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魔王軍のつくりかた!!  作者: SS%
一章 仲間と大会
29/31

29 魔法使い



『えー、今情報が入ってきました。このあと予定されていた第十三試合 カイト・トリドス対カミラ・ボルクスですが、カイト・トリドスの棄権によりカミラ・ボルクスの不戦勝とさせていただきます。』


 突然の発表に対して、観客の不満が爆発した。


 「ふざけんな!準決勝だぞ!」

 「俺はあいつが負けるところを見に来たんだぞ!」

 「理由はなんだ!理由は!」


 そんな観客の熱を抑制するように実況は言った。


 『理由としましては、第九試合での魔力欠乏、それに伴う失神だそうです。』


 そう報告を受けても観客の熱は収まらなかった...


『で、では!15分ほど後に十四試合 ミーナ・アンペア対ゾネ・ボルクスを始めます!』





---





「お父さん。」


「おおカーナ。」


カーナはテインの隣に座って言った。


「なんかカイトはもう無理そう。魔力が全然戻らないらしいわ。」


「そうか~。でも...カイト君の魔力量に対してだろう?実は以外と回復してるんじゃないか?


「あーまあ確かに...」


そんな二人の会話を羨ましそうに見る男が一人


「...おい、カイラー。そんな顔で俺をみないでくれ...」


「いいだろ別に!羨ましいんだよ!俺だって...俺だってミーナに『お父さん!』って言われたいんだよ!」


「...ん?いや、あの子は『パパ!パパ!』ってずっと言ってたじゃないか。」


 そのテインの言葉に、カイラーは悲しそうに答えた。


「それは...二年前までだ...。いきなり『パパ』呼びから『父上』呼びになったんだ...」


「うーーん、それはきついな...」チラッ


「......私は変わんないわよ...」


(よーっし!!!)

(クソあああぁあ!!!!?!)


『ではこれより、第十四試合ミーナ・アンペア対ゾネ・ボルクスを始めます!』


そのアナウンスをきいたカイラーは難しい顔をして言った。


「なあテイン...何分耐えられると思う?」


「さあ...?順当にいけば3分くらいじゃないか?...いやだが、電気魔法が上手くはまれば勝てる可能性もゼロじゃないと思う。」


「そうか?自分の娘に言うのもあれだが、俺は三分で終わると思う。ちょっとゾネ・ボルクス(アイツ)は強すぎる。」


「...あーな。まあ、魔法に関して学生の強さではないな。しかもアイツ、ちゃんと親の体格遺伝してるからなぁ。素で硬いんだよ、多分。なんだあの筋肉、魔法使うならいらないだろ。」


うーん、確かにすごい体してる。オークみたい。


「ん?魔法しか使わないの?」


カーナからのあたり前な質問にテインは答えた。


「そうだ。あんな体持ってるのに格闘家タイプじゃなくて魔法使いなんだよ。もったいないよなぁ。」


「何か理由でもあるの?」


「ああ、姉のカミラと戦術が被るのが嫌らしい。」


「まあ、あそこは姉弟の仲悪いからな...セリュに同情するよ。自分の子供たちが仲悪いなんて大変以外の何でもないからな...」


セリュという人物は話の流れ的にボルクス家の当主だろう。

あの二人の親か。興味はあるな。


試合が始まってから30秒程度、最初からゾネの優位が続いていた。







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