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始まり
「では、第1軍!報告を。」
「はい。現在、境界の外からの魔物の侵入は増加し続けています。その数は去年に比べ約2倍ほど、さらには内側の魔物も活性化、被害は増えています。」
「やはり予言、いや周期と言うべきか、来るのだな。」
「ええ、間違いないでしょう。魔素の増加は明らか、過去と同じような災厄は必ず訪れるでしょう。」
「幸い、対抗策の研究はすでに進んでいますが。」
「王国軍だけで対策しきれる問題でもあるまい。」
「外部の人間や調査隊を使いましょう。」
「それが早いか、実際今回の情報も調査隊からもたらされたものですし。」
「まあいずれにしてもウチに人は回して欲しいねぇ。」
「うむ!この件では第1軍は外敵に第2、3軍は国内の警備を。魔法研究室は古代魔法の研究を早急に、それと他国にもこの事実を伝え連携を取ることを怠るな。」
「「はっ!!」」
「以上、必ず勝利と未来を我ら人類に!」
王の退席を全員で見送り、その後確実が慌ただしく動き始め会議は終了となった。