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自由と鬼胎と眼力  作者: いさら井蛙
童時代
11/20

遊び呆けた4年間

連投をしなかったせいで天罰が下ったのか、

腹痛を感じながら目覚めました。すいませんでした。


昨日書けてたんですけど、

更新です。

昨日書けてたんですけど。

◇◇◇◇――――――――――――

キマエ公園


「――待ってぇ〜!」

「誰が待つの?」

「カイちゃん、はやーい!!」

「ふふ、そうでしょう」


 シアト・イル・ルシフェイア。年は5才。

生まれてから5年間も月日が経った。

ん?月日はこの世界には無いから……衛星恒星?



 そんな事はどうでも良くて。

僕とタクトは1才の時から頻繁に仲良く遊ぶ様になったけど、5才になる迄の過程の中で、そこに2人新しい仲間が加わった。


 まずは1人目、フィナーラ。

フィナーラは、僕達と同い年。

当時、僕とタクトがいつもの様に砂場で、遊びと言う名の仕事をしていると、僕達の作品()に目を輝かせながら近づいてきて、それから友達になった。

フィナーラは、どうやら立って歩き始める時期が遅かったらしく、僕達が砂場で活動する様になってから数ヶ月経って漸く公園にやってきたみたい。


 次に2人目、ラントカイ。

ランさんの従妹……と言う設定のランさんご本人。

3才になるぐらい迄、お母さんやランさんが僕達の遊びについてきてたんだけど、それだとお母さんの時間を取ってしまうし、僕達が大きくなってもついてくる訳にはいかない、と言う様な理由からランさんが一肌脱ぐ事になった。

なんと、ランさんは幼児化して、僕達と同じぐらいの年齢の容姿になったのだ。

「私は、妖狐のハーフだから。これぐらいできる」

と言っていたので、そうみたい。

 それにしてもお母さんもランさん……ラントカイも心配性が過ぎない?

このままだと一生ラントカイと一緒な気がする。

いや確実にそう。



 最近は僕、タクト、フィナーラ、ラントカイの4人で楽しく遊んでいる。今は追いかけっこをしていた。


「はぁ、つかれた」

「タクトくん、おそいよ〜」

「それはフィナーラちゃんが速いから……」

「僕もタクトは遅いと思う」

「えぇ……」


 タクトは足が少し遅い気がする。


 

「……はぁ。小学校に入ったら、次にこんなにみんなとあそべるの、いつになるのかな〜?」

「あー、小学校ね。確かにもう少ししたら始まるね」


 小学校。この世界には小学校だけではなく、中学校、高校、大学も存在する。

小学校は6年制で、元の世界と同じ様に12歳迄通う事になる。

フィナーラが言っているのは遊ぶ機会が減ってしまうと言う事だよね?

 

「うーん、小学校に入っても、学校が終わった後に遊べると思うよ」

「シアトちゃん、お母さんにけんをおしえてもらうんじゃないの〜?」


 あ、そうだよ!頭から抜け落ちてたよ。


「ま、まぁ朝の学校に行く前とか、学校であそんだ後に帰って教えてもらう事もできるし……」

「でもあそぶ時間、へっちゃうんじゃないの〜?」

「シアト、帰ってチェアさんと相談しよ?」

「う、うん。なんとか減らない様にしたいなぁ」


 砂の城を建てる事から始まって、ボードゲームや言葉遊び、運動など沢山の遊びをしてきたけど、どれもこれも楽しい時間だったなぁ。

最近の運動の遊びでは、走っている内に、成長した【眼力】を使った新技を閃いたし、何もただ遊んでいるだけではないのだよ!


 子供になってから漸く気づいた遊びの楽しみ。

小学生になったぐらいで無くされてたまるか!


 

◇◇◇◇――――――――――――

ルシフェイア宅


「お母さんお願い!小学校に行っても遊ぶ時間は減らさないで!」

「良いわよ〜」

「朝と夕方に頑張るから!だから…………え?」

「でもその代わり、内容は大変になるかもしれないけどね。沢山遊んで体づくりぐらいはしておいた方が良いと思うわよ?」

「うん!分かった!お母さんありがとう!!」

「ん〜〜!こっちこそありがとう!!!」


 毎回思うけど、何故そこで感謝するの?



 

「な、なぁ、俺にも何かできる事は……」

「う〜ん、剣についての事だから……貴方にできる事は無さそう」

「……」


 あー、お父さんが如何にも萎れてるよ。


「お父さん……」

「シアトはこれから小学校に上がってそのまま上に昇って行くだろ?ただでさえ今でもシアトとの接点が少ない気がするのに、学校にも行ってしまったら……もう会えないんじゃないかと思って、な……」


 会えるよ、家から通うからね?


「あ、そうだわ!貴方、尻尾とか角の事について教えてあげるのはどう?」

「それだとたった一回の話で終わりじゃないか。教えておいた方が良い事には変わりないが」

「尻尾と角?」

「ああ、シアトにも生えてる尻尾と角の、小学校で注意する事についての話だな」


 うーん、どんな話なんだろうか。



「シアトはもう気がついてるかもしれないが、シアトの尻尾と角は、チェアのスキルで誤魔化しが掛けられている」


 えっと……どう言う事?


「知らなかったか。簡単に言うと、周りの人からシアトの尻尾と角は知覚できていないって事だ」


 …………ふーーーーむ、なるほど、つまり


「タクトやフィナーラちゃんには僕の外見が、尻尾とか角の無い人間に見えてるって事?」

「そうだ」

「…………」

 


 僕、逆に何で今迄気づかなかったの?

何回でも確認する機会とかあった気がするのに……

もしかして、僕、アホ?


「話を戻すと、シアトの角や尻尾は知覚できないから、今後はできるだけ人にぶつけない様に一層用心しなければならないんだ。だいぶ誤魔化してるから()()()()()()()()()()()()()()()と思うが、万が一、頭を触られてる時にでもバレてしまったら、相手の手を貫通して角が現れるからな」


 それ誤魔化しの域を脱してると思うんだけど……



 あと、会話から察するに、角と尻尾を隠さないといけないって事は、亜人差別とかが存在するって事なのかな?

逆に、その原因は、それぐらいしか見当たらないな。

今迄この町で獣人を見た事無いから、それは事実なのかもしれない。



 それはそうと、いよいよ学校か。

それなら、そろそろ僕も小学校に上がる()()をしないといけないな。

"どんなカバンで行こうか、友達100人できるかな"

そんなのは今考えても仕方ない。

大事なのは第一印象。だから

"何の一芸を披露しようか" これに尽きる!

久々に「メソッド」使いますか!!

学校か。

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