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説明が長いです。
秋の終わり、私のお母様が亡くなった。
死因は病死。
冬に私の誕生会のパーティーを予定していたが、中止となった。
本当に突然のことだった。
涙が出なかった。
◇◇◇◇◇◇
葬式やらなにやら色々終わり、静かな時が戻ってきた。
今日私は自室で勉強をしていた。
「…はぁ、」
はかどらなかったが。
思い出してしまう。お母様が亡くなったという知らせが入った時を。
突然のそんなこと言われても、実感なんて湧かない。
そう、私が死んだ時も実感なんて沸かなかった。
前世、私がどうして、どうやって死んだかは覚えていない。それでも、あっという間だったのは覚えてる。
「お母様も、私のように転生して…」
次は健康な体で人生を送ってほしい。楽しんでほしい。
私は、現在修羅場だけど。
◇◇◇◇◇◇
私は12歳になった。これでめでたく「子供」になったのだが。
今、とても泣きたい。お母様への悲しい涙じゃなくて、運命への悔し涙。
ある時お父様が言いました。
「リリィ!お前はやはり美しいよ!」
「……」
お母様が亡くなってついにおかしくなったかと心配したが、それどころじゃなくなった。
「リリィの婚約が決まったよ!」
「なんですって⁉︎」
「ゼルダ・ローズとルシッサ・バレー。この二人と同時婚約だ!やぁ、モテモテだなわが娘よ」
「ちょ、ぇえ⁉︎」
なんでそうなった!
ゼルダ私の事嫌いなんじゃないの⁉︎あれだけ言われて平気なの?Mなの?ドMなの?一番説得力ある理由はローズ亭主が息子の意見も聞かず、無理やり進めたか。
ルシッサ!貴様ぁ!「いいよ」っていってたじゃないかぁ!嘘だったのかぁ!
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!
私殺される!ヒロインのためなんかに死にたくないでござる!
「お、お父様!流石に二人同時婚約など、無理があるかと…それに、あちらに失礼に当たると思うのですが」
少しでもフラグを破壊しておかないとアカンことになる。
「いやいや、私も言ったんだよ?ローズとバレーに。最初はどちらと婚約を結ぶか話し合ってたんだが、決まらなくてね。そしたらローズとバレーから同時婚約を提案されたんだ。お前もいいじゃないか。両手に華だぞ?ん?」
その華捥いでもいいですか?
そんなこんなで私の反論は虚しく終わり、二人と婚約を結ぶことになった。
どうしてこうなった。
これじゃあゲームとまったく一緒じゃないか!
◇◇◇◇◇◇
自室に戻り、荒れた。
そして我に返った。
荒れ続けてもしょうがない。もう前向きに生きよう。そうしよう。
そうと決まれば新たな作戦を立てなければ。
なんの作戦かって?私が殺されないためのだよ。
その前に、そろそろ通わなければならない学校についてまとめよう。敵を知る前に戦場を知らねば。
「聖フルール魔法学院」。12歳から通うことができる、6年制の学校だ。
入学資格は、年齢12歳以上、華族であること、そして魔法が使えること。
魔法とは、画面の向こうの皆が思っているようなものではない。この世界の魔法、それは華を咲かせることだ。
咲かせる華はファミリーネームで異なる。私の場合百合の花が咲き、ゼルダは薔薇が咲くだろう。華はコンクリートにも、砂漠にも、空中にも咲かせることができる。因みにこれに実用性はない。
ただ、魔法を使えるのは華族だけだ。極稀に、華族なのに魔法が使えない人、華族でないのに魔法が使える人がいる。
ヒロインは後者だ。
この学院、華族であることが入学資格にあるが、それよりも優先されるのは、魔法が使えるかどうかだ。
「華の都、貴女は蕾」は、プインスのヒロインがひょんなことから魔法を発動し、それを学院側が見つけ、学院に転入させるところから始まる。
さすがにヒロインのフルクルスがラフレシアだったら入れなかったと思う。よかったね。
前世に例えるなら、プインスが庶民、ラフレシアが奴隷と言ったぐあいだ。
おっと話がそれた。まぁヒロインは5年生あたりで転入してくるから、それまでにけりをつけたい。(なんのけりだよ。とか思った人、あとで私の部屋にお泊まりセットを持って来なさい。一人は寂しいんだ)
多分、学校生活で一番厄介なのは「フィオーレ」だろう。フィオーレとは、クリサンセマム以上だけが入れる(強制的)組織だ。なにをするわけでもないが、ただ優遇がされる。とっても。まるで学院の象徴のようで、校長よりも偉かった気がする。
クリサンセマム以上と言ったが、ピアニーはそもそも王族のためら学校なんでこない。
そしてクリサンセマムは私達をみてわかる通り、少ない。少なすぎて、フィオーレが居ない年だってある。世の中多いのがアマリリス、チネンシス、プインスだからね。
ゲームでのリリィ・リスはフィオーレの権限でやりたいほうだいやってたなぁ。
なぜフィオーレが厄介かというと…いや、これはまた今度言おう。
とにかく私は学院生活、
ヒロインとは関わらない。
同時婚約を解消させる。
ゼルダ、ルシッサ含め5人の攻略キャラに気をつける。まぁ、あの隠れ攻略キャラは、あれさいしなきゃどうにでもなるか。
そんなわけで、地獄の始まりだ!ひゃっはー!
私は愛しているキャラほど、話を丁寧に書こうと努力します。
ルシッサ、愛しています。
ゼルダ、てめぇはダメだ。
読み返すと、ゼルダがただの狂った人のように書かれてますね。ザマァ。
特に恨みはないんですけどね。




