第二章 過去と未来1
-どうやらビリャオはふたつの王国を訪れるらしい。俺達の国には何もない気がすっけどな(汗)
すると、ビリャオのやつが便利な移動法があると案内してくれた。そこにあったのは乗り物だった
「おお…!」
「名前をバイクと言います。テレポートのように瞬間移動は出来ませんが、移動には大変便利です。お2人用のサイズも作らせて頂きました」
「私の大きさなんて大変だろうに…」
「俺達の大きさなんて誰が…」
「ラム様が事細かに教えてくださいました(((((」
「あー、うん納得だわ…(((((」
なんか変態な気もするけどまぁいいか
「国王様、兵士は…」
「必要ありません、この方達は兵士を連れずに来てくださったんだ。私も単身で行くのが礼儀です」
とりあえず乗ることにした…なんか、バイクは簡略化?なるものをしたらしくて目の前にある画面に目標地を入力したら勝手にバイクが運んでくれるんだってよ。じゃあ早速…肉食王国へ発進するんだ
「おおっ、すげー…動き出した!」
「わわわっ!?速い速い!?」
「行きましょう」
ヘルメット?っていうやつわずわらしいけどまー、事故にならないためらしいから仕方ないな。アマリアなんか振り落とされそうになってるし、大丈夫なのかあれ(汗)
草食王国
「はー…はー…」
「歩いた時より疲れてんじゃん」
「お前みたいになんにでも慣れる訳じゃないんだよ…」
「改良が必要かな…」
「というかお前は自分の国へ帰れよ」
「それもそうだな…じゃまた〜」
-シン様は帰ってしまいまわれたか。国のために働くとはあのようなことを言うのでしょうか…っと、それはそうとアマリア様に案内してもらっているのでした。
アマリア様は国民から広く慕われているご様子、たくさんの人々がアマリア様にお声をかけていますね…すると、1匹のリス族の人がアマリア様の前に。そして、話し始めたようで…
「こくおーさま!おかえりなさい!」
「ノアか…紹介しよう、こちらは蟻王国の国王のビリャオだ」
「初めましてノア様。ビリャオ・アースと申します。どうかお見知り置きを」
「おみしり…なに?」
「ぜひ、仲良くして頂けたら嬉しいです」
「うん、仲良しになるー!」
「ノア、頼みたいことがある。今からこの人を歓迎したいんだ…みんなで協力して準備してきてくれないか?」
「かしこまりましたー!」
…人の目線に合わせてしゃがんでいるのか、人柄の良さが出ていますね。そして、人で賑わっています。
すると、1匹のサイ族の人が私達の方へ…先程のリス族と比べて、私と比べてもすごく大きい方ですね…
「アマリア、帰ってたのか」
「ああ、今帰った。こちらの方は蟻王国の国王ビリャオだ。同盟を結ぶことになった」
「成功したんだな、良かったな。俺はゲニアだ、よろしくな」
「よろしくお願いします」
「早速で悪いけど報告しなきゃなんねーことがあるんだわ」
「報告…?それはなんだい?」
しばらくして…リス族の村
…私達の目の前には何故か魚王国の人がいた。これは一体…
「ゲニア…なんでここに魚王国の人が…」
「ただの魚王国の人じゃねぇ、魚王国のお姫様らしい」
「お姫様ですか…!なんということが…」
「説明しなきゃな」
ゲニア様の説明を聞くと、魚王国は予想以上に大変な状況にあるようで…
「…つーわけだ。」
「想像よりも大変な状況になってしまったようだ…今、姫はリス族と遊んでいるのか」
「あー。リス達はお姫様をたいへん気に入ったらしい。取り囲んでやんややんやしてるよ。」
「そうか…そっちの件は君に任せてもいいかい?」
「言われなくったってお姫様がこの村にいる限りはそうするつもりだ。」
魚王国の姫ですか…より一層話は壮大になってきましたね。これは急いで準備させた方がいいかもしれません…
「私からお願いしてあれですが観光する時間は…」
「いや、大丈夫だ。君を歓迎すると決めたんだ、君にはぜひ他の国というものを知ってもらいたいから。」
「…お心遣い感謝します」
草食王国 城内…
「知ってるとは思うがこの国では野菜の栽培が主な仕事のひとつでね…特にリス族の野菜は一級品なんだ」
「我らの国では人工栽培でしたので不思議です…」
「人工栽培とは…?」
「機械が自動的に必要なことやものを判断して栽培してくれるんです。人を多く使わないというメリットはあるのですが、我々はまだ本当の味を知らないこともありますが味が落ちてしまうのです」
「効率を取るのならそっちもいいかもしれないね。とにかく君には本当の味を知ってもらうとしよう。今、食事の準備をお願いしているから」
「申し訳ありません…」
リス族の村…
「…やっと見つけました、姫。さぁ、共に帰りましょう」
「あ…あなたは…」