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自由と鬼胎と眼力  作者: いさら井蛙
童時代
15/20

この年(6才)になって今更

見直し間に合いませんでした!

また明日以降に2話ぐらい出します。

すいませんでした!

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇…


 入学式から1週間が経った。

この世界でも、1週間は日曜日から土曜日の7日間で、土日は休み。入学式は月曜日だったから、初めての休みを終えて、今日はまた学校の始まり。

タクト達3人と一緒に教室に入ると、もう既に5人席に着いていたけど、ほぼみんな眠そうに瞼を半分閉じていたり、船を漕いでいたり……休み明けは仕方ないか。


「おはよう、ソートちゃん」

「おはようシアトちゃん」


 唯一眠そうにせず、この間習ったアンへーデス語の書き取りをしているのは、隣の席のソートちゃん。

入学式初日は緊張して石みたいに固まっていたけど、休み時間に話す内に仲良くなった。


「今日はみんなこんな感じなの?」

「うん。わたしがいちばんにきたけど、みんなねむたそう」

「ふ〜ん」


 ちょっと悪戯してみるか。

 

「ゴードくん!先生来たよ!」

「……ぅぅっ………?せんせいは?」


 ゴードくんは眠そうに辺りを一通り見回すと、こちらに視点を合わせてきた。

ふっふっふっ、やっぱり引っかかってくれた!


「……はぁ」


 しょ、小学1年生に溜め息つかれたよ…


「ごめんね〜」

「いいよ。もうなれたから」

「え?」


 な、慣れた?


「ふふっ、シアトちゃんとゴードくんはなかよしだね」

「べつに、なかよくなんかないよ」

「え…」


 え、仲良くないの?僕は友達だと思ってたのに……


「……友達じゃないの?」

「うっ、……やっぱりともだちだよ」

「ほっ、良かった!」


 ああ、良かった〜!

危うく友達が1人減ってしまう所だったよ。

これからはゴードくんへの悪戯は程々にしないとね!


――――――――――――――――


「そろそろ起きる。ホームルームを始める」


 アニマーテ先生がチャイムと同時に教室に入ってきてみんなを起こす。さて、今日も授業頑張りますか。


 先週から既に授業は始まっている。

 小学1年生で習う科目は、8教科。

 1つ目、国語……余裕

 2つ目、算数……余裕

 3つ目、生活……余裕?

 4つ目、音楽……よく分からない

 5つ目、図工……大好き

 6つ目、道徳……難しい

 7つ目、体育……大好き

 8つ目、能力……面白い


 頑張るって言ったけど、人生2周目+なんか地球と似てる所が多いだけあって、大体の事は余裕なんだよね。道徳はちょっと何言ってるか分かりません。


 我が前世の故郷である日本との大きな違いと言えば、国語がアンヘーデス語な事と、音楽の楽器に知らないやつが混じってる事と、教科「能力」が有る事ぐらい。

 

 アンヘーデス語と言うのは、ここアンヘーデス王国で使われている公用語。この国では他に使われている言語も無いから、日本語と違って覚える事は少ないね。

まぁ、僕は不思議な力で読み書きできるけど。

そう言えば、この国は「アンヘーデス王国」なんて言うんだね。齢6才にして初めて知ったよ。

あれだけ絵本を読んできたのにねぇ……一言も出てこなかったのか。


 能力の授業は、スキルについて学ぶ時間で、教科書で知識を取り入れてたり、まだやってないけど実際に各々のスキルを使ったりもするらしい。仰々しく言うなら、理論と実践?

まだ授業回数も少なし、ペースもゆっくりだから、余裕なのは間違いないのだけど、地球のスキルを学ぶ学問、所謂「能力学」と一緒でしょ?と考えていた思考は初っ端から否定された。


 この世界には、メインスキルやサブスキル、アザーズと言った概念が無い。

一番最初に貰い、持ち主と共に成長するメインスキル。メインの後に手に入れる事ができて、メインと比べても遜色ない程の出力を誇るサブスキル。その他のアザーズ。

そう言った分類が、分類自体が存在しない。


 

 疑問に思ったのは、入学前に行った検査での事。

小学校に入学するに当たって、既にスキルを所持している新入生は所持しているスキル全てを記載して、学校側に提出しなければならなかった。

僕も例外ではなく、両親と共にスキルを鑑定しに行ったんだけど、その時の鑑定結果の書かれた紙には、僕の持ってるスキル【眼力】【永劫のウェットアイ】【生存権】の3つは、全て一列に書かれていた。

 

その時は「あれ、ここの鑑定玉は劣化品なのかな?」と思っていた。地球での鑑定玉を使った鑑定では、必ず「メイン」「サブ」「 」の欄が存在していたから。

でも両親ともその点は全く気にしていなかったから、まぁいっかと思考を放棄した。

ちなみに、両親はスキルが3つ有る事に関しても全く疑念を抱いていなかった。

1個の時にあれだけ大騒ぎだったのに今回は違ったから、多分2個目以降は普通に手に入るんだろうなと推測できた。後から。

僕は抱いたよ。【生存権】?って。

 

両親は、僕とは違って、【永劫のウェットアイ】の名前に含まれている「の」に吃驚していた。

そこ??とは思ったけど、どうやらスキル名に助詞が使われるのは異常な事らしい。普通は合体スキルでも、助詞は付かないみたい。

確かに僕も「の」が入ってるスキルは、コレとあとは、

……………あ、【◯の魔眼】も「の」が有ったな。

うん、やっぱりあんまり知らないね。

全然知らないけど、地球とかアルタナザ独自の技術だったりするのかもしれないな。

 



 まぁ、とにかく、今振り返って言える事は、

柏くん、君でしょ?【生存権】って。

……本当にありがとう!

多分これのお陰で言語関係の苦労は無くなるよ。

訂正しました。

サブスキルについての説明で「成長しない」と書いていた所を消しました。元々成長する設定だったんですけど、成長しない事になってました。

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