過ぎた優しさ
初投稿です。
あまり深く考えず単純に呼んで頂ければと思います…。誤字等あるかもしれませんが、そこは流してくださいますようお願いいたします…。
?「突然ですが世間話をしましょう」
ーーは?
?「は?とは?」
ーーいやいや、ホントなんだよ突然…。てかあんた誰だ?ここはどこなんだよ?
?「あはは。大丈夫ですよ。皆さん来られた時は大体そんな反応ですから。あ、自己紹介しておきますね。僕はキノといいます。あとここは貴方が調べていた何処かのサイトですよ。」
ーーはぁ…。サイトってネットのか?
キノ「その通りですよ。」
ーーむぐぐ…。頭が混乱してるぞ…。どうすれば帰れるんだ?
キノ「僕の夢のあるお話を聞いてくれればお返しいたしますよ。」
ーー…?まぁよくわからないけど帰りたいからさっさと話してくれ。
キノ「えー。そんなぶっきらぼうに聞かずに真剣に聞いてくださいよぉ〜!二度と返せなくしますよ?」
ーーそれはご勘弁願いたい。
キノ「物分かりの良い方は好きですよ。ではでは。どこかの少年のお話をしましょうか。」
彼は活発な少年でした。小学校の頃は元気に外を走り回り、勉強は出来なかったものの幸せに過ごせていました。
ところが中学校に通い始めた途端に、とても暗い性格になってしまいました。彼の両親は心配し、何か悩みでもあるのかと聞くと決まって「無いよ」と答えました。学校での様子を聞くと特に変わった様子はないと言います。ただ一つ気になることが先生にはあったようです。
先生「彼最近、みんなと話している中で寂しそうな様子を見せてるんです。」
母親「え?具体的にどんな風に…?」
先生「一人だけ俯いていたり、みんなが笑っている中、一人だけ悲しそうにしていたり…。でも、話しかけると普通に受け答えしてくれるんですけどね…。」
彼は一人で何かを抱え込んでいるのでしょうか。両親はしつこく聞くような事はしませんでしたが、何かあれば相談してと声をかけるようになりました。彼はそんな声に笑いかけていたそうです。
日に日に彼は眠れなくなっていきました。学校で眠くなりうとうとしていれば先生に怒られ、クラスメイトの悪さの所為でクラスの連帯責任をとらされ。彼のストレスは限界に達する寸前まで溜まっていきました。
ですが彼は誰にも相談しませんでした。弱さを見せては周りに迷惑を掛けてしまうと。彼は優しかったのです。いいや、優しすぎたのでしょう。損得関係なく、誰かの為に動く彼は自分の為に動けない性格になっていたのです。
貴方の周りにもいませんか?彼のように他人を気遣いすぎて自分を大切にしなかったり。はたまた周りに流されてしまってやるべきではない事をやってしまったり。そんな方がいらっしゃるのなら是非救ってあげてください。その人の優しさを打ち消すほどの優しさをその人に注いであげてくださいね。
…僕のような人を増やさないためにも…
ーーハッ!?…あれ…?帰ってきた…?
……一体あれは何だったんだ…?
見てくださりありがとうございました。