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2つ目の異世界  作者: ヤマトメリベ
第1章 二人の逃避行編
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7-1<第一の村>

ウルラス川をゆっくりと下流に下りつつ、渡り終えた俺たちは、


船代わりに使った<甲盾熊の盾>を鞄に仕舞い、その先に有ると言う村落に向かって歩いていた。のだが…



「もうそろそろ村に入ってはいるのですが、これは…」



ソフィーが周囲を見渡し、疑問のと不安の混じった声を出す。


もう村に入っているらしいのに誰にも出会わないのだ。


そしてなにより、



「野生動物に荒らされた…って感じだけど」



そう、眼前の畑は派手に荒らされて、その後何も手が加えられて居ない感じなのだ。


しかし野党や泥棒など人間に収穫物を獲られた感じではなく、田畑は乱暴に掘り起こされ、


そこかしこに野菜の切れ端らしきものなどが食い散らかされている。徹底的に。


さらに道中の小屋や家がが幾つも崩れ半壊していた。


そして、それらの惨状はごく最近出来たものに見えたのだ。



「人じゃないのは確かだけど、野生動物にしてもこれは…」



野生動物がここまで徹底的に畑や建物を破壊するなんて、今までどの世界でも聞いた事が無い。


だからこの世界特有の現象、モンスター。という言葉が浮かぶ。



「モンスターがあの川を越えてくる事は無いはずなのですが…」



ソフィーも同じ事を考えているようだ。


確かにそれが一番納得が行くのだが、ありえないハズ、そんな感じだ。



「誰か居ないのかな、聞ければ早いのに。」


「そうですね、疑問は尽きませんが…」



想像では限界がありますもんね。と、荒れた畑と崩された建物の間をてくてくと進む。


暫く進んだその先に丸太でできた粗末な柵が並んでいるのが見えた。



「この先に誰か居そうだね…」


「そうですね、あ、いえ、誰かこちらに来ますよ?」



ソフィーに言われ目を向けると、柵の間から走ってくる村人らしき人物が見えた。


こちらに向かってブンブン手を振っている。



「おお〜〜〜い、あんたら〜何処から来たんだぁ〜?」





なんとなくまたトラブルに巻き込まれそうな予感がしていた

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