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虹の向こう側 Over the Rainbow  作者: シャク
武芸大会篇
17/28

王宮 図書室にて

星々よ 天に舞え、星属性最級魔法 オリオン


プリアデスの六連星むつらぼしよ、私に力を貸して下さい。星属性最級魔法 スバル


リリア「呪文や魔法は禁止だと言ってるでしょう。」


セリア「お母様……!」


リリア「またそんなものを勉強していたのですか?」


セリア「……すみません…。」


リリア「どうしてそんなに、魔法にこだわるのですか?」


セリア「……。だって…。」


言葉にならない。

セリアだって、出来れば魔法や呪文なんて使いたくない。だが、この悩みは誰にも言えない。言うわけにはいかない。自分一人で何とかする必要があるのだ。


リリア「祈れば全てが、解決するはずです。」


セリア「…はい。」


果たして本当にそうだろうか?

神様に祈ってれば、絶対に全てが解決するのだろうか?

なぜ「解決します」ではなく、「解決するはずです」と、お母様は言うのだろうか?


リリア「今日は部屋に戻りなさい。」


セリア「わかりました。」


「光の国」オール王国、略してオル国。アリア地方を含んでいるこの国は、1000年前に誕生した。

初代国王ゼルディア・オール、またの名をゼルディヤは、いにしえの龍、七つ頭の赤き龍、セブンヘッド・レッド・ドラゴン、サタンを打倒することに成功する。

この地上世界を支配していたサタンは、陰府の国への退却を余儀なくされた。

だが、陰府の王ハデスと手を組んだセブンヘッドは、再び人間を恐怖の深淵に沈めるつもりでいる。


その方法の一つが、心に闇を持つ人間を選び、暗黒魔具を使わせる、というもの。

サタンは、陰府の使いアバドンにより、コキュートスで鎖に繋がれているはずだ。


セリアは自分の部屋に向かう。影が延びる。自分の部屋に向かえば向かうほどに、障気が増してゆく。なぜ、これが誰にもわからないのだろう。


ガチャッ


???「ギャッハッハッハッハ」


そこには龍がいた。七つ首の、龍がいた。

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