対戦相手
学生の方は夏休みに入りましたね。
ちなみにですが、私も夏休みに入りました!
受験生の方はこれからが勝負の時期ですね!
頑張ってください! !
「夏を制する者は受験を制す」 ですよ!!
社会人の方はもう少しでお盆でお仕事が大変な時期かもしれませんが、頑張ってください!
では続編をどうぞ。
ゲーム機の裏から女が出てくる。
歳は俺と一緒ぐらいだろうか、肩でばっさりと切り揃えられた髪は軽く茶色がかっている。染めたのか、地毛なのかは分からない。
「ああ、強いな。久々に負けたよ」
俺がそう言うと女はにっと人懐っこい笑顔を見せる。
「私はのぞみ、希望の希に美しいって書いて希美気軽に希美って呼んでね」
希美と名乗る女が君は? 君は? と聞いてくるので仕方なく名乗る。
「蓮、蓮根の蓮。ハスの花の蓮」
希美ちゃんは三度、蓮、蓮、蓮と呟いて顔を上げた。いい名前だね。と。
「蓮くんっていつもここでいるの?」
「まあ、週末は」
「私結構来てたはずなんだけどなあ。初めてだよ君を見るの」
「俺も初めてだ」
希美ちゃんがもう一度勝負しようと言ってくるので俺は頷いた。いつもの俺なら考えられないが、どうしたのだろう? 久しぶりの対人でテンションが上がっているのだろうか。まあ、最近はずっとコンピューター相手だったからなあ。
外が薄暗くなってきた頃。やっと希美ちゃんはボタンとレバーから手を離した。
俺は一度も勝てなかった。
俺は缶コーヒーを二缶買い、片方を希美ちゃんに渡す。
ありがと、と受け取った希美ちゃんは早速プルタブを起こし、飲んだ。
「一つ聞きたいんだけれど、いいかな?」
「いいよー、何?」
「なんで俺なんかに話しかけてきたんだ? 希美ちゃんは……その……可愛いし、これが俗に言う逆ナンって奴なら他を当たった方がいいぞ」
「そんなんじゃないよ。あのゲームやってるのって最近じゃ珍しいから、嬉しくなっちゃって」
後、と希美ちゃんは続ける。
「私さ、人生に疲れたって顔してる人、好きなんだ」
この度は数あるライトノベル作品の中から私の作品を読んでくださり誠にありがとうございます。
読みづらい文面、正しくない表現があるかと思いますが、ご了承ください。そして出来ればご指摘頂けると嬉しい限りです。
誤字脱字は見つけ次第訂正していきます。こちらも見つけて下さった場合はご指摘頂けると幸いです。
この小説の続編の方も書かせていただく予定ですが、遅くなる場合もございますので、気長にお待ちください。