【山之上舞花様バースデープレゼント】真夜中の不思議な出来事
『ななちゃん、お熱計ろうか?』
担当看護師さんが、ななちゃんに声をかける。
『はぁ~い』
ななちゃんは担当看護師さんに検温をされていると入り口から、もう一人看護師さんが入ってきた。
『舞花ちゃんも、お熱計ろうね』
舞花ちゃんの担当看護師さんが病室に入ってきた。
『はぁ~い』
舞花ちゃんは担当看護師さんにお熱を計ってもらっている。
ピピッ……ピピッ……ピピッ。舞花ちゃんの体温計が終了を知らせる電子音が鳴り響く。
『舞花ちゃん、終わったよ』
看護師さんが声をかけて体温計を抜き取り確認をする。
『舞花ちゃん後から、北山医師に診てもらおうね』
舞花ちゃんの担当看護師さんが舞花ちゃんに伝える。
『はぁ~い』
舞花ちゃんの主治医の北山医師は、この にこにここどもクリニックで一番優しいと子供達から慕われている医師なのです。
お母さん達からは、イケメン医師と噂されている人気の医師です。
『舞花ちゃん、お熱出ちゃったんだって? 診察しようね』
そう言いながら病室に入ってきた北山医師。
『北山せんせいだぁ』
舞花ちゃんは嬉しそうです。
『舞花ちゃん、もしもししても良いかな?』
北山医師は、きちんと説明をしてから診察を始める。無理矢理診察をしないのが子供たちから人気のある医師なのかもしれない。
『舞花ちゃん、もしもしさせてほしいな?』
北山医師が、舞花ちゃんに声をかけた。
『うん! 良いよ』
と良いお返事をした、舞花ちゃん。そして診察しやすいように、パジャマをぺろんとめくりました。
『舞花ちゃん、ありがとう。もしもししやすくなったよ』
そう言って舞花ちゃんの頭を撫でてから、聴診器をササッと準備をして聴診をする北山医師。
『舞花ちゃん、大丈夫だよ。ありがとう。少し寝んねしようね』
北山医師は、舞花ちゃんの頭を撫でながらお話しました。
頭を撫でられて眠くなってきた舞花ちゃん。暫くしたら眠っていた舞花ちゃん。
目が覚めた舞花ちゃんは、寂しくってきました。つぶらなお目々に涙が溜まってきた舞花ちゃんの前に、うーちゃんがいました。
『あっ、うーちゃんだぁ!』
舞花ちゃんは、パァーと笑顔になりました。
『さぁ、舞花ちゃんボクの背中に乗ってごらん、楽しい時間の始まりだよ』
舞花ちゃんは、うーちゃんの背中に乗りプレイルームへ進んでいく。
プレイルームでは舞花ちゃんをお出迎えするように、ぬいぐるみ達が舞花ちゃんを歓迎しています。
『舞花ちゃん、遊ぼう』
『舞花ちゃん、いらっしゃい』
みんなが舞花ちゃんを歓迎してくれています。
舞花ちゃんは、うーちゃんに連れてきてきたプレイムームでは、不思議な時間が流れています。
舞花ちゃんはうーちゃんと絵本を読んだりぬいぐるみたちとかくれんぼをしたり遊んでいます。
翌朝、看護師さんに声をかけられて目覚めた舞花ちゃん
『舞花ちゃん、よく寝たね。お熱計ろうか?』
そう声をかけられて周りを見渡せば、病室でした。
真夜中に舞花ちゃんだけに起きた不思議な時間。
早く元気になぁれ。うーちゃん達の願いが込められた秘密の時間。
数日して舞花ちゃんはうーちゃんに手を振って元気に退院しました。