18 第九試合 vsルクス・トラスト 1
『それでは!第九試合、開始です!』
カイトは試合開始の合図と同時にルクスの足に向けて雷を放った。
だが、カイトの魔法はルクスには届かない。
それでもカイトは間髪入れずに攻撃を仕掛ける。
「電雷球」
カイトの手のひらから八つの黄色い球体が出て、ルクスに向かって飛んでいく。
電雷球はレールガンとは違い、数を重視した魔法だ。
威力こそ劣るが、触ったら感電くらいする。
しかしこの魔法もルクスには届かない。
(当たってくれたら楽なんだけどなぁ。...まあ、そんな簡単ではないか。)
『出ました!やはりルクス・トラストといえばこれ!彼の風魔法迎撃風壁です!
この魔法こそ彼の代名詞!魔法を全て撃ち落とすこの風をカイト・トリドスはどのように攻略するのか?!』
フツーに無傷。風で雷が消えるんか。
「これじゃ俺は倒せない。 俺に全力を出させるんだろ?」
ルクスはカイトに手を向ける。カイトは理解した、ルクスの攻撃が始まると。
(......何も起こらないな。)
カイトが油断したそのとき、ルクスは口を開いた。
「風の叡智」
ルクスの魔法によってカイトの体が後ろに流れ、尻餅をついた。
「悪いなカイト・トリドス。俺は勝てるときに勝ちに行く。」
「......」
(...うまく立てない。なんでだ...?)
カイトは自分に何が起きているかわからなかった。
だから考える。だから予測する。だから隙が生まれる。
「捻回空間」
(なんだ?体が...腕が...捻れる...やばい!...転移!)
カイトはギリギリのところで転移を発動し、ルクスの後ろに姿を現した。
(危なかった...。あのままだと腕が捻りきれていたかもしれない。
今のも風魔法なのか?だとしたらどんな魔法なんだ...?)
「今のは転移かな?完全に決まったと思ったのに。」
「今日は一回足が切れてんだ。腕まで持ってかれたくないんだよ。」
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