桃桃桃桃桃(略)桃桃桃桃桃太郎∞
むかしむかしあるところに桃太郎が∞人いました。
桃太郎は宇宙を埋め尽くし、互いの重力で強く引き寄せ合って身じろぎもできませんでした。
やがて桃太郎は高温高圧のプラズマと化し、原子が核融合を始めて、太陽のように輝く星になりました。
ところが宇宙を埋め尽くす桃太郎すべてを足し合わせた質量は、太陽よりもずっと重く、星の形を保っていられる限界を超えていたのです。
桃太郎の星は自重で潰れ、超新星爆発を起こし、∞の重力を持つ超々々々……巨大ブラックホールになりました。
超々々々……巨大ブラックホールは星々を呑み込み、銀河を呑み込み、みずからが撒き散らしたあらゆる物質を呑み込み、
すべての犬と猿と雉とおじいさんとおばあさんときび団子が失われ、
宇宙は、それ以上なにも起こらない終焉のときを迎えました。
鬼ヶ島……?
遠い昔そんな名を聞いたような気がするが、もはやどうでもいいことだ。
むかしむかし浦島太郎が∞人いました。
宇宙を埋め尽くす浦島太郎はブラックホールと化し、すべての亀が失われました。
竜宮城……?
遠い昔そんな名を聞いたような気がするが、もはやどうでもいい。
今となってはむかしのことですが、竹取の翁というおじいさんがいました。
おじいさんは竹やぶから竹を取り、竹を取り、竹を取り、竹を取り、竹を取り取り取り取り取り取り取り取り取り取り取り竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹竹……
月?
どうでもいい。