26 白黒の世界
カイトは白い空間の中で目が覚めた。
(......?)
「ヨウ。」
カイトは聞き慣れない声が聞こえ、ふりかえった。
そこにいたのは、顔のパーツが口しかない白黒の二足歩行生物だった。怖。
まず間違いなく人間ではない。しかし、魔族、魔物とも違う。
どのような生き物なのか見当もつかないが、話しかけられていることから敵対する存在ではないと信じ話を聞くことにした。
ーーー
「オマエナー、オレノスキルツカットイテマケルトカドウナノ?ナア?」
「はあ...すいません...」
カイトは今この謎の生物に説教を受けている。正座で、見下ろされながら。
「イヤどうゆう状況?!てかお前誰だよ?!」
「ウルセエナー。イキナリデカイコエダスナヨ。」
「...そ...その喋り方はどうにかなんねえのか?カタコトで聞き取りにくいんだが。」
「ン?...マジカ...チョットマテ。......これでいいか?」
カイトはぎょっとした。口しかなかった顔がいきなり人の顔に変わったからだ。
「どうした?...人の顔ジロジロ見んなよ。」
「ああいや...すまん。」
「で?なんだっけ?俺が誰かだっけ?」
「...そうだ。お前は誰だ?それとここはどこだ?」
質問をすると謎の生物はカイトの前に座り、話し始めた。
「まあ...俺はあの...あれだ。何百年か前には地上に生きてた『悪魔』ってやつだ。聞いたことくらいあるだろ?」
「イヤ別に...この世界では聞いたことないが...」
「そ、そうか...。あーそうだ、ここはだなお前の中だ。」
「...?」
「あのー、精神世界ってやつだ。」
「なるほど...ん?なんでお前はここにいるんだ?」
「めっちゃ簡単に言うと、お前が『怠惰』の称号を持ってるからだ。」
「へー。」
「まあ、これからも俺はここから離れられないからよ。困ったらガンガン呼んでくれ。」
「どういうこと?...だ...」
そう言い切る前、カイトは急激な眠気のようなものに襲われた。
カイトはそのまま、泥に沈むように精神世界を離れた。
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