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氷砂糖

作者: 雪つむじ

久しぶり

会いたかったよ

ドロドロに溶けた

コーヒーカップの底から挨拶


甘かった?

苦かった

茶色い染みだらけの

カップの底でこんにちは


煮詰めるのには

時間がかかるのに

溶かすほうが

早いなんて

理不尽な

ばかりじゃ

ないか


もう一杯苦みを入れて

まだ残った甘さを溶かして

スプーンで叩く甲高い笑い声

冷たさと熱さでひび割れていくクリスタル


財布の中から出てきた氷砂糖

噛み砕いたら火花が出た

とっておきのエナジーが

ようやく解放されたよ


飲み下したら

肩透かしを食らったみたい

胃がシュンとする

甘さが染みる


刺激が強すぎた

手を伸ばしても届かない

一時の幸せなんて

口に含んだら大したことない

奥歯にものを言わせて?

何日かぶりにこちらに。


ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  楽しいお話でした。 [一言]  セミみたいです。
2016/03/06 09:35 退会済み
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