(73)南方からの風
DATE : H27.2.4
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「殺す……! お前は絶対に殺す!」
俺はデスペナルティデュエルで、遂に保科を倒し、その装備を奪った。
双属性武器の「ブラックマンバ・ブレイド」、強烈な守備力を誇るプレートメイル、そして各種資材。
最後に、現実価格にして53万円にもなる、ゲーム内通貨。
装備奪取時間の45秒が終了したその時、保科は叫んだ。
「フィールドマウスッ! こいつら全員、皆殺しにしろ! 数で押しつぶしてしまえッ!」
「分かりましたッ! 皆さん、突撃です!」
フィールドマウスの命令の元、王室の入り口に居た皆が散開し、うわぁっと雄叫びを上げながら、俺たちに襲いかかって来た。
「コマンド! ライトニング・ブラスト!」
だが、フィールドマウス……野口さんは、全く分かっていなかった。
琴莉さん……いや、ティアリがどれだけ強いのかを。
「えっ!?」
ヤツフネ達との時と同様、固まっていた群衆は、琴莉さんの「ライトニング・ブラスト」で焼き払われる。
そして、残った連中を俺が淘汰していった。
「な……何だと!?」
味方の惨劇を見て、オリオンの奴がそんな声を上げるが、その声には驚愕よりも狼狽の色が強かった。
それはそうだろう。
先に負けたヤツフネから、俺たちは強いと聞かされていたから、オリオンはまず確実な勝利が見込める「対決」を望んだのだ。
なのに敗北したからって、頭に血を登らせての全員突撃とか……。
愚策ここに極まれり、としか言いようがない。
「待ちなさい! 貴方は私が相手です!」
味方の窮状を救うべく、フィールドマウスが果敢にティアリに攻めかかる。
琴莉さんの動きは、一般人より多少マシという程度で、ゲーマーの挙動とは比べるべくもない。
よって、フィールドマウスの大剣の攻撃は、見事ティアリに命中、そのHPゲージを削ったが……それは全体の1割にも満たなかった。
「何ッ!?」
フィールドマウスの動揺を無視し、ティアリの片手剣による反撃。
ズバズバというSE、そして幾重にも閃く剣光。
ティアリの剣は、あんなに堅かったフィールドマウスの鎧を豆腐のように切り刻み、奴の体力は7割が減った。
「な、何ですってっ!?」
俺も、その実力差をこの目で見て、うっかり同じように叫びたくなった。
ティアリと他の連中では、戦闘能力に差があり過ぎる。
オリオンクラスの連中が10人くらい集まって、完璧にハメきれば勝てるかもしれないが、その状況は今、望むべくもない。
「そんな、バカな……!?」
つまり、オリオン達にティアリを倒す方法は絶無。
そう確信できた。
大剣はガードができない……いや、正確には剣の峰を使ったガードができるが、フィールドマウスの奴は混乱してるのか、反撃の体勢を取る。
「ふっ!」
だがそれよりも早く、ティアリの連続攻撃の方が先に決まり、フィールドマウスの体力は、本当に……。
本当にあっさりと0になった。
『おっ、おおおおおおっっ!!』
「そんな! バカな!」
フィールドマウスと野口さんが、それぞれに断末魔の声を上げて倒れた。
「やった! ナイスだ、ティアリ!」
俺はそう声を掛けたが、倒れたフィールドマウスを見た時に、多少のもどかしさを感じた。
遂に保科と野口さんを倒したが……野口さんの装備は奪えない。
今、ここではイベントによるクラス課金額が、報奨金として手に入るだけなのだ。
「(くそ……これじゃ、また)」
保科の装備を奪ったことで、連中のPK率は激減するだろう。
だが、まだフィールドマウスの装備はそのまま残っている。
それを元手にしての再起は……おそらく可能。
……やはり、全部だ。
全ての装備データをロストさせ、ゲームをリスタートくらいでないと、連中はまだPKしようとするだろう。
なんとかして、フィールドマウスの装備をも奪う必要がある。 でも、どうすれば……。
「オリオンくん! ここは撤退しましょう! 分が悪すぎます!」
「く……! 覚えていろよ、レオ!」
だが、他の敵を倒すのに気を取られている間、フィールドマウスとオリオンは、他のメンバーに回復してもらっていたらしく、消滅せずにそこに居た。
「(……あ!)」
そういう事か。
消滅してイベントから退場したら、ここに来るまでに稼いだ分もムダになる。
再起を計るためには、ここで生き残るのが必要条件なのだ。 だから仲間に回復させたのか。
「待て、オリオン! フィールドマウス! ……ティアリ、ごめん! 他の連中を頼む!」
「えっ!? ……う、うん、分かった!」
俺は速攻でオリオンに駆け寄り、イベントから退場させるべく再び剣を振るうが、それはフィールドマウスに阻止された。
「邪魔はさせません! オリオン、逃げて下さい!」
「逃げるのか、オリオン! お前、それでよく、あれだけのデカい口が叩けたな! 恥ずかしくないのか!」
「何だと!」
逃げようとした保科だったが、俺の煽りをマジに受けて戻ってきた。 よっしゃ!
「挑発に乗ってはダメです、オリオン! あの方から叱責されますよ! 悔しいでしょうけど、ここは引いて下さい……! 頼みます!」
だが、再度のフィールドマウスの説得で、オリオンは再びきびすを返し、王室を出ようとする。
「くっそ、この! 邪魔するな!」
一度倒れたフィールドマウスのクラスは、「ビショップ」から「ゴースト」となっており、パラメータ補正が無くなった分、格段に戦いやすくなっていた。
だが、もう倒されても構わないという信念が、その挙動からは伺えた。
「(いや、倒す必要はない……!!)」
「!?」
俺はフィールドマウスの攻撃を弾いてブレードアーツを叩き込み、麻痺させる。
「待て、オリオン!」
そして、脇を通り抜け、オリオンに声を掛けたが、
「調子に乗ってるな、キリシマ」
俺に返事をしたのは、別の人間だった。
と同時に、フィールドマウスが淡い緑白色に輝き、その体力がゆっくりと、だが力強く回復していく。
「えっ……!?」
「これは……!?」
それは、フィールドマウスにとっても予想外の展開だったのだろう。
「『オートハイヒーリング』だ。 チョコのシールのな」
先ほどの声が、王室の入り口側から聞こえた。
そこに居たのは、赤鮮紅色のアバター。
保科と同じ重装型、角を持ち牙を生やした、まさに悪役そのもののビジュアル。
この統一性は、明らかにセットの防具……課金装備だ。
見た目の凝りっぷりからして相当強い、という直感が走る。
「あ、ありがとうございます。 ……でも、ボイスコマンドで入力すると、魔法の威力がアップしますよ」
フィールドマウスがそう言うと、その紅色のアバターは、鼻で笑って言った。
「はっ、そんな恥ずかしい真似できるかよ。 技の名前叫ぶとか、ガキじゃあるめぇし」
……こいつ誰だ?
いや、この声、どこかで聞き覚えがある。
誰だ、このアバター。
中の人は誰なんだ。
「おいキリシマ、遊びは終わりだぞ」
……やはり、間違いない。
というか、俺の記憶では、この声の持ち主は、こいつしかいない。
でも、まさか、こいつが……。
なんでこいつが、ここに居る?
「相変わらず返事がねぇ奴だな! さっさと装備を俺に渡して退場しろ、ってんだよ!」
間違いない。
赤城、大輔。
ウチのコンビニの店長だ。
だけど、なぜ、あいつがこの世界に……!?
「どうした、『キリシマ・レオ』! 返事はァ!!」
く、こいつ……!
周りにはまだ生き残ってる奴居るだろうが!
何、人の個人情報を晒しまくってるんだよ!
俺は怒鳴りつけたくなる気持ちを必死で押さえ込み、考える。
元ヤンキーのこいつには、インターネットリテラシーとか皆無だ。
実名でSNSに犯罪行為をアップする、あの意味の分からない連中と同類だ。
あいつを放置していたら、バイトの履歴書に書いていた、俺の個人情報が流出しかねない。
脳裏に、俺の下宿に変な連中が大挙してやって来る、不吉なイメージが湧いた。
……こいつの口を、急いで封じなくてはならない。
そう思った俺は、返事もせずに突撃し、その「ゼファー」にいきなり切りかかった。
「誰だお前! てめぇとか知らねーよ! いいから、そこを退け!」
このアバターが本物の店長だという事に、疑いの余地はない。
だからこそ、急いで殺さなくてはいけない。
だが、知ってて切りかかるのと、知らずに切りかかるのでは相手の反応が大きく異なってくる。
ワンチャンスをものにするために、俺はワザと知らないフリをして、一気に「ゼファー」を麻痺させ、ぶっ殺すべく襲いかかった。
だが、それは全く無駄な行為だった。
ピピピピン、という妙な音がして、俺のブレードアーツは全て弾かれた。
……いや、剣はヒットしたのだが、ヒットエフェクト(※剣と鎧が激突時に出る火花など)も、ヒットストップ(※相手にダメージを与えた時に、コンボ防止や演出のために、フォロースルーの描画が少し遅れること)も出ないまま、剣は宙空を流れたのだ。
そして……ダメージは0、だった。
「な……!? 何だ、これ!?」
そして、ヒットストップの掛からないその敵には、当然ダメージによるディレイもなかった。
「相変わらずだな! あれだけ説教喰らっときながら、声を聞いても思い出せねーのか!」
そう言って、「ゼファー」は長刀を構え、俺に向かって一気に攻撃を繰り出してくる。
その攻撃はブレードアーツを出した直後、フォロースルー状態のマイアバターにヒットし……
『あああああっ!』
俺のアバターを両断、一撃で全損せしめた。
「何だって!?」
一撃!? 俺が!? 防御力350越えなのに!?
「本当に覚えてないのか、キリシマ? 俺だよ、店長だ。 アカギダイスケだ」
「店……長? 何で……」
簡単に自分の名前を喋りやがった。
こいつらには、本当にネットとリアルの区別なんてないのか……。
でも、今のは何なんだ。
俺の攻撃が全く通らなかった。
そして、一撃で俺を倒した凶暴な攻撃力。
「あ? 俺がリーダーだからだよ。 こいつらのな」
「え……?」
混乱で、状況を把握するのに頭が付いてこない。
リー……ダー……? 保科たちの?
「オリオンくん、結局、店長の手を煩わせる事になってしまったじゃないですか! 貴方でしょう、お呼びしたのは!」
「もう、いいじゃないですか! それより、敵のクイーンを倒しましょう、『ゼファー』!」
「そうだな……。 それと保科、『店長』で良いぞ。 カタカナで呼び合うのはどうも慣れねぇ」
店長の前、いつもの慇懃な感じに戻った保科と野口さん。
「そういう訳だ、キリシマ。 いつもみたいに俺の邪魔はするなよ」
なんだこれ。 どうしたら良いんだよ。
「コマンド! エクスヒーリング、プレイヤー、レオ!」
琴莉さん……いや、ティアリのその声で、俺は正気に戻る。
そうだ。
今は、混乱とかしてる場合じゃない。
ティアリが、ゼファー、オリオン、フィールドマウスに教われそうになっているんだ。
俺が……護らなくちゃ!
彼女の盾にならなくては!!
「いくぞ保科、野口! 50万は貰ったぞ!」
「了解しました!」
「はい、店長!」
号令と共に、店長の操るアバター……ゼファーは、オリオンとフィールドマウスと共に、ティアリへと襲いかかる。
「何ッ!?」
「えっ、嘘!?」
ゼファーの攻撃で、ティアリのHPゲージが3割減った。
お互いに漏らした声は、一撃で倒せなかったこと、またダメージを通してきた事に対する驚愕だったのか。
『てぇい!』
ティアリが、可憐なキャラボイスと共に反撃を敢行するが、
「えっ!?」
またもピピピピンという音と共に、その連続攻撃は全て無効化された。
「(嘘だろ……何だそれ!?)」
その超絶的な攻撃力もそうだが、あのティアリの攻撃が全く通らないとか、どういう防御力なんだよ……!!
「はっは、貰ったぞ!」
再び、ゼファーの一撃がティアリを襲う。
『きゃーっ!』
アバターの可憐な声と共に、ドシュッという生々しいSE、そして血を連想させる赤いヒットエフェクトが盛大に咲き、その証拠として、またも3割超のダメージを与えた。
そして、ティアリのHPゲージは、既に2割を切っていた。
「ティアリ!」
残り1撃で死ぬ。
ゲームオーバー。
50万を失う。
そんな声が次々と脳裏をよぎったが、
「コマンド! ハイヒーリング!」
琴莉さんは、震える声でボイスコマンドを完成させ、魔法を唱えた。
たちまち、ティアリの周囲に淡い緑色の光が浮き上がり、瞬く間にHPゲージを回復させていく。
「レオくん、早く! 時間を作って!」
「分かった!」
先の「エクスヒーリング」で、瀕死状態から回復してもらった俺も、制限時間の10秒が過ぎ、やっと行動が可能になった。
「ナイト」のクラスこそ失ってしまったものの、装備は失っていない。
俺は武器だけを「デュボアナイフ」から「ブラックマンバ・ブレイド」に変更し、保科と野口さんに襲いかかる。
「うおっ!?」
「ええっ!?」
「対麻痺の護符」を奪ったせいで、野口さんはもちろん、今度は保科もあっさり麻痺した。
もちろん毒のおまけ付きだ。
……やっぱりいいな、この武器。
「店長、相手は俺だ! ティアリにそれ以上は好き勝手させねーぞ!」
「何だと……!」
「ありがとう、レオくん!」
店長のアバター「ゼファー」は、きびすを返し俺に襲いかかってくるが、俺は後退してティアリから距離を取る。
ティアリが魔法石を使用すると、MPが大きく回復した。
……よかった、魔法が打ち止めになる所だったのか!
「ダミースペル、キャストオフ!」
だが、琴莉さんがそんな事を言った瞬間、彼女のMPゲージはすーっと0になる。
そして画面が完全に暗転し、周囲にバチバチという紫の稲妻が出現した。
「リージョンコード03、『ブラック・テンペスト』!」
そして、紫電が伴う黒い竜巻が、画面を覆い尽くした。
「おおおおおっ!」
さっきの魔力回復は、これのためだったのか……!!
っていうか、ティアリはこんなのも使えたのかよ!?
「うわあああああっ!」
「ぎゃあああっ!」
荒れ狂う竜巻に巻き込まれ、保科の操る「オリオン」と、「フィールドマウス」のHPは、またも0になった。
「(マジかよ……!)」
あまりに強烈過ぎる魔法。
だがそれを見て、俺の中には疑念が湧いた。
うすうす思っては居たのだが、ティアリは強すぎる。
琴莉さんはティアリの強さが課金だと言っていたが、本当はチートなんじゃないのか、とここに来て思い始めた。
「(アドミニ……イターログイン・メソッ…コード07、パーパス、インテグレ……ニット……ード……000021、アバ……ム ”ティアリ”キャ……オフ)」
脳裏に、ログイン時の琴莉さんの妙なボイスパスワードが再生される。
今思えば、あれもそうだった。
そして、「ダミースペル」という語句で起動していた、この魔法が、チートじゃないのなら。
真っ当な自分の実力なのなら。
……オリオンたちとの最初のエンゲージ、その時点でこの魔法を使えば良かった。
でも、琴莉さんはその絶好のタイミングで、これを使わなかった。
考えられる理由は一つ。
おそらく……何か後ろめたいことがあって、琴莉さんはこの魔法を使うのを控えていた。
使わなくてもクリアできる、そう思っていたのだろう。
だが、このゼファーという途轍もない敵の出現で、自分が隠していたものを出さなくてはならなくなった。
「(琴莉さん……?)」
俺はタブレットから、顔を上げて、現実の琴莉さんの顔を見た。
彼女は必死だった。
「凄い魔法だな……。 保科たちは死んだか? だが、俺には通用しないぞ」
だが、ゼファーはタブレットの中で、何事もなかったように存在していた。
そのHPゲージは……全く減っていなかった。
「何よこれ……!? こいつ、何なの!?」
初めて聞く、琴莉さんの混乱の声。
だけど、俺はこの手の発言を、今まで数多く聞いてきた。
対戦格闘ゲームで、強キャラを使ってるくせにボコられる連中が、よくこんな悲鳴を上げていたのだ。
現実において、チートプレイヤーが無双できるかというと、全くそんな事はない。
何故か。
理由は簡単で、弱いからだ。
チートプレイヤーは、弱い。
というより「弱いからこそチートに頼る」のだ。
もちろん、並外れたパラメータによって、地を舐めさせられる事が多いのは間違いないが、チートプレイヤーには戦闘経験の引き出しが根本的に少ない。
瞬く間に分析、弱点を暴露され、そこを突かれて倒される。
真の強者の前には、チートプレイヤーすら凡夫に成り下がる、それが俺たちゲーマーの常識だった。
「終わったな! ティアリというのか!? 女、報酬の50万は貰ったぞ!」
『きゃあああーーっ!』
店長のそんな声と共に、再び繰り出される斬撃で、ティアリのHPゲージは再び危険域へと達する。
現実の琴莉さんは、タブレットを握りしめながら震えていた。
……マズい!!
「待て、店長! 彼女に手を出すな、俺が相手だ!」
そう言って俺は切りかかる。
「邪魔するなっ! 俺の邪魔をしたら、お前から先に殺すぞ、キリシマ!」
元ヤンキーである店長から、そんな事を言われると胃にズンと来た。
だが、それどころじゃない。
琴莉さんは恐怖で手が縮こまっており、HPは残っているが、もう実質的には戦闘不能状態に陥っている。
俺がカバーしないと、このまま負ける。
50万を奪われ、琴莉さんに呆れられる。
そして、保科と店長が、俺をゲームの中で倒して、拍手喝采する……。
そんなイメージが、一瞬思い浮かんだ。
だが、それを脳裏に浮かんだ瞬間に、絶対に負けるものか……!という闘志がメラメラと沸き上がってきた。
大切な事、護らなければならないことは沢山ある。
だが何よりも、ゲームでこいつらに遅れを取る、という事は絶対に認められなかった。
俺が愛してきたゲームで、心血を注いできたゲームで……。
こいつらリア充に簡単に負けるという現実は……絶対に認めてはならない!
断固、拒否しなければならない!
「うるせぇよ! 女をビビらせてそんな嬉しいのかよ、このカス店長! 先に俺の方から倒してみろ!」
「何だと!」
「威勢が良いのは口だけか! どうせ口だけヤンキーだったんだろうが!」
「キリシマァァァアアッ!!」
だから、俺は店長を煽った。
もちろん危険は感じている。
店長のこの口調は、本気でキレてる時のそれだ。
だけど、絶対に琴莉さんは倒させない。
……倒させるものかッ!




