第十五話 「トラブル発生」
お久しぶりです。
帰りのホームルームが終わり、俺は大丸と横に並び校門を出て駅に向かった。
俺は周りに生徒がいなくなった事を確認してから大丸に礼を言う。
「さっきはありがとな」
彼は爽やかな顔をした。
「当然の事をしただけだぜ」
いい友達を持ったな、俺。
「で、クラスの奴らになんて言ったの?」
「あいつらまだ付き合ったばかりだからあまり冷やかすなよって」
前言撤廃。
「何してんの、おまえ」
「ここ駅の近くだからあんま大きい声出すなよ」
確かに声が少し大きかったかもしれない。俺は声量を少し下げた。
「何してくれてんの、まだ付き合ってないんだけど」
大丸は驚いた顔をした。
「泊まったのに?」
俺は頷いた。
「うん」
「いやいやいや、『うん』じゃないしょ」
「お泊まりとかじゃなくて、スマホを充電するために来てついでに泊まっただけだから」
「何もなかったのか」
「一緒に寝た、あとハグもした。最後に壁ドンもしちゃった。壁ドンはほぼ事故みたいなもんだけど」
「付き合え」
なんでそんなにあっさり言えるの?てか付き合うって何?彼女いない歴=年齢の俺にはよくわからなかった。ちなみに俺の横にいるこの男、大丸湊は女子からモテる。他校に彼女もいる。
「まだ早いでしょ」
「早くない」
返しが早いんだよ。俺は少し言葉に詰まった。
「……」
「嫌がられてないんでしょ?」
確かにハグと壁ドンした時は特に嫌そうな反応はなかった。でも横で寝た事は嫌がってたよな。それに蹴り飛ばされたし。でも謝られたよね。どっちなんだろう。女子の心は難しい。
「一緒に寝た事には嫌がってたと思う」
「異性と一緒に寝るのに抵抗があるのは普通だよ。ハグと壁ドンが大丈夫だったならいけるよ」
俺たちは改札を抜け、ホームへのエスカレーターに乗ってたらホームに先程まで話していた高島さんがいた。
「おー、三越君に大丸君」
挨拶された俺は言葉を返した。
「ぐ、偶然だね」
高島さんは少し声を出して笑った。
「同じ学校なんだからそれくらい普通でしょ」
たしかにそうだ。
俺は大丸の方を向こうとしたが、彼は俺の背中を押しながら耳元で囁いた。
「絶対コクれよ。ダブルデート楽しみにしてるから」
そして高島さんに向かって言った。
「俺、忘れ物したっぽいからこいつ頼むわ」
「うん、わかった」
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