テンプレートな異世界生活?
初投稿です。こんなの書きたいなと思ったのを書いてみました。人生初の小説!楽しんでくれたら嬉しいです。
___ああ。全く。
ここはコロネ王国。美味しそうで可愛い名前だが、これでも周辺の国を全て納めている国である。
人口は10万人程度で、城下町の方は活気溢れている。ポーション、武具、食料、本、仕立屋、など、とにかくいろいろなものがあるここならではの光景だ。そして人間、獣人、エルフ、魔法使い、ゴブリンやオーク、スライムというモンスターまで、多種多様な種族が共に生活しているのもこの国の特徴だ。
さて、人間、私、セイラ・ローデリカは、今路地裏にいる。なぜこんなところにいるか。勿論正解その通り、私は変な男と愉快なお仲間たち四人に絡まれているからである。ああ。全く。早く来ないものか。そんなことを思っているが、別に誰かを呼んだ訳ではない。ただ、見ればわかる通りこの状況なのでそろそろ来るだろうと思っているだけだ。
「さーて嬢ちゃん、もう逃げられないぜー?」
ぐへへと言う咆哮と共に近づいてくる四人組。そして、待ちくたびれたが、来たみたいだ。
「待ちたまえ、そこの者共よ。」
「ぁん?」という声と同時に四人組は振り返る。
「私こそは王国貴族、シュミッド様だ!安心したまえそこのお嬢さん、今助けに行く。」
金髪でチャラそうなお金持ちが来た。やっちゃえ四人組!この救世主さんが生理的に受け付けない人だとわかった途端、とっさにそう思ってしまった。そしてその気持ちは顔に出てしまい、それを見て何を勘違いしたのか、救世主?さんが何か言い出した。
「お嬢さん、そんな顔をしなくてもすぐにこのシュミッドが___」
「へっぐしぃ!」四人組の一人がくしゃみでその言葉を断ち切った。すると救世主シュミッドさん。
「…ぁ?…ぁ、ぁあ!ウイルスが!ひいぃぃっ!」
そう叫んで走って逃げて行った。そんなに潔癖ならなぜこんなところに来たんだ。そういえば貴族だったな。なぜ貴族がこんな路地裏に来たんだ。やれやれ、あんな貴族に助けられるなら自分でおしきって逃げた方がましだ。そう、いくら私が女性でも、この四人組くらいなら必死で逃げれば逃げられる。多分。ではなぜそうしないのか。まあ、多少怖いがそんな理由ではない。そう、テンプレートだから。さて、逃げた貴族さんに大笑いしていた四人組もこちらにまた近づいてくる。
「いやー嬢ちゃん、待たせたねぇ~」
今度は指をいやらしく動かしながら近づいてくる。だが、またしてもそれを邪魔する者、つまり救世主が来た。
「待てー!」
絶句した。四人組は二度目の振り返り。そして私と同じようにうっ、と引き下がり絶句。
そんなに強そうなやつがきただと…!?いや違う。むしろ見た目は逆である。太ってもはや中に入った空気で飛んでいくのでは?と思う程の体つき。ぼさぼさの髪。鼻水がたれた鼻。短い手足。そして何より汗びっしょりのその体にはりついた洋服と、そこから臭うのだろうこれは、男性である四人組も引いていて無理はない。
「今助けるよ!愛しのハニー!」
おい。そんな勘違いされたくない。やめてほしい。ほんと。
「えっ…や、やっちまえ!」
そんなに動揺しなくても安心してほしい。あれはハニーなんかじゃないから。そしてそこの救世主もどき、あんたはもう終わりだ。いつの間にか四人組を応援していた私はそう思う。だが____。
一人目の攻撃をなんとかわしやがったのだ。そして___。
「おりゃっ!」
一人目がやられた。まずい…!路地裏でこの状況になってから初めてそう思った。
「な、何っ!」
一人やられた三人組は動揺を隠せずにいる。これがこの女の愛した男の力か…!などと思っているのだろうか。救世主もどき、この恨みはいつか…
「あっはっはっは!このオデの強さみたk」
意外と早く恨みは晴れた。三人組の一人が果敢に立ち向かってくれたのだ。ありがとう。思わずお礼を言ってしまいそうになったがこの三人組は敵だった。
「よ、よし…じゃあ気を取り直してお嬢ちゃ~ん♪」
君たちの中では私はそこに倒れてる人のハニーなのだろう?もういっそそのことで引いてどこかに行けばよかったのに。近づいてくる男達(三回目)。そして救世主はあきらめてもう逃げようかと思う私。もうこの場の全員少し疲れていたその時。
「あ、あのー…すみませーん」
…今度はなんだよ。
「…今度はなんだよ?」
少々呆れ気味なところすら一致したじゃないか。全く、もうみんな言う事はそれしかないんだ。勘弁してくれ。
「あ、えーと…道をお聞きしたいのですが…」
なんだ道を聞きに来ただけか。というかなぜ路地裏に聞きに来た。さっきからここに来る人が多い気がする。人気スポットだったのだろうかこの路地裏。
「んだよ道案内か…で、どこに行きたいんだ?」
道案内に応じる紳士三人組の一人。
「あ、えーと…このトルテというところで…」
「ここはこうで…これをこう曲がって…」
的確に教えてくださる紳士さん。それを聞きながらうなずく人気スポットに来たお客さん。そのお客さんは体格は小さく華奢で、13~14歳程の大きさ、青空のようなライトブルーのとてもきれいな髪に、透き通るような白い肌、深い湖の底のような青い瞳だ。女の子だろうか。いろいろ考えているうちに道案内は終わる。
「わかりました、ありがとうございました!」
そう言うとぺこりとおじぎをする。と、そこで。
「まぁ待ちなお嬢ちゃん、トルテに行くのは後にしてオレ達にちょっと付き合ってくんね?」
幼女にも手を出すんだ。だが直後、驚きのあまりこの場で初めて声を出すことになるとは。
「お嬢ちゃん?あはは、ボクは男です。では、行きましょっか♪」
「「「「えっ?」」」」
私も含む、この場にいる少年以外が声をあわせて驚く。そして私は彼が私を見て行きましょうと言ったことにも驚く。私はこの四人組、一人やられて三人組に絡まれているんだ。見たらわかるだろう。だが彼は動揺している隙に三人の間を平然と歩き、私の腕をつかむ。そして「ふふっ♪」と笑みを浮かべて私を引っ張っていく。引っ張られるままに歩きながら一瞬可愛い、と思う。そして三人は私たちを見逃す訳もなく。
「おい待てよあんちゃん、逃がしゃしねーよ」
立ちはだかる大人三人に臆することもなく彼は。
「いえ、もともと捕まってなんていませんよ?」
と可愛い声と笑みで言う。
「あぁん?顔がいいからって調子にのんなよ!」
ついに拳が彼を襲う。というか性別が違うだけで態度変えすぎだ。そんなことを思っている場合ではなかった。気づいた時には拳は彼の顔の目の前だった。とっさにこっちが目を瞑ってしまった。
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ああ、彼の顔が。見たくないのでこのまま目を瞑っておく。なんてひどい事を。あんなに可愛い顔が。
「よし、では行きますよ♪」
なんともないような彼の声が、だが聞こえた。私は目を開けてしまう。するとそこにあったのは数秒前のあの可愛らしい顔だった。そして辺りを見る。さっきから倒れている太ったものと、それと交戦してやられた一人を流すようにみる。そして恐らく彼がやったのであろう残り三人は一人は逆に顔に殴られた様な跡が。一人はみぞおちに攻撃を喰らってお腹を抱えるように倒れ。一人は地面にめり込む様に叩きつけられていた。
「な…う、嘘…」
あまりの衝撃に驚きが隠せない。
「ほら、早くー」
彼の声ではっとなり、返事のかわりに出た言葉は。
「あなたは一体…何者…?」
最初に望んだ通り、強い人に助けられ、あなたは一体何者?の定番の展開になっていることにはその台詞を言った後に気づいた。そして彼から帰ってきた返事は____。
「ボクの名前はリコです」
そして。
「あなたを守るためにこの世界に来た__」
「転生者ね!…あっ…」
先に言ってしまった。そして謝る。言いたかったからつい的な感じで。リコはいえいえ、と言った後、
「さ、トルテに行きますよ、セイラ」
あなたを守ると言っていたことから名前は恐らく知っているだろうと思っていた私はそれに驚くこともせず。
「わかったわ、行きましょ。助けてくれてありがとね」
お礼を言って異世界生活を初めることになった。
やあ。いや、どうもです。まこ?と申します。まず一言。書くの下手ですみません初めてです許して!
小説って書くの疲れますね。ここまでとは。ここまで疲れたのできっとこれが自分の本気か、中気辺りの本気か、本気辺りの中気です。今から始まったようなかんじでしたが、恐らく次回はないんじゃないかと思います。やる気がなくなったの。うん。なのでまたやる気が出れば、そして覚えていれば書きます。面白くないからもういいとかは思ってても口にはしないでくださいね。では。