21 第九試合 vsルクス・トラスト 4
『おおーっと!ここに来てカイト・トリドスが剣を抜いた!ですが...彼の剣は少し特殊のようですね。剣身や柄など全体的に細めになっています!一体彼はあの剣でどのような戦いを見せてくれるのか?!』
(変に時間かけてもまた対応される。さっさと決めきる。行くぞ...『怠惰』!)
カイトは全力で地面を蹴った。ルクスが瞬きをしたとき、すでに氷魔法の剣が頭に振り下ろされ始めていた。
振り下ろされた氷魔法の剣はルクスの迎撃風壁とぶつかった。
金属同士が擦れるような激しい音を立てながらもゆっくりと振り下ろされていき、止まる。
(クソ!このままじゃ…弾かれる…!あと少し…あと少し耐えれれば…)
カイトの考えは虚しくも破られ、剣と共に後ろに弾かれた。
「魔法が無理なのに物理で行けると思ったの?」
「うるせぇ。お前が真ん中から動かねぇから動かしてやろうと思っただけだ。」
カイトの言葉にルクスは驚いたような顔をした。
「その顔…やっぱ位置が魔法の秘密だな?」
「どうだろうな。それよりお前…俺の魔法何回も当たってんのになんで無傷なんだ…?しかもその剣、上位金属か?」
「剣の材料は知らねえ。代わりにこの剣の秘密いくつか見せてやるよ。」
「その秘密とやら、気になるね。」
カイトは迎撃風壁で傷ついた氷魔法の剣を見た。
(剣の根本にしか傷がついてない。近くは迎撃風壁がないのか?だとすれば…あいつの懐に潜り込めれば勝てる……?...だめだ。油断するな。調子に乗るな。このまま行けば勝てる。次で決める。)
カイトはそう思い、勝負を決めるためルクスの隙を伺う。
先に動いたのはルクス。カイトの左足目掛けて捻回空間が放たれる。
(何回も同じ魔法使いやがって。その魔法はまだ一回もくらってないし転移で避けれる。転...
いや...ここまで来てなんの考えもなく同じことするか?これ転移使わせようとしてるな。)
カイトは左に飛んで捻回空間を避け、電雷球を放つ。
ルクスに近づいた電雷球は迎撃風壁にかき消される。
カイトに視線を戻したルクス。その目に映ったのは転移を使うカイトだった。
次の瞬間、氷魔法の剣を構えたカイトがルクスの目の前に現れる。
「......っっ!!」
「ゼロ距離なら迎撃風壁は意味ねえだろ!」
ルクスは笑う。心の底から笑みが湧き上がり、溢れた。
「いいねぇ!こい!」
カイトは氷魔法の剣に魔力の流した。
すると、氷魔法の剣が変形して、ルクスを覆う大きな氷となり閉じ込めた。
「氷河造形。この剣すげえだろ?」
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