13 第1試合vsトン・オーム 中編
『さあ!カイト・トリドスはトン・オームの「水槽」をどう攻略するんだぁ?!』
なんか水圧とかないのか?この水は。体が軽くなっただけだったけど。
まぁ普通の水じゃないしいいか。
さてどうしよう。………電気流すか。
俺は手だけを水に突っ込んで電気を流した。1割行かないくらいの威力で流す。
「ん?フッ……フハハハハ!対策済みだぜそんなもん!
俺の水は電気を通しにくくてなあ。そんぐらいじゃ少しピリってするだけだぜ?」
「少しは届いてるんだな。どこまで耐えれるかやってみよう。」
「あ?」
とりあえず2割。
「ぐあああああ!!!」
俺は思わず水から手を抜いた。
「……おいおい。魔法が不安定だぞ?しっかり維持しろよ。 こんなんで限界か?」
「ハア、ハア。なんだと?ふざけるな!まだまだいける!」
(なんだ?今の痛みは?まさか……あいつの電気が届いたのか?……ありえない…)
「はい、3割」
「ぐああぁぁぁあぁ!!!!!」
次の瞬間「水槽」が急に不安定になり、崩壊した。
3割が限界か。
……やべぇ!水がそのまま落ちてきてる!
こ、ここ…これは死ぬ!!
土魔法でガード!自分の周りに土で半球を作る。
怖いから何重にもして防ぐ。
……終わったかな?
顔を出すとそこにはもう水はなかった。
『「水槽」が突破されてしまったのか?!水が全てトン・オームに吸い込まれてしまったぁ!一体何が起こったと言うんだぁ?!』
説明助かる。
「立ってるのがきつそうですよ?」
「黙れ!まだやれる……………………死ね。海神の激流。」
し、死ね?
トンの両手から1本ずつ水が出た。
それは地面を割り、岩を割り、そしてカイトの膝から下を切断した。
「……うああぁあぉあ!!!!」
高圧洗浄機みたいな感じか!威力は何千倍も強い!
クソ!覚悟が甘かった!痛え!ヤバい!ほんとに死ぬ!
「どうだ!確かに俺は立っているのがきつい。だが!お前は立つことすら出来ない!俺の勝ちだ!」
あぁ!もう自然治癒でくっつくか賭けるしかない!頼むくっつけ!
俺は切断面を押し付けて自然治癒に全力で魔力を回した。
切断面から蒸気があがる。
「何をしても無駄だ!どう足掻こうがもうお前は負けたんだよ!ズルをした卑怯者に制裁を与えてやったのさ!」
トンは勝利を確信しカイトに背を向け観客席を見渡している。
『こ…これは……。優勢かと思われたカイト・トリドス!
しかしオーム家に伝わる魔法「海神の激流」で足を奪われてしまった!私も見るのは初めてです!これは決定的でしょう!
第1試合!勝者 トン━━━━━━━あっ!』
「あ?」
トンの左頬に渾身の右ストレートが入りトンは勢い良くぶっ飛んだ。
ぶっ飛んだトンは、壁に勢い良くぶつかり壁を砕く。
「な……なんで足が?!おかしい!切断したはずだ!」
「くっつけただけだ。」
「さ…再生魔法?!嘘だ!そんな魔法を使えるわけがない!
……クソ!もう1回だ!海神の激流!」
(……岩が割れてない。間違いなく威力が落ちてるな。)
カイトは当たらないように少しずつ距離を詰める。
「死ねぇえぇえええ!!!!」
水がカイトに近づき、当たると誰もが思った瞬間。
カイトは水を全て凍らせ勢いを完全に殺した。
そして足に魔力を込め、氷に沿ってトンへと全力で走った。
「なっ!?」
トンの「驚く」という行動が終わる頃。
すでにカイトの拳はトンの額に着こうとしてた。
おまけ
ドライオン親子の会話
前半
「おお!あの「水槽」を突破したぞ!カイト君すごいな!」
「まあ、雷魔法が1番得意だし当然ね。」
中盤
「うおおぉぉ。カイト君の足切れちゃったよ。」
「切れちゃったね。」
後半
「うおおぉ!なんかくっついてる!殴ったぁ!」
(自然治癒強すぎない?)
面白かったらブックマーク、評価お願いします!




