疑問がブレイクスルー誕辰
タスク終わりぃぃ!!(終わってない)
疲れたぁぁ!小説書く!!
て事で投稿遅くなってすいません。
◇◇◇―――――――――――――
「シアト、誕生日おめでとう!!」
「おめでとう!」
今日で僕は、遂に1才!!……序でに命日。
この半年ぐらい、スキルも舌も鍛えてきた。
だから前みたいに、ここで祝われるだけの僕ではない!
「ありがとう!おかあさん!!おとうさん!!」
「ん〜〜〜〜!」
「あぁ……ああ!シアト!生まれてきてくれてありがとう!!」
最近、僕は滑舌を良くする事に注力していた。
両親は僕の誕生日の為にプレゼントを用意していたらしく、僕からも何か返せないかな、と思って「お母さん」「お父さん」呼びをしようと考えた。
前から、「ママ」や「パパ」と言うと、いつも飽きずに喜んでくれるから、「お母さん」とかならどうだろうと思っていたんだけど、良かったよ。反応が良好。
「もおー!シアトの誕生日なのにシアトにプレゼント貰ってどうするのよ!」
「あぁっ!あぁ!!……くそっ、涙がッ、止まらない」
お父さんは、結構涙脆い年頃のかな?
「ふぅ〜……シアト、今度はこっちの番だよ!――――じゃじゃ〜ん!!絵本セット!シアト、家に居る時は、大抵スキルの練習してたでしょ?ずっとそれだと退屈だと思ってね。あとシアトも成長してきて、そろそろ読み書きの練習もしなくちゃって思ってたし、丁度良いでしょ?」
なるほど、絵本かぁ〜。
確かに特に用が無い時は家で【眼力】を使ってて、外で遊んだり、玩具を弄ったりは一切してこなかったからね。全然外の世界についての知識、増えてない。
この機会に絵本を読んで、この世界の知識を取り入れるのは良い事だと思う!宗教観とかも分かるかもしれない!
いや…まぁ、そうか、絵本、絵本ね。
とても嬉しいよ?嬉しいんだけどね、
「……これぜんぶ?」
「えぇ!全130冊よ!本屋さんにあった童話の絵本、全種類買ってきたわ!被ってる物は無いから安心してね。これから毎日、夜眠る前は読み聞かせするよ!」
お母さんは、頭が弱いのかな?
それにしても130冊はちょっと、どころじゃなく多い。
絵本だからパッと読める、って考えてたけど、うん。
これとか、けっっこう太いね??
少なくとも1才が読む太さではないね?
あと、この3つの本、「じょう」「ちゅう」「げ」ってなってるんですけど!?
少なくとも、絵本じゃないよね?そうだよね?
……この世界は、どうやら日本語が使われている訳ではないらしい。
たった今、書かれていた上中下も、見た事無い文字で書いてあった。けど読めたんだよね。
と言う事は、かつての悩みの種である、「何故言葉が分かるのか」問題の犯人は、柏くんだ。
転生直前、なんかスキル言ってた。【自由の権利】だっけ?
あのスキルは、異世界転生の儀式的なモノの為に使ったんだと思ってたけど、それだけじゃなかったっぽい。
【自由の権利】が【永劫のウェットアイ】みたいに複合スキルなら、筋が通る。
異世界転生モノの作品では、転生者が転生先の言語が理解できるようになるのはお決まり展開だし、異世界転生のイメージと一緒にセットとして付いてきた説が濃厚かな?
ま、それはそうとして、
とにかく130冊の内、1冊でも読んでおこう。
こんなに有るなら、1ヶ月ぐらいを読書に費やす事になるかもしれない。
まずは1冊目。えーっと、何々、『灰かぶりの少女』っと…………?
また情報増えた?
これは流石に『シンデレラ』でしょう?
何で有るの………ってぇ!!思ったけど違う!!!
そうだよそう!それこそさっき言ってた異世界転生だよ!!
きっと僕以外にも転生者居るんだ、それも随分前に転生した人が。
確認として、この本の作者は……
著者 タケシ オイカワ
うん、確定だねタケシ!!日本人だし!
いつか会いたいなぁ〜、タケシ。
けど、この本の初版が、70年ぐらい前みたいだから、既にお亡くなりになってる可能性が高いね、タケシ。
「タケシ」ってなんか言いたくなるね。
久しぶりの日本人・日本語だし?ねぇ、タケシ。
まぁ、でも、これで元地球人と会える可能性が見えた。
会えたら、この世界で困った時の相談相手にする。
本当に今迄悩んでたんだよ。この世界は、技術力も高いし、「明らかに地球の知識入ってる」産物が多い。
僕の見たこの世界はまだまだ狭いけど、病院とか、大量生産されているであろう粉ミルクを見ただけでも、異変を感じていたんだ。
まさか、こう言う形で、難問が解決するとは……
ありがとう!シンデレラ!!
ありがとう!130冊!!
今日だけで、今迄溜まってた疑問が何個か消化できたよ!
やっぱり今日は誕生日補正みたいなの働いてる!
誕辰って良い言葉ですね。
主人公は半龍人だし。