金色の○○○?
お食事中の方すみません。
その日、朝の学習を終えて、僕は一人で庭を散歩していた。
(少し肌寒くなってきたな。)
暑かった季節が過ぎ、木々の葉も色づきを見せ始め、気づけばあっという間に秋の終わりを迎える。
僕たち双子は、もうすぐ4歳半になります。
リリも何とか魔力制御を覚えて、週に1回だった治療も、今では3週間に1回になった。
まだ、たまに発熱はするけれど、以前よりは体調も落ち着いてきた。
今は、魔法に夢中で、魔法を使えることが楽しいみたいだ。この前、僕に小さな火の玉を出して見せてくれた。
「ファイヤって言うとね、ほら、こんな風に小さな火の玉が出てくるの。すごいでしょ?」
「うわっ!リリすごいよ!さすがだね」
僕が驚くと、得意気な顔でこちらを見ていて、世界一のドヤ顔に、僕の心はたくさんの可愛いで満たされた。
そんな充実した日々を過ごして、今日は一人ゆっくりと散歩を楽しんでいるのだが…。
(何だあれは。)
屋敷の庭に、デデーンと金色の巻きう○こ?のようなものが落ちている。
結構な大きさの金色の巻きう○こに、立ち止まって観察する。
まさか、人のじゃないよな。こんな侯爵家の庭にそんなことをする阿呆はいないはず。
動物の糞とか?でも、こんな大きな糞をする動物は飼ってないし、魔獣でも無いよな。こんな王都のど真ん中に、魔獣が出たら大騒ぎだ。
では、何の?ちょっと気になり近づいてみる。
すると、グニョっと少し動いた。
「うわっ。えっ?生き…物…?」
僕の声に気づいたのか、金色の巻きう○この先端が、ニョキっと出てきて、僕の方へ顔を向けた。
「へ?…ヘビ?」
金色のう○こではなく、金色の蛇だった。
前世では、金色の蛇は金運が上がるとか言われてなかったか?それなら、幸運の象徴?
いや、でも、こんな都会に蛇っておかしくないか?突然、蛇って…不自然すぎる。
「おまえ、だ…」
「うわぁぁぁ!ムリー!」
金色の蛇が何か言い出した瞬間、僕は持っていた木刀を下から上へ振り上げて、蛇を思い切り投げた。
ひゅ―――ん
金色の蛇は、遥か彼方へと、飛んでった。危なかった。喋る蛇なんて普通じゃない。
それに、毒蛇だったら危険だ。もし蛇が、可愛すぎるリリの姿に驚き、動揺して噛みついたら大変だ。
ふぅ、事前にリリを守れてよかった。
まぁ、気になるのは、前世では幸運の蛇と言われていたから、投げ飛ばして良かったのかという疑問は残るが大丈夫だろう。
ゴルドリッチ家の守り神的な何かが居るって情報は聞いたことないから、うちとは無関係な蛇だと思う…たぶん大丈夫だ。
それに、蛇は悪さをする邪悪な者として扱われる事が多いし、リリに被害が無いことが一番大事だ。
いやあ、今日の僕は良い事をしたんじゃないかな。うん、したと思う。
よし、散歩はこれくらいにして、リリと美味しいお茶を飲みながら、スイーツ食べまくるぞ。
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