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自由と鬼胎と眼力  作者: いさら井蛙
プロローグ
5/20

瀕死→回復→死亡

何話も投稿して、一回にかかる心臓への負荷を減らす作戦。

――――――――――――――――

 

「どう?やってみない?異世界転生」


 え?異世界転生?


ちょっと待って、今僕の心の中には「異世界転生?」と「異世界転生!」が混在してるんです!

いや分かる、意味は分かるんだけど…!

それってラノベとかだと神様的な位置付けの人がやってた様な、気がするんだよね……


「多分考えてるので合ってる」

「えぇ…………ぇ?」

「今は自分のスキルの力を削っておきたくて。それに、好きでしょ?そう言うの」


 何でスキルの力を削るの…………

まぁ、後半の質問は、そうだね。


「ちょっと前まで、は、そう言うの、よく読んでた」

「やっぱりある程度記憶が戻ってるね。それでどう?」

「……どうせ死んでたし。できるなら、おねがい」


 そっちの方が楽しそう。


「この地球から渡ってアルタナザ。その向こうのターミナル。どの世界に転生するかは分からないけれど、ターミナルに着く事ができたらここに戻って来れるから。いずれ戻って来る予定なら旅の話とか聞かせて」


 あ……そうか。そうだったね。


「コホッ……ちょっとやる事を思い出したんだ。もう少し待ってくれない?」

「分かってる。仕送りと遺書でしょ?丁度良かった。家に送る」


 警察のサイレン音が近づいて来る。


「……遅いよ」

「他の所を処理してたんだ。許してやってとは言わないけど、仕方ないのかも。相手が上手だったとしか、ね」


 また情報出てきたよ。

さっき貰ったのだけでもパンクしそうなのに。


「じゃあ飛んで行くから。捕まって」


 ……どんどん謎が増えてくんだけど?

 

◇◇――――――――――――――

自宅


 謎の羽で飛び、謎の力で部屋の鍵を開けた彼。


「あ、服焼けたんだった。――てことはさっきまで僕、半裸の飛んでる人だったのでは?」

「周囲から見えなくしてたから、大丈夫」


 

 謎の力凄い。


 それから着替えて、家族宛の手紙(遺書)を書いて、貯金半額を仕送った。また帰ってくる予定だから。

ついでに解雇宣告されていたので、自己解釈の下、退職届を会社に送り、帰ってきたのは1時間後。


「死ぬ準備って大変だね」

「皮肉っぽい言葉。それで、この部屋はどうする?」

「……貰ってくれない?家賃は払えないけど」

「分かった。ただ誰にも知らせないのは面倒だから、大家さんに事情を伝えに行こう」


 納得してもらえるかな?



 


 納得してもらえました。

 

 やっぱりここの大家さんは大物だなぁ。

「今から行方不明もとい死ぬと思うので、僕の部屋をこの人に売ってください」って言うと、「死体は?」の一言。その後、彼と一緒に転生の事とかを詳らかに話すと、「分かった。滞納するなよ?」で終わり。


「凄い人だった。何者?」

「さぁ?そう言う事聞いた事無いな」


 本当に、何者なんだろうね?


 


 さて、


「もうそろそろかな」


 数時間前には死にかけて、今は会話できるぐらいまで回復して、これからまた死ぬ。

我ながら、起伏が激しいにも程が有る。


「本当に、何から何までありがとう。……柏くん」


 彼、柏くんには一生感謝してもし足りない。

こんな事をしてるんだ。もしかしたら彼にとっては感謝は慣れた感情かもしれない。だけど抱かずにはいられない。


「じゃあこっちも。キノシタ」

「絵磨で良いよ。何だかそっちはパッとしないからね」

「それじゃあ、エマ。こっちに負担はあんまり無かったからそんなに感謝しなくていい」

「分かったよ。……それじゃあ、お願い」

「命大事に」


 それ今言う?


「……行ってきます」

「はい。行ってらっしゃい。――【自由の権利】」


 ……よし、この世界とは暫くおさらば。

来世でも頑張るよ!!木下絵磨!

時間が有ったらこの柏くん側の話も書きたいですね。

何年後でしょうか?

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