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平凡なりにも
「あらミト。リグナ見なかった?」
「んお?」
あらら。これまた幼馴染み2が現れましたね。
真紅の髪に猛き炎をつまらせた燃えるような瞳が彼女を際だたせる。幼馴染み フレサ・ストロベリー。
「フレサか。チョイびくったわ。リグナならさっきまで話してたけどどっかいっちまったよ。」
「ふーん。そう。ちなみにどっち方面へ?」
「リン婆の家方面。」
「そう。わかったわ。」
彼女は美しい。だから村の男は誰でも1回はときめいた事があるはずだ。だがみんな告白はしない。なぜかって?そりゃあ今も探してたように リグナに ほの字だからだ。まあとめられない
好意ってのもある。だから彼女も数回は告白された事があると思う。
「さーて、過去最高の落とし穴も出来上がったことだし...寝ますか!」
畑仕事は明日でいいや、と言い訳をついて睡眠を始める。やけにピリついた気がしたが俺の気の
所為だろう。