表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩の目次

夜の砂漠

作者: 冬野三月

夜の砂漠の夢の中 一人ぽつんと立っている

風に舞った砂塵を吸い込んでしまい 咳き込む

どこに行けばいいのだろうか

見渡す限り黒々とした砂漠

茫洋

裸の足に砂が食い込む

骨身にしみる寒さに耐えているうちに

なんと臓物が次々と零れ落ちていく

体から離れた臓器は当然のようにどろりと腐っていき

ああ この体も時待たず腐り果てるのだと気がついた

心臓だけがひとつ残って 崩れゆく意識をいまだに生かす

身体が熱を発している


夜の砂漠の夢のあと 私の五体が不満をがなる

眼をつぶってみたところでもう何も見えなく

何か とにかく何か

触れようと伸ばした手は何一つつかめない

そのまま引っ込めた掌の中 闇を覗き込む

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ