17 ルクスの思い
『これから、第九試合 カイト・トリドス対ルクス・トラストが始まります!
選手は入場してください!』
「「「 うおおおおお!!!」」」
『さあさあ!観客も盛り上がっています!
一回戦でトン・オームを撃破したカイト・トリドス!電気・土・氷など、多種の魔法を繰り出す彼はどのような戦いを見せてくれるのか!今回の試合では剣を携えての入場です!
対するは二回戦でアレク・ランプを倒したルクス・トラスト!トラスト家は風魔法の名門であり、前大会では極めた風魔法で四位という順位を残しました!
三年連続出場を決めているルクス・トラストは初出場者であるカイト・トリドスとどのような攻防を見せるのか!
一つの魔法を極めた者と多種な魔法を操る者、正反対の二人が戦う注目の試合です!』
観客の歓声と実況者の声の中心でルクスとカイトは対面する。
「二年、カイト・トリドスです。よろしくお願いします。」
「...お前は、なんでこの大会に出たんだ?」
いきなりの質問にカイトは困惑するが、カイトは答えた。
「頼まれたからですね。楽しそうだったし。」
「楽しそう...か。...俺はそうは思わない。前回も、前々回も。そして今回も、俺が戦っていて楽しいと思えるやつとは出会えないと思う。せっかく気持ちよく魔法を使える機会なのに...。だから、俺は今回も————— 」
「ハァ...なんだよ。自分が強すぎて退屈か?悪いがそんなこと長々語られても興味ないんだよ。
普段出せない自分の全力をぶつけられる相手を探してるんだろ?来いよ。 あんたの全力を引き出してやる。」
体の底から湧き上がる何か。カイトの言葉を聞いたとき、ルクスはまだそれに気づいていなかった。
『それでは!第九試合、開始です!』
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