表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
十国伝  作者: 魔神
翔国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/57

第三十七話 「赤き虎」

「隊長、我々は動かないのですか?」

厳狼将軍が全軍突撃の命を下し、多くの騎兵達が山中に駆け込んで行く中。その中で(ただ)一つ、全く動く気配が無い一隊が居た。


「罠があると分かっていながら、突撃とか馬鹿がする事だ。……俺達が動くのは、()()()だ。」


その一隊を率いている隊長の名は、張翼(ちょうよく)。刹那達の領主邸襲撃の際に、臥龍将軍の側に居た人物である。

張翼はかなりの実力者であり、その腕は誰もが知る所である。頭の方も切れ、国一の知将と謳われる青辛将軍を除けば。この翔国では一、二を争う程の知略の持ち主と言えるだろう。


張翼はこの前の戦いの中で、朧の団の実力をある程度理解していた。その為張翼は朧の団を決して(あなど)らずに、この戦況を冷静に分析し判断を下していた。

……もし討伐軍が反乱軍に本気で勝つのなら、この張翼を総大将か参謀にするべきだったのかも知れない。この張翼も又、"天覇十傑"に引けを取らない人物なのだから。


山中には入らず、山の外で隊を待機させる張翼。朧の団の事だ、必ず何かしらの罠を仕掛けこちらを誘っているのは明白だった。

……つまり張翼の隊が動くのは、公孫翔の放つ計略の後である

「…………。」

張翼は、この戦いを何処か遠い目で見ていた。


張翼は特に、この国が嫌いな訳では無い。だが、この軍や王政には全くと言っていい程、忠誠心等は持ち合わせていなかった。……むしろ自分の実力を認めない、軍の上層部には嫌気が差す程であった。


しかし、臥龍将軍だけは違っていた。臥龍は張翼の溢れる才を見抜き、すぐに隊長にまで抜擢(ばってき)をする。

その為、臥龍将軍にだけは付き従い。まるで恩師の様に尊敬の眼差しで見ていた。


……だが張翼には野心があり、そして野望があった。沈み行く船には決して乗らず。常に勝ち馬に乗る性分なのが、この張翼と言う男である。


張翼はこの戦いが始まる以前から、討伐軍と反乱軍の強さを天秤に掛けて、その勝敗を予想していた。

それでもし反乱軍が勝つのなら、張翼は反乱軍に寝返って居た事だろう。

……しかし張翼が出した答えは、討伐軍の勝利と言う物だった。


公孫翔の知略、大陸最強の暗殺者一族"剣竜"の恐ろしさ。そして黄牙の実力、率いる三千の兵の力、その全てを加味して計算に入れた所で……。


"天覇十傑"である厳狼将軍の前に、到底太刀打ち出来ないだろうと、張翼は判断していた。……それに四万対三千と言う、戦力差も大きいと言える。

張翼は厳狼将軍の実力も、臥龍将軍の実力も把握していた。……それは実際に、その二人と剣を交えた事がある為である。

そして張翼は黄牙とも剣を交え、そして臥龍将軍と戦う"剣竜"の姿も見ていた。


張翼は双方の戦う姿を見た上で、双方の実力を推し測る。だが張翼の頭の中では黄牙と"剣竜"が(いく)ら強かろうと、"天覇十傑"である厳狼将軍に勝つ姿を想像する事が出来なかった。


──厳狼将軍の強さは、張翼が恐れる程の。人の域を超えた、決して勝つ事の出来ない化け物だからである。


──ドドドドドドドド!!

三万五千と言う大軍勢を前にして、まだ戦いに慣れてはいない朧の団の新人兵士達は、不安に押し潰されそうになっていた。


"天覇十傑"厳狼将軍率いる、討伐軍三万五千と。

公孫翔率いる朧の団、三千の戦いが今始まる。

武将紹介

優駿(ゆうしゅん)

武力 45

知力 85

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


刹那(せつな)

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


公孫翔(こうそんしょう)

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


黄牙(こうが)

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


劉士元(りゅうしげん)

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


臥龍(がりゅう)

武力 96

知力 68

体格 98


"天覇十傑"に名を連ねる、最強の将軍の一人。その実力は、剣竜とも互角に戦える程の強さを持つ。翔国が誇る、二大将軍である。


張翼(ちょうよく)

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


青辛(せいしん)

武力 74

知力 92

糸目 では無い。目を閉じているだけ。


知将。その知略は翔国一と称される人物。翔国の軍略を一手に取り仕切っている将軍である。二大将軍に隠れがちだが、非常に優秀な将軍と言える。


呉頭(ごず)

武力 85

知力 38

悪行(カルマ) 96


大陸最大の盗賊団、月影団(げつえいだん)の頭目。朧の団以外で唯一、討伐隊を退ける程の武闘派集団の親玉である。かなりの怪力の持ち主。かなり悪事を働いているが、領主程嫌われてはいない。


士龍(しりゅう)

武力 84

知力 58

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える事もある。


司馬晋(しばしん)

武力 78

知力 89

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。


厳狼(げんろう)

武力 98

知力 84

最強 お爺ちゃん


"天覇十傑"に名を連ねる将軍。翔国軍、筆頭の大将軍でもある。……そろそろ引退して、孫とゆっくりしたいお年頃。身長二メートル以上の巨体を誇っている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
張翼ですか。知性的な隊長がいたのですね。(θ‿θ) 何だか、雲行きが怪しくなってきましたよ?朧の団ピンチですかね? あの厳狼には、剣竜と戦わせるしかないのでは?公孫翔はどんな作戦を考えるのでしょうか?…
自分大好きな張翼参上!! 勝つ方に寝返る気なんてズルい〜! でも、色々考えてる自分もまた大好きなんだよね? 公孫翔の策がこれから炸裂するぞ〜!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ