表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/73

何はなくとも腹は減る

「ふっ、知ってたけど…」


目が覚めても

そこはロマネスク。


無駄が多いわ。

まずはベッドを取り囲む

レースのヒラヒラ。

邪魔だし、風通し悪くて最悪。

後、このパジャマ

所々にリボンやらレースやら引っ付いていて、くすぐったい。

何より、部屋が広すぎる。


6畳で妹2人、計3人で過ごしていたからか余計にだだっ広いのだ。


ノックの音がする。


メイド服を着た女の子がカートを押して入ってくる。


「お嬢様、お顔を拭きますね。」

そう言って

私の顔にホカホカのタオルを優しく押しあてる。


待て待て待て……

私は赤子ではない。


「自分で出きるわ。」

私はタオルを奪うと顔をゴシゴシと拭いた。


カートを見ると手鏡が置いてある。

私はそれを手にして

自分の姿を見る。


「えっ~何これ

すごく綺麗なんですけど」


鏡の中には

銀髪で透き通る肌をした

すごく綺麗な女が映っていた。


ギュルギュルギュル……


私はメイドさんにたずねる


「お腹減ったんで、ご飯まだですか?」


何はなくとも腹は減るのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ