!投降する、投降するっ!だからっ、命だけは助けてくれぇ!!」


楽しそうな司馬晋の呼び掛けに、次々と降伏していく衛兵と大臣達……。その状況を見て、思わず翔王は叫び声を上げる。

「何をしておるか、貴様らー!王である、この俺を守らぬかぁ!!」


「…………。」

必死に叫ぶ翔王……。だが周りの衛兵達は皆、既に戦意を失っていた。

勝利を確信し、ニヤリと不敵に笑う司馬晋。


「思ってたより楽勝だったねー。まあ、僕達の前に敵が少なかっただけなんだけど。……でも他の二隊は苦戦してるだろうから、急がないとね。」

司馬晋は隊の者に、城の旗を変更する様に指示を出す。

「急いでねー。早くしないと、味方が沢山死んじゃうよー。」


「…………。」

部下に指示を終える司馬晋だが。無言で振り向き何やら背後で騒いでる、その人物の様子を(さげす)んだ様な目で見ていた。


「くそー、将軍達は一体何をしておるのだ!"天覇十傑"の二人は、そこまで能無しだったとはな!!」

「……げ、厳狼将軍は今、反乱軍と必死に戦っている最中にてございます。じきに反乱軍を鎮圧し、敵を討ち取って戻って来る事でありましょう。」

大臣の一人が見兼ね、叫ぶ王を(なだ)める様に声を掛ける。


「ふざけるなー!俺を守らないと意味が無いだろう!臥龍は?臥龍将軍は、何をしている!?」

自分の身が危ういと分かり、必死に(わめ)き散らす翔王。

「臥龍将軍は今、葉国に遠征に出ておりまして……。」


「ならば青辛は?青辛将軍は、何処(どこ)で何をしている!?彼奴(あやつ)に、軍の全てを任せている筈であろうが!!」


「…………。」

「…………。」


流石にその言葉には黙り、口籠(くちご)もってしまう大臣一同。大臣達は口を閉ざしたまま、互いの顔を見合せていた。


「アハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

いきなり大声で笑い始める司馬晋の姿に、周りは一斉に静まり返る。


「な、何がおかしいか!貴様ー!!」

必死に笑いを(こら)える司馬晋。


「だってさー、ねぇ?言ってやってよ、大臣さぁ。アハハハハハハ……。お前が殺したんでしょ?もう忘れたの?」


「…………。」

その言葉を聞いて翔王は、その事を思いだし一気に顔色が青ざめていく。……自分の首を絞めていた事に、今更気が付いたのか。翔王は絶句し、その場にぺたりと座り込んでしまった。


「……(あわ)れな物だね。」

つい先程まで、あんなにも笑っていた筈の司馬晋。まるで別人の様に、恐ろしい形相で翔王を睨み付けていた。

「こんな奴でも王になれるのか。……なんて下らない、世の中なんだ。」

剣を鈍く光らせながら、司馬晋は(おもむろ)に翔王に歩み寄る。


「くっ、来るな貴様!金か?金なら、(いく)らでも出してやるぞ!そうだっ、お前を将軍に取り立ててやろう!……それなら、どうだ?」

「…………。」

当然だが、そんな王の言葉など最早(もはや)耳に入る筈も無く。司馬晋は冷ややかな表情で見下ろしながら、翔王の首元に刃を突き付けた。

「ひぃ。た、助け……。」


──!?

其処迄(そこまで)だ、小僧よ!!」

──ドガッ!!

強烈無比な一撃が司馬晋に襲いかかる。その一撃をまともに喰らい、司馬晋は吹き飛ばされ激しく壁に打ち付けられる。


「がっ、臥龍将軍!?」

その場には、遠征に出ている筈の臥龍将軍の姿があった。

「……うーむ。やはり、こうなっておったか。嫌な予感がして戻って来て、正解だったか。」

救世主が来たとばかり大臣達は皆、叫びながら戻って来た臥龍将軍にすがり始める。


「……フフフフフ。お主ら、この(わし)が戻っ来たからには安心せい。」

臥龍将軍は大笑いしながら、その巨大な戦斧を光らせた。


救世主の登場に沸き立つ大臣達に対し。勝利を目前にした矢先、その前に立ち塞がる強敵"天覇十傑"の登場に。……司馬晋隊三百は皆、恐怖を感じ誰一人動けなかった。

武将紹介

優駿(ゆうしゅん)

武力 45

知力 85

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


刹那(せつな)

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


公孫翔(こうそんしょう)

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


黄牙(こうが)

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


劉士元(りゅうしげん)

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


臥龍(がりゅう)

武力 96

知力 68

体格 98


"天覇十傑"に名を連ねる、最強の将軍の一人。その実力は、剣竜とも互角に戦える程の強さを持つ。翔国が誇る、二大将軍である。


張翼(ちょうよく)

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


青辛(せいしん)

武力 74

知力 92

糸目 では無い。目を閉じているだけ。


知将。その知略は翔国一と称される人物。翔国の軍略を一手に取り仕切っている将軍である。二大将軍に隠れがちだが、非常に優秀な将軍と言える。


呉頭(ごず)

武力 85

知力 38

悪行(カルマ) 96


大陸最大の盗賊団、月影団(げつえいだん)の頭目。朧の団以外で唯一、討伐隊を退ける程の武闘派集団の親玉である。かなりの怪力の持ち主。かなり悪事を働いているが、領主程嫌われてはいない。


士龍(しりゅう)

武力 84

知力 58

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える事もある。


司馬晋(しばしん)

武力 78

知力 89

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。


厳狼(げんろう)

武力 98

知力 84

最強 お爺ちゃん


"天覇十傑"に名を連ねる将軍。翔国軍、筆頭の大将軍でもある。……そろそろ引退して、孫とゆっくりしたいお年頃。身長二メートル以上の巨体を誇っている。


牛丹(ぎゅうたん)

武力 88

知力 46

牛肉 大好き


翔国五将の一人。相方の豚躑(とんてき)将軍とは大の仲良し。


豚擲(とんてき)

武力 87

知力 64

豚肉 大好き


翔国五将の一人。相方の牛丹(ぎゅうたん)将軍とは大の仲良し。

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― 新着の感想 ―
余裕の司馬晋だったけども…王のピンチにこいつもやってきたー!!ヤバいぞシーバくん!大丈夫か??
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