1-4<ここはどこ?召喚目的は?>
<意乗の言>という術で会話が出来るようになったので必要の無い事を伝える。
「…そうでしたか。いや、でも良かったです。不便が無いようでしたら。文献では<召喚されし者>は総じて言葉が通じなくて、現状も分からず混乱する。とあったものでして…」
ところで<意乗の言>って…なんでしょう?とソフィーがちょっと首かしげながら話す。
(おお…可愛らしい仕草がさまになってる…)
『うむ。』
(ぉ、マールもそう思う?)
『妾は愛いモノには目が無いからの』
(…初めて聞くな)
『うむ。初めて話すの』
(・・・)
「えと、その、どうかしました?」
不安そうな顔をしてソフィーが語りかけてくる。
しまったマールと頭の中で会話していたので返事もせずダンマリになっていた!
「え?あ、ご、ゴメン考え事をしてて、さ」
「考え事ですか?」
「うん、ココは何処?とか何で召還されたんだろ?とか、さ?」
とっさに思いついたことを口にし、言い訳をする。…一応嘘でもないし、いいよね、うん。
「あ、そうですね…気になりますよね、私が説明できる限りは説明しますね。」
「よろしく。」
「えーっとそうですね。まずここはですね『ベルム王国のバルディカ神殿、召喚の塔』になります…。と言っても分かりませんよね…?」
「…そうだねハハハ」
見事に全く分からない。前の世界でも聞いた覚えの無い国名だ。
しゅん、とうなだれがっかりするソフィー
(やばいな、これ。思わず「大丈夫だよ!」って抱き締めたくなる。)
『うむ…妾も抱き締めたい、頬をすりすりしたい。』
(…マール、気が合うね)
珍しい事もあったもんだ。
「と、とりあえずそういうところは追々でいいや。それじゃもう一つ方の、俺、何で召喚されたの?」
「そっそれは……」
一瞬目を見開いて、おろおろと目を逸らし困惑する。百面相だ。ホント可愛い
「<勇者召喚>かな?魔王に困ってるとか・・・?」
「い、いえ…そのー」
「違うの?なら一体どういう<召喚魔法>だったの?」
「・・・」
ソフィーが俯く、どうしたんだろう?何か俯いた顔がどんどん赤くなってるような・・・
「……………て、貰うためです。」
すっごい小声でソフィーが呟く
「ごめん…小声過ぎて聞こえなかった…」
「―――!」
ソフィーが俯いて真っ赤になった顔を勢い良く上げて、こちらをキッと見つめ叩き付けるように言う。
「私の、夫に、なって貰うためです!!」
…えっと?今なんと言いましたか?夫?
ついに明かされる召喚された理由。ベタベタですが、それがいい。と、筆者は思うのです。