表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戻らぬ時を僕らは行く  作者: star of K
21/39

第二章 王国の闇1

「ビリャオ様、もうすぐ目的地に到着します!時間にしてあと2分!」

「かしこまりました。皆様…戦いの準備を」


-始まるんだな、こういうのなんて言うのか…解放戦ってやつか?違うか。ま、そんなことどうでもいい…俺達は魚王国を救うだけだ。


「お前ら気を張っていくぞ!絶対にあの王国を救い出すんだ!」

「おお!!」

「…あの国の闇を私達が魚王国の勇士達と晴らそう。皆…私に着いてきてくれ」

「はいっ!」

「まもなく上陸です。我々の化学力で先の見えない恐怖を晴らすのです」

「はっ!!」

「潜水艇上陸します!」


魚王国 城前戦場地


「くっ…ここまでなのか…」

「敵の攻撃が激しすぎる。このままじゃ…」

「諦めてはなりません…!この国を…私達の手で取り戻すのです!姫様のためにも…私達のためにも!」

「くくく…反乱兵共も終わりだな」

「おい!あれはなんだ!?」

「なっ!?なんなんだ!?」


…入口が開いた。目の前には聞いたとおり、海の中なのに空気や陸地のある魚王国があった。さぁ…行くか


「全軍出撃ーーーー!!!!」

「ぉぉおおおおおお!!!!!」



魚王国城内…


「ほ…報告!!!突如出現した巨大な物体より草食王国、肉食王国、蟻王国のもの達が襲撃!!とても数えきれません!!グリース様、どうすれば!」

「ええい、落ち着くんだ。奴らはどうやら…全員生け捕りにするらしい。そんなヤツら私達が殺意を持って戦えばなんてことないわ!ゆけ!!」

「はっ!!」

「ええい、奴らめこんな時に来おって…!!絶対にこの国を明け渡すものか!」



戦場地…


俺達は2グループに別れることにした。城に入り国王を助けグリースを捕まえるグループ、この戦場で戦うグループだ。城に入るグループは少人数の方がいい…そこで、少数精鋭のチームを作ることにした。メンツは俺にアマリア、ビリャオ、ダホ、ドライトン、そして姫様だ。この人数なら…

しかし、城の門には鍵が掛かっており入れない


「そりゃそうか…!国王、ぶっ壊すか!」

「ダメだ、ダホくん。この城が姫のところに戻る時に門が壊れてはみっともないだろう!」

「国王、確かにそうであるが入れなければ意味が無い!」

「…!後ろから兵士たちがきた!戦場にもいるはずだが、相当いるらしいな」

「シン様、直すことはいくらでもできます!今は…!」

「私からもお願いします…!弟が何をされてるか。すぐにでも行きたいんです」

「くっ…仕方ねぇか」


時同じくして城内…


-……もう来たんだ。予想よりかなり早かったがいつでも行ける準備はしていた。さぁ、行動開始だ…


城内廊下…


「!?誰だっ!」

「あいつは!フードを被った小柄の…!懸賞金が掛かってる…」

「説明する暇があるなら…戦う用意をしなよ。この国はそこまで気が緩んでいるのかい…?」

「ぐあっ…!?」


…無駄な殺傷をするつもりは無い。僕の目的はあくまでグリース。奴を捕まえてこの国を元通りにするんだ。

ん?入口に誰かいるな…!あれはシン達か!そうか…少数精鋭を組んで城に入るつもりか。ところが鍵が閉まってて入れないと。ならばもんをあけるのは僕の役目だな、この城の構造は熟知している。どうすればもんが開くのかもわかっている。


東見張り塔…


「ぐっ…くそ…強いっ…」

「さてと、解除方法はレバーを右に一回転、その後左に半回転して押し込むだったな」

「!?な…ぜそれを…」


よし、これで鍵は開いた。あとは僕の魔法でここから門を操作するだけだ…開け、そして勇士達に道を示せ闇へ続く扉よ


城門前…


「おいおい…どういうことだ。ひとりでに門が開いたぞ!」

「どちらにせよこれで行けるな!」

「しかし、このまま行けば魚王国の兵士達が共に城に入り挟み撃ちに…!」

「なるほどなぁ…どけ。ここは私が止めておいてやる」

「ダホ君!」

「大丈夫、私はこの位でくたばりはしねぇよ。いけ!」

「…ありがとう、ダホ君。」


-みんな行ったか。さてと…みんな元気あるらしいな。相手にとって不足なし!


「追えーー!!」

「…へっ、追いたいか?なら…私を倒してからいきなぁ!!!さぁ…久々の戦いだ。血が滾るぜ!!」


生け捕りにしなきゃなんねぇんだよな…難しいな。けど、やるしかねぇ。


「ぉぉぉぉらあぁああああ!!!!!」

「ぎゃあああああ!?!?」

「うかうかしてると…私がくらい尽くしてやるからな。覚悟しな…」


一方…城内廊下


「なんだこの道の多さは!?」

「調べてくるべきでした…ここまで複雑とは」

「いえ、こんなに複雑では…これはきっとグリースが幻を見せて道が多いように見せかけてるんです」

「つまりは私達が入っていることは向こうにバレてるということか…」



一方…グリースは魚王国の国王の傍にいた


「国王様、御安心を…あんな奴ら私がすぐに…」

「私がすぐに…の先を聞かせてくれないか?グリース」

「なっ!?お、お前は!フードの!ええい…散々内乱を延期させ混乱させたドブネズミめ!!貴様のせいで私は!」

「ドブネズミ…?ああ、間違っていないね。ただし…君の方が僕よりもドブネズミに見えるけどね」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ