27 余韻
『ああ~っと!!カイト・トリドスが倒れてしまった!魔力切れか?!』
(魔力切れちゃったか...)
「カーナ、カイト君は次の試合までに起きれるかな?」
「いやー、無理じゃないかな...」
「そうか...四位か。惜しいな。」
カイトとルクスが係員によって医務室に連れていかれている。
「まあ、本人には優勝しろって言ってあるけどね。あ、ちょっと行ってくる。」
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ガラガラ
「あらいらっしゃい。」
「こんにちは。カイトはどんな感じですか?」
「左手の魔力神経がちょっと焼けてるわ。それに魔力欠乏での失神ね。」
ん、思ったより重症。
「そうですか...神経はどれくらい焼けてますか?」
「え〜、結構いってるわね。二、三週間安静だと思うわ、多分。」
(まあ自然治癒あるし魔力戻ればすぐ治りそうね。)
先生はカイトを見て言った。
「でもねぇ、体中傷だらけで痛々しいわぁ。治癒魔法は使ってるんだけど魔力がないから治りが遅いわ。それよりこの義手!魔力神経が焼けるぐらいの戦いだったのに傷一つないのよ!よっぽどすごい魔道具技師が作ったのかしら?何か知らない?」
「そうなんですか?特に聞いたことは無いですね。」
カイトの義手には傷一つ、汚れ一つなく光沢を放っている。
まるで手入れをした後のような輝き、とても戦ったあととは思えない。
「そう...。でもこんな魔道具を作れる人なんて限られてるわよね...。」
「...いや、そもそも義手を作っている技師なんて少ないのでは?」
本来義手や義足なんかなくても、再生魔法を使えば手の一本や二本生やせるはずだ。
再生魔法がある以上義肢は必要ないはず...ましてやこのレベルのものとなるとオーダーメイドになる。
それをしないってことは腕に呪いでも受けているのだろうか?
(......今気にすることじゃないな!今度きいてみよう。)
「そうねー。まあ今度聞いてみてよ。」
「もちろん、私も気になるので。」
さてカイトが起きるまでなにしよう。
『これより第十試合 カミラ・ボルクス対ラズエル・ミーティアスを始めます!』
もう始まるんだ。やる事ないし見に行くか。
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