第二章 帝王降臨4
「こいつ…曲芸師かよ!あちこちちょこまかと動き回りやがって!」
「私の動きについて来れるかな?」
「くっ…これ以上閃光弾を当てられるとも思えないですね」
「やい、お前!三半規管自信あるか!?」
「さ、三半規管…?ぐるぐるバットなら負けたことは無いですが…なぜ今」
「構えろ!フォーメーションGだ!」
…え?脚を掴んで何を…
「フォーメーションG!ジャイアントスイング!!!うぉぉおおおおお!!!」
「わああああああああああああああああぁぁぁ!?!?!?」
「なっ!?」
「なんという無茶を…!つまり、こういうことですかっ!!!!」
私はフーゴ様に回されながらマシンガンを放ちました。あちこちに縦横無尽に飛び交う銃弾は確実にグリースに入ってるようです。
「ぐふっ!?こいつらなんという無茶な策を…!だが、鉛玉如きが私に効くなんて思ったら…」
「いくぞおおお!フィニッシュだァァァ!!」
フィニッシュ…?ってちょっ!?脚を離したら!?
「そぉらいけぇ!!」
「え"え"え"え"え"え"え"え"え"!?!?」
「なっ!?どわああああああああああ!!!!」
カチッ……
「あっ…手榴d…イギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
「え"え"え"え"え"え"え"え"え"!!!!!!!」
ドカーーーーーーーン!!!
「…勇敢だったビリャオに敬礼っ…(`・ω・´)ゝ」
「勝手に殺すなあーーーーー!!!何考えてるんですか!?なんにも言わずにいきなり投げつけるなんて!死ぬかと思いましたよ!!あなたにも同じ体験させましょうか!?ええ!?」
「す…すまねぇ…(((((」
「くっ…ふんっ!」
「こんだけやっても再生しやがるのか…!」
「あなたは投げ飛ばしただけでしょう!?私は命がかかってたんですからね!?(((((」
「その武器は頂こうか…クラッシャーズよ」
「げっ!いつの間に!おい、何かいい武器は…」
「さっきの爆発でほとんどやられちゃいましたよ!」
「し、しまったー!!!!」
非常にまずい…お互いに武器はない状況。何とか打破する方法は…!
「…なんてな。まだ俺には秘策が残ってる。」
「なに?」
「行くぞ…アルティメットフォーメーションA!俺に…力を!!」
その時でした…フーゴ様に何かの力が集まるのを感じたのは。
力が出される方向には彼の弟達が寝ている部屋…弟達が力を貸しているのでしょうか?しかし、どうやって…
「っ!?こいつ、ここまで強い妖力を隠してたのか!」
「ぉぉおおおおお!!!!!!!!」
「眩しいっ…!一体フーゴ様に何がっ!」
「…!その姿は…」
「修羅を貫くは仏の道…天に仇なし人の欲を奪いし悪に裁きを下そう。アルティメットフォーメーションA…阿修羅!」
なんと、弟達2人の手と顔が…阿修羅とはなんでしょうか?分かりませんが、とにかく強そうです
「うぉぉおおおおお!!!」
「阿修羅如き…私が倒してくれよう!」
阿修羅は手数の多さを利用し、影の腕を切り払いながら攻撃しています。その攻撃にグリースも段々と押されてきています…
「くっ…傷が再生しない…」
「再生能力も所詮妖力。俺達がそれより強い妖力で攻撃すれば発動はしない、簡単な事だ」
「何故だ…貴様らは力を合わせたって私の妖力には届かない…」
「足し算じゃねぇからよ、俺達の力は…掛け算なんだよ。つまり、てめぇの何倍も強いんだよ!」
「くっ…なぜ掛け算になるんだ…貴様らは義兄弟。本当の兄弟の絆なんて」
「おい、これ以上俺様以外の人を侮辱してみろ。てめぇは苦しんであの世に行くことになる。それでもいいなら…続けな」
「ふふふふふ…私はあの世へは行かん。何故ならば、まだ力を残しているからだ。さぁ今こそ!ここに集わせたあの3人を…って2つないぞ!?まさか!!!」
「!しまった…!まだ魚王国の国王様が!!」
「なんだと!?国王陛下!!!」
「くくく…予定変更だが、国王だけ頂こう!」
「テメェ!!!!何をする気だ!やめろ…やめろ!!」
「さぁ我が命に応じ、その力を私に明け渡したまえーーーーー!!!!!!!」
「やぁめろぉぉおおおおぉぉおおおおお!!!!!!」
…フーゴ様の声が届くことはなく国王はグリースの手で吸収されてしまいました…
「あ…あ…国王陛下…国王陛下ーーーーー!!!!!」
「感じる…感じるぞ!!!さらなる力の高まりを!!!ハーハッハッハッハッ!!!!!」
なんということだ…グリースは暗い色をしたオーラを発し、さらなる力を得たようです。フーゴ様…国王様…なんとお詫びをしたらいいのか
「私が…私がもっと早く助けていれば…」
「…許さん…許さん許さん許さん許さん許さん許さん…許さん……。国王陛下…あいつを地獄へ送って…俺達も共に行きましょう」
「!?」




