さすがお母様は素晴らしい!
読んでいただき、ありがとうございます。
「まぁ、リリ頭に乗っているのは…何?」
精霊と契約後、邸内に戻ってみると、お母様がリリの頭に乗ったルミナを、目を丸くして見つめている。
そうだよな。驚くよね。頭にう○ち乗せてるように見えるからね。
僕は止めたんだよ。令嬢としてどうなのかって思ったから、全力で頭に乗せることを反対したんだ。
それなのに、リック兄様が面白いからって、
「プッ。リリ最高。似合ってる。」なんて言って、リリを唆すから、リリも喜んで頭にルミナを乗せてスキップまでしちゃって。
くぅぅ、頭に何乗せてもリリは可愛いんだけどね。スキップまでして、精霊と契約出来たこと喜んでる姿は、天使のダンスみたいに軽やかで、キラキラ輝いて可愛すぎる。
天使だから、背中に羽も生えてるのかな?精霊まで従えて、さらに可愛さ百倍。
はわわわ、僕の天使は一体どこまで可愛くなるんだ。
「お母様、この子はルミナ。私と契約してくれた精霊さんです。可愛いでしょ?」
「まぁ、私の天使ちゃんは精霊と契約までしちゃったの?素敵ね。それで、ヘンリックどういうこと?」
一瞬空気がピリッとして、ルミナが「ピッ」と鳴いて固まった。
「ちゃんと説明するから圧かけるの止めて。リリの為だよ。この精霊がリリの魔力を吸収してくれるんだ。魔力過多症を改善するために、契約するのがよかったからね。」
「それじゃあ、リリは魔力過多で苦しむことがなくなるのね。ああ、精霊さん、ルミナって言ったかしら?娘の為にありがとう。」
お母様が涙ぐんで喜んでいる。リリの魔力過多症が発症したことを、お母様はとても心配して、責任も感じていた。
「リリ、お母様がルミナを受け入れてくれてよかったね。」
笑顔で頷くリリの頭の上で、ルミナがホッと息を吐き安堵している。
「理由はわかったけど、どうしてそんな風に頭に乗せているの?」
やっぱり気になるよね。令嬢として相応しくないとリリが怒られたらどうしよう。
「せっかく私の天使ちゃんの頭に乗るなら、そうじゃなくて、こうして…こうやって…これで乗ってくれなくちゃ駄目よ。」
お母様が、ルミナの体をクルクルっとリリの頭に巻き付けた。
「ほらっ、天使の輪っかみたいでしょ。はわわわ、とても素敵。可愛いわぁ。やっぱり、リリは頭に何を乗せても可愛いわね。最高よ。」
「プッ…クク、天使の輪っか…。クク…それも可愛いね。似合ってるよ。」
リック兄様が、笑いを堪えながら、リリを褒める。
怒られなかった…。怒られなかったけど、これはこれでいいのか?
リリの額を見るとルミナと目が合った。少し視線を下ろすと、褒められて嬉しそうなリリと目が合って、少し上に視線をズラすと、唖然としたルミナと、また目が合う。
二人の全く違う表情が、ちょっと面白い。
お母様といい、リック兄様といい、どこまで本気なのか…。
純粋なリリは、素直に喜んで、皆に見せてくると部屋を出ていった。
(見せられた人は、どう言えばいいか困るだろうな。)
「クク…はぁ、リリは素直で可愛いな。」
「お母様もリック兄様も、リリを揶揄うのは止めてください。外出先でも同じようにしたら、どうするの?」
「その時は、ユーリが止めてくれ。」
「余計な虫が付かないように、身を守るには良いことでしょう。」
リック兄様と僕が同時にお母様を見た。
「それに可愛いのは事実なのだから、良いのよ。あの格好に難癖を付けてくるような男に、私の天使ちゃんは渡せないわ。」
そういうことか。さすが僕達のお母様だ。僕も、まだまだ甘いな。お母様を見習って、もっともっと精進しなくては。
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