22 第九試合 vsルクス・トラスト 5 (side:ルクス)
『うあああ!!腕があぁ!!』
『あ...あ...』
『ルクス!どうした?!何があった?!』
『父さん...。俺は...』
『おい!早く彼に再生魔法を!回復魔法じゃないぞ!再生魔法だ!
...ルクス、この前言ったよな。本当に危険な時以外本気で魔法は使うなと。現に彼の腕はズタズタだ。
...忘れるな...。お前がその魔法を使える意味を。』
『いや...俺はただ......』
『何度も言わせるな。魔法を極めるとはそうゆうことだ。何かを守るために使わなければいけないんだ。それ以外に...使ってはいけないんだ。』
『...はい。すいません...。』
ーーー
(あー...そういえばこんなことあったな。なんで今こんなこと思い出したんだろ…。『何かを守るため』…か。……すいません父さん、今からその約束破ります。俺、久しぶりだけど…上手くやれるかな?)
パキッ
次の瞬間氷河造形が砕けた。
氷河造形が解かれ、カイトの手元に氷魔法の剣アイスシールが戻ってくる。
氷河造形から解放されたルクスは誰から見てもおかしかった。
「空...飛べんのかよ...。」
空を飛ぶことがどれだけ難しいか、カイトは知っていた。
空を飛ぶには自分の周りに風を起こし、適切な強さで風を起こし続けなければいけない。
風魔法に対する理解度、精密な魔力操作。そして、そこに至るまでの努力。
カイトは飛んでいるルクスを見ただけでその異質さを感じることができた。
「カイト・トリドス。俺さ、本気でやるよ。…ありがとう。」
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