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魔王軍のつくりかた!!  作者: SS%
一章 仲間と大会
30/31

30 襲撃


ゾネの優位は試合が終わるまで続いた。


ミーナの魔法も、テイン達の予想も虚しく、試合は2分も経たずに終わった。


「...まあ、ミーナは頑張っただろう。」


「そ、そうだな...」


「ちょ、ちょっと用事を思い出したわ。」


(この空気きつ...)


さて、やることないしカイトのとこでも行こうかしら。


医務室に来たカーナはカイトの寝ているベットの近くにあった椅子に座った。


(.........暇だなあ。寝るか。)


カーナの意識は次第に薄れていった...




---




大会の決勝戦が始まり、少し経った後...



カーナはある音で目を覚めした。


『グルグリョオオオオオ!!!!』


(――――っっ!? こ、この()()()は...)


カーナは医務室を飛び出し外に向かった。

その額には汗が浮かんでいる。


会場の外に出たカーナの目が見たのは 


(やっぱりか、亜種竜(ワイバーン)...!!なんでこいつが生息域を離れてまで来るのよ!)


本来亜種竜(ワイバーン)はよっぽどのことがない限り生息域の山を離れない。

そんな亜種竜(ワイバーン)が山を離れ人里にやってくる。

理由はなんだ?わからない。


考えを巡らせている途中、耳に男の、テインの声が響く。


「カーナ!ブレスが来るぞ!」


その忠告を受け、先ほど出てきた通路まで逃げ込んだ。


しかし、カーナの目は見てしまった。


逃げ遅れる生徒、あの位置では確実に死んでしまう。


(助けないと...いや通路まで間に合うか...?間に合わなかったら?ダメだ。助けないと。でも失敗したら?私も死ぬ。いやでも...私が助けないと...)


間に合う。今なら。守れる。()()()みたいに、守られるだけじゃない、手を伸ばせば、助けられる。


「あ...」


でも、ダメだった。間に合わなかった。炎が晴れた後に残ってたのは、さっきまで動いていたもの。いまでは全身の皮が焼け、焼死体があるだけである。


(あ...ああ,,,。また、私のせいで...。迷ったせいで...たすけられたのに...)



仲間の声、銃声、忘れられない音が脳に響く。


打ちひしがれ。座り込んでしまった。


「カーナ!大丈夫か?!」


反応はない




「おいテイン!速く戻ってこい!お前がいなくなるだけでも大分きついんだ!」


「わかってる!今行く!カーナ...動けるようになったら安全な所まで逃げてくれ。」


そう言ってテインはカーナを壁に寄りかからせたあと、亜種竜(ワイバーン)との戦いに向かった。


「悪い、遅れた。状況は?」


「...特に進展はない。鱗が固すぎてなんもできん。ブレスを防いでるだけだ。ほかの者は観客の避難に向かわせている。」


「そうか...。当主が四人もいるのに聞いてあきれるな。」


「ああまったくだ。」


今この場にいるのは、


『壌遊族』当主 アノラ・ミーティアス

『海遊族』当主 バン・オーム

『雷虎族』当主 カイラ―・アンペア

『氷狼族』当主 テイン・ドライオン

の四人。



すさまじい力を持つ七大貴族、しかしその力を持ってしても亜種竜(ワイバーン)に決定打を放てずにいた。

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