王宮 図書室にて
星々よ 天に舞え、星属性最級魔法 オリオン
プリアデスの六連星よ、私に力を貸して下さい。星属性最級魔法 スバル
リリア「呪文や魔法は禁止だと言ってるでしょう。」
セリア「お母様……!」
リリア「またそんなものを勉強していたのですか?」
セリア「……すみません…。」
リリア「どうしてそんなに、魔法にこだわるのですか?」
セリア「……。だって…。」
言葉にならない。
セリアだって、出来れば魔法や呪文なんて使いたくない。だが、この悩みは誰にも言えない。言うわけにはいかない。自分一人で何とかする必要があるのだ。
リリア「祈れば全てが、解決するはずです。」
セリア「…はい。」
果たして本当にそうだろうか?
神様に祈ってれば、絶対に全てが解決するのだろうか?
なぜ「解決します」ではなく、「解決するはずです」と、お母様は言うのだろうか?
リリア「今日は部屋に戻りなさい。」
セリア「わかりました。」
「光の国」オール王国、略してオル国。アリア地方を含んでいるこの国は、1000年前に誕生した。
初代国王ゼルディア・オール、またの名をゼルディヤは、いにしえの龍、七つ頭の赤き龍、セブンヘッド・レッド・ドラゴン、サタンを打倒することに成功する。
この地上世界を支配していたサタンは、陰府の国への退却を余儀なくされた。
だが、陰府の王ハデスと手を組んだセブンヘッドは、再び人間を恐怖の深淵に沈めるつもりでいる。
その方法の一つが、心に闇を持つ人間を選び、暗黒魔具を使わせる、というもの。
サタンは、陰府の使いアバドンにより、コキュートスで鎖に繋がれているはずだ。
セリアは自分の部屋に向かう。影が延びる。自分の部屋に向かえば向かうほどに、障気が増してゆく。なぜ、これが誰にもわからないのだろう。
ガチャッ
???「ギャッハッハッハッハ」
そこには龍がいた。七つ首の、龍がいた。




