ある朝、晴れた夏の日
寝苦しくて目が覚める
外はまだクライ
と言いつつも
東の空に光が宿った
新しい朝だ 惰眠を貪ろうにも
暑すぎて 汗ダクダクで
ネムレナイ
そんな1月のある日、
オーストラリアの朝だった。
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一ノ瀬瑠華は交換留学で
オーストラリアの首都キャンベラにある大学に通っていた。
冬の世界いたと思ったらいきなり真夏のような環境に
飛ばされたようなものなので、
この一週間体調がすぐれなかったが、
それも、もう回復して本調子に戻りつつある。
英語での授業についていくのが少しばかり大変で
なんとか単位を
取得できてるような状態だった
日常生活ではオーストラリア訛りの英語が
聞き取りづらく慣れるまでコミュニケーションに難をきたしていた。
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そんなこんなで本日は晴。冒頭の詩に戻るわけである。
この日は瑠華の期待を描いたように
空が晴れていて、雲一つなく清々しい天気だったのだが
冒頭にもあるように瑠華にとっては最悪と言っていいもので、
クラスが午後からのために二度寝しようと考えるが
汗で張り付いて眠れず覚醒してしまう。
とりあえず、起きるかと思いシャワーで汗を流し課題を始める。
ある程度進んだとこで、手が止まり、気分転換の為に
図書館で、借りた本を読んでみる。
久しぶりの日本語の本。図書館には少なくではあるが
日本語の本がある。ホームシック対策になっているのかは分からないけど
その一助にはなっていると思う。
読書のおかげで、頭がすっきりした。課題を再開することにする。
やはり頭が働かない。環境を変える方がいいのか?
いつもは家でやっているのだが、
ファストフード店で課題をやろうと決める。
取り急ぎ街を散策して、
手近な店を選び椅子に腰かける。そしてラップトップを開く。
周囲の環境音が心地いい、これなら進められる筈だ。