死ぬ、その後 取引先(?)に会う
高松健太、26歳。
そこそこの大学を出て、そこそこの会社で働いている、いわば普通の社会人だ。
――死んでいることを除いて――
「なるほど…トラックに追突されて車外に放り出された、ですか。」
何故死んだはずの俺が喋っているのか、話は数分ほど前に遡る―――――
「ん?ここはどこだ?」
ありきたりな台詞を吐くと、今まで何をしていたかをふと考える。
「確か取引先に車で行ってる途中に…やべ、速く行かないと遅刻してまた部長に怒られちまう!」
ブラック企業勤めのような発言をした後、健太は車のシートではなく、高級そうな椅子に座っていることに気づく。部屋の中には机に椅子が2脚、奥の方にドアがあり、壁際には太めの本が入っている本棚と見たことない機械が置かれている。触ってみたいが何かあると怖いので座っておくことにした。
「見たことない部屋だな…もしかして新しい取引先?だとしたら俺今まで寝てたのか?うわヤベ!バレたら残業コースじゃないか!」
やはりブラック企業の人間の発言である。
「でも今日車のやつ以外に取引先に来たっけなぁ…」
そんなことをぶつぶつと言っているとドアの向こうから足音が聞こえてきた。取引先のやつが来たのか。ガチャリとドアが開き、足音の人物が姿を現した。
「ようこそ、神界へ。」
話しかけてきたのは髭を生やした老爺だった。
初投稿です
文章書くのは初心者なので暖かい目で読んでください‼w
不定期に投稿するので次はいつになるか分かりませんww