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初恋を拗らせました、想いを断ち切る為に、告白をします!!  作者: 真綾


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文字数まばらでごめんなさい!!!

 お酒を飲む約束をした。二人きりで素敵なバーでも取ってゆっくりと…と考えていたのに、陽翔を誘うとどうしても侑真が後ろからついてくるんですけど。


「今日の焼き鳥めっちゃ美味しい」


 俺の隣に座ってくるのは構わないんだけど、二人だけで懐かしい話に浸りたいのに、空気を読まず、やってくる侑真に俺は慣れ始めてしまった。


 再会してから二ヶ月がすぎ、三人で飲むことが当たり前のように感じ始めた。


「久我くん、少しは遠慮したらどうですか」


「大和さんはいっつもそれ。僕もお金出してるんだから良いじゃないですか」


「そういう問題じゃなくて」


「奢りなら良いんですか」


 明らかに嫌そうにしている陽翔と悪ふざけがすぎる侑真。純粋で可愛い彼はもういないのかもしれない。


 クライアント先なので、評判を聞いてみると、恋愛を抜きにすればとても優秀な侑真。親御さんが他の会社で修行させて連れ戻したいって考えていた理由がなんとなく想像ついた。


「僕が奢ったら、仁くんに次奢ってって、違和感なく誘える。良いこと教えてくれてありがとうございます」


「仁、この男とサシで飲むと危ないぞ」


 何度も飲みに行っていて酒に耐性があるかわかってきました。大丈夫です。


 初めてあった時以降、積極的に迫ってこない侑真。俺はあの時の告白が本気のものだと思っていなかった。年下の男の子(最初女の子だと思ってたけど)に全力で口説きに来られるって誰が想像していましたか。


 思春期の憧れの気持ちが暴走したと思ってましたから。


「僕は素直に生きるって決めてるんです」


「素直に生きるのと、他人に迷惑をかけないとでは意味が違う」


 俺と会ってから、追いかけられることがなくなったと陽翔は言っていた。


「仁くんも僕が素直な方がいいもんね?」


 毎度会うごとの侑真の視線は熱い感情が含まれている。


 俺がその瞳を陽翔に向けてないことを願っている。最悪じゃないか三つ巴の飲み会なんて誰もそんなの求めていない。


「素直なのは好きだけど、迷惑行為は嫌いだよ」


 どの口が言っているんだ。素直じゃないのは俺の方で本当は気持ちを素直に曝け出せている侑真のことが羨ましいんだ。


「仁は久我くんを甘やかさないで」


「甘やかしてないよ、素直なのはいいことだって思ってるだけ」


「やった♪」


「だからと言って、自分の気持ちを押し付けるだけじゃダメだからな」


 押されてもなびく、なんてしない。最後の恋を陽翔にしていて、はっきりと侑真に断りを入れないといけないのに、タイミングを見計らっている自分がいる。


 他愛のない時間が愛しくて少しでも長く居たい。


「仁君はお酒弱いのぉ?」


 俺に褒められたと、嬉しそうにレモンサワーを口にする侑真。1杯目のはずなのに、侑真はもうフワフワしてきている。ちらっと陽翔の顔色を伺うと、顔色一つ変えない。ハイボール5杯目。

俺は酔っぱらって変なことを口走らない様に酒の量をセーブして生ジョッキ2杯目。


「久我くん、酒弱いんだから飲むのやめてください」


 決まって陽翔にお酒をストップされる。侑真もお酒弱いの分かっているからか大抵ストップがかかると渋々ジュースに変える。


「辞めないよ、だって僕の事知って欲しいんだもん」


 コップ一杯でいつもヘロヘロになってしまう侑真。元々綺麗な顔をしていて、お酒のせいで赤みの増した瞳が少し色っぽいと感じちゃう俺。本当、最低。


「久我君、会社の飲み会では一切飲まないのにどうしてここで飲むんですか」


 冷たい視線の陽翔。その視線を野球をやっていた時はよく見ていた。


 ゾクゾクする。ベッドの上で俺のことを分析しようとしてその視線を送ってほしい。


 奥さんには見せているのかと思うと、嫉妬してしまう。


「陽翔、今はプライベートなんだからあまり固いこと言わなくても」


「仁くん優しい」


 優しくない。楽しそうにしている陽翔を見たいからそう言っているだけ。

お互いに年齢を重ね、会わない時間もあったけど、それでも変わらない面があるのに俺は安堵していた。枯れない感情をしまいこまなければきっと、陽翔の傍に居られない。


「侑真はお酒あまり飲まないように」


 3人で会っている時も家族の話題は出ない。それをいいことに俺は聞かないようにしている。聞いてしまったら多分、俺は十年ほどの恋慕が暴れてしまう。


 侑真が俺に寄り掛かるようにすり寄ってきた。


「仁君には僕の事全部知って欲しくてお酒飲んでるんですよ」


 猫のようにすりすりしてきた侑真。運動をしてこなかったのか、ほっそりとした体つき。女性のような美しい外見で、これほどお酒が弱いとお持ち帰りされてしまう。


「久我君くっつき過ぎです」


 飲んでいたグラスを机の上に置き引きはがすように陽翔が俺と侑真の間に入ってくる。


 引き離されないとでも言いたいのか、侑真は更に俺に抱き着いてきた。


「少しでも意識してもらおうと努力してるの、邪魔しないでください」


 チラッと下から俺の顔いろを伺う侑真。俺は陽翔に意識してもらおうと努力してきていない。奥さんから奪い取る?惚気話を聞かないだけで安心している俺にはできません。


「侑真、体を簡単に相手に委ねるのは良くないよ」


「仁くんにだからアピールしてるんだよ」


 前回の年下彼氏くんはお持ち帰りからの発展だった俺。もしかして俺って押せば落ちると思われているくらい攻略方法簡単に見えるのかな。


「久我くん、公の場ですから」


 すり寄ってきている侑真をどうにかして剥がそうとする陽翔。真剣な眼差しに俺はキュンとする。二人で俺を取り合わないでと乙女な気持ちになっている自分をぶん殴りたい。


 俺も少しお酒回って来てるかも。危ない。


「俺は飲み過ぎだとわかったら解散すすからな」


 伝えたい気持ちを胸に抱えたまま生きてきて、これから先もこのままだったとして、俺は前に進むことができるのかな。


 素直に振る舞える侑真が羨ましい。キャリアを積むごとに自分に対する枷が増えていく。男が好きだと公の場で言えば仕事に差し支える気がして隠れて恋をする。


「仁もこう言ってるんだ、今日はもうお開きにするぞ」


「えぇ。そなこと言わないでくださいよ」


「久我くん、仁の会社とは取引があります。ここで何か問題行為と言われることが起きたら不味いってわかってるでしょう」


ここまで読んで読んでいただきましてありがとうございます!!

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