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魔王軍のつくりかた!!  作者: SS%
一章 仲間と大会
5/31

5 初戦闘



【前回のあらすじ】


カイトが『怠惰』に目覚める!

クラスメイトに言っちゃった!

貴族「七大罪の称号は強い。引き込めたらデカイ。」

カイトがクラスの陰キャから学校中の人気者に!

カイト「めんどい助けて」カーナ「貸1ね」

カイトの妹がさらわれちゃった!

カイト「エナー!今助けるぞ!」魔王城西の森へ

エナをさらった盗賊と会う。

カイトが盗賊に対して「カス、殺す」と言う。

カーナ「これは悪役」

「来いよカスが……殺してやるよ。」


悪役にならないと言っていたカイトが殺す宣言をしたところで腹パンを食らった盗賊は後ろに引いた。


「ぐ…うぉ… 重すぎだろ…」


腹を抱えて小さくなってるところを見るになかなか痛いようだ。


「ヴッ、ヴォェェエ。」


吐いた。汚ね。


「アニキ!大丈夫ですか!?」


「ほら、来いよ。」


「クソガキが舐めやがって…」


盗賊が二手に分かれてカイトに向かっていく。

二人で同時に攻撃するようだ。


(戦かったことあるのか?カイト。)


心配する必要はなかった。

カイトはナイフを持っていない方のやつに走りその勢いのまま左手で顔面を殴った。

三メートルくらい飛んだ。後ろに迫っているやつの初撃を避けたあと、盗賊の右手首を捻ってナイフを落とす。

そして腹パン!うお、もっかい。

最初は左手で殴ったが今回は右手で二発。義手の硬さが骨に響いているはずだ。


「終わったろ。」


「つよ。なんでそんな戦えるの?」


「ふふっ。それは――――」


カイトの後ろに剣を持った男が現れた。カイトの頭目掛けて剣が振り下ろされる。


「え?」


カイトはとっさに右手を顔の前に出して剣を防ごうとする。が、剣が腕に当たることは無かった。


「貸2ね。」


カーナが自分の背丈ほどの大剣で男の剣を飛ばした。

剣が無くなった男はナイフを取り出す。カーナはすぐに氷魔法で男の手足を凍らせて動けなくした。


そしてカイトに指示を出す。


「ほら。腹パン腹パン。」


「え?あっ…わかった。」


ドゴォ ドゴォ


人の身体からなってはいけない音がするが無視だ。


「あ……オォ……」


男が地面に倒れた。気を失ったようだ。


(ただのパンチって気失うのか?)


「エナ!」


カイトは倒れているエナの近くによって、状態を確かめる。エナの()()を触って、


「し…心臓が動いてないっ!?」


あ、カイトがめっちゃ小さくなった。いや、呼吸の音聞こえるだろ。てか動いてるし。


「あんたが触ったの右胸よ。心臓は左。」


「えっ?あっ!ほんとだ!……良かったぁ。」


生きていたことに安心したカイトの身体から力抜けた。


「なんて言うか、あなた感情の変化が激しいわね。怒ったり調子乗ったり悲しくなったり。なんか学校と違う。」


「……学校じゃほとんど人と話さないようにしてるからな。」


「なんで?」


「俺の中身は中学一年生なの!」


……あ〜なるほど。厨二病ってやつね。分かるわ。私もなったことある。


「いきなり高校生と話せるか!ただでさえコミュ障なのに!」


なんだ。そう言うことか。


「あっそうだ、カイト。私と一緒に人間と戦う気ない?今貸2だけど。」


「ああいいぞ。」


「へっ?いいの?」


てっきり断られると思っていた手前変な声が出てしまった。


「貸2だしな。それに……」


「それに?」


「一人の命救っておいて『貸2ね。』なんてサラッと言えるのかっこよすぎだろ!もう一生着いてくぜ!」


あぁ。なんかかっこよかったらしい。まぁ優秀な部下が一人手に入ったのはいいことだ。


「ああ、あとお前の部下みたいな立ち位置だと思ってくれ。俺はリーダーとかは無理だ。指示くれ。」


「おっけー」


「……ふぅ。とりあえずこいつら警察に突き出しに行こうぜ。」


カイトが眠っているエナをおんぶして歩き出す。

運ぶの私かよ。


「そっち真反対だよ。」


「えっ、ああ…先歩いてくれリーダー。って、何持ってんだ?」


カーナはなにかの卵を持っていた。結構でかい。卵を持つだけで両手がふさがってしまい盗賊を運ぶことが出来ない。


「なんかこいつらが持ってた。持って帰る。こいつらは放置でいいかな?」


「だな。なんかめんどくせぇ。」


夕方の森の中、二人の話し声が響いた。


「あんた魔法練習する気ない?教えるよ。」


















次回予告!

少しの油断で死にかけたカイト!それを助けたカーナから魔法練習のお誘い!軽い気持ちで受けたら地獄をみる!?


次回

カイトの修行

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