第二章 これから
-あの後無事に金魚姫の国王就任式が行われた。もちろん僕やアマリア達も出席しその晴れ舞台を見届けた。これで…一安心だ。
肉食王国 ミトロン 玉座の間
「今日までおつかれ〜ラム」
「ああ、ありがとうシン。」
「ネズミ野郎がよくここまでやったもんだ」
「流石でござる…ラム殿」
「お〜悪いけどダホ君、ドライトン君。2人は下がっててくれないか?ラムと2人で話がしたいんだ」
「わかった。幼なじみなんだ…今はゆっくり2人で話な」
「うむ。」
…行ったか。さて
「話ってなんだい?シン…ただの世間話のために君があの二人を追い出すとは思えない」
「ご名答。俺が聞きたいこと…まずは竜国の場所だ。。」
「!」
「ドライトンのためでもあるんだ。1度でいいから故郷に帰らせたい…分かるだろ?まさか1年旅してきてお前程の奴が竜国を見つけられなかったって訳ねぇよな?」
「…確かにこの旅の間で竜国を訪れた。ただ、今竜国は外交が開始できる状態ではない。」
「…まぁ理由は後で聞こう。次だ…グードって何者なんだ?そして…なぜお前は二重人格なんだ?」
「…」
「お前は俺達が知らないような力を多く得てきたのだろう。だが…人格が2つになる力なんて聞いたことがないぞ」
「…これもまた後で話そう。」
「はぁ…まぁいい。1番聞きてぇのはここだ。お前…''寿命伸ばしたな?''」
「!!!」
「ネズミ族は…リス族と同じで短命だ。10~15年生きてれば長生きで、20年生きるのは神のような扱いを受けるほどだ。…。俺の記憶では俺とアマリアが5歳の頃にお前は生まれてきた、つまり俺たちの5歳したということになる。では…今の俺達の年齢は何歳か?…30歳だ。つまりお前は25歳。誤差と言うにはあまりにもおかしいんだよ」
「……」
「禁じられしもの…お前もよく知ってるよな?答えてみろ」
「…帝王学、魔王・邪神、時間操作、天候操作、第0代大陸王…寿命操作」
「禁じられしものだって分かってて使ったのか?だとしたらなんでなんだ?」
「…僕にはまだやらなければならないことが沢山ある。それを残したまま…天命を全うする訳には行かない。」
「…去年はどしてたんだ?」
「魔法を可能な限り使い、死を可能な限り伸ばしていた。」
「それが安定した…ってことだな」
「分かってくれ…僕は…」
「ちゃんとした理由があるみたいだ、とりあえず俺はいいと思う」
「シン…」
「さてと…次はどの国行く?」
「それを待ってた。次の予定は…」
第二章 Fin