12 第1試合vsトン・オーム 前編
俺はくじ引きの結果一番最初の試合に出ることになった。
対戦相手はトン・オームとかいう三年の人。
何してくるんだろうなぁ。
「カイト。」
「んーなに?カーナ。」
「あんた第一試合でしょ。そろそろ時間じゃない?」
「そうじゃん。行ってくるわ。」
俺は転移魔法を構える。最初と比べたら段違いの速さだ。
「…あ!ちょっと!」
「なに?」
「あのレールガンとかいう技は使わないでね。普通に死ぬから。……あと名前ダサいし。」
なん……だと……?
お……俺が考えた技名が……ダサいだと……?
「はぁ。カーナわかってないな……。かっこいいじゃないか。」
「そこはまぁ。どうでもいいや。とりあえず使わないでね。」
どうでもいい?!
『選手は集まってください!』
ああクソ!
「後でしっかりかっこよさを教えてやるからな!」
そう言ったあと俺はすぐに転移した。
「……はい。カイト・トリドス君ね。初戦頑張ってね。」
「ありがとうございます。」
結局なんも考えらんなかったな。どうしよ。
まぁ。土魔法と雷魔法で詰めてカーナにこの前教えてもらった氷魔法で締めればいいか。
『選手は入場してください!』
「「「うぉぉぉおぉおおおぉ!!!!」」」
うげぇ。すごい歓声だ。アイドルのライブかよ。
行ったことないけど。
まじで人多いな。席が全部埋まってる。
なんか想像してた通りの会場だな。真ん中に半径25mくらいのフィールドがあって周りに観客席がある。真ん中くらいの少し高いとこに特別席見たいのがある。
多分貴族とかが座るとこだ。テインさんいるし。
真ん中くらいでトン・オームと握手をした。
武器は持ってない。
「お前……ズルして本線に出るとか恥ずかしくねぇのか?」
ん?
「魔力量9万越えはいくらなんでもおかしいだろ。
馬鹿でも分かるウソかましやがって。あの一年の係も見え見えの嘘も見抜けないとかほんとに終わってるわ。」
まぁ。確かに9万越えはおかしい。
だけど、カーナの悪口は違うだろ。
一応俺部下みたいなもんなんだが?腹立つわ〜。
『用意はいいですか?
それでは、第1試合 カイト・トリドス対トン・オーム始め!』
うおお。いきなり始まるやん。
最初はトンの攻撃から始まった。
「先手必勝!いくぜ!「水槽」召喚!」
「「「うぉぉぉお!!!」」」
トンの体から勢いよく水が吹き出し、フィールドを水槽のように水で満たした。
すげぇ。水が外に流れてない。1辺15mくらいの直方体が保たれてる。ほんとに水槽の中にいるみたいだ。
『おぉっと!トン・オームは今年もこの戦法だぁ!
去年破られたこの戦法。一体どのように改良したんだぁ?!』
いやいや。これあいつも呼吸できないし微妙じゃ……あら?
……ん?……ん?あいつえらあるんだけど!?
んぇ!?魚人?!全然きずかんかった。
「ハハハァ。どうだ!魔力量3万越えの俺にとっちゃこんなの造作もねぇ事なんだよ!
去年はカミラ・ボルクスに破られたが今年は違う!あの意味わかんねぇフィジカルゴリラに近づかれることもない!
くらえ!激流!」
『おおっと!トン・オーム!水を操って激しい流れを起こした!』
うぇ。目回る。いて!なんかチクチクする。
「どうだ!痛いだろう?これが俺の戦い方だ!」
自然治癒あるからチクチクするだけで済んでるのか。
とりあえず空気吸いに行こう。
んーやったことないけど風魔法。スクリューみたいな感じで…
おー進む
「ぷはあ!はぁはぁ。」
「どうした?入ってこないと勝てないぞ?」
「むむぅ。カーナ。カイト君はトン君に勝てるだろうか?」
「大丈夫でしょ。まだ攻撃すらしてないのに心配しすぎよ。」
「だがなぁ。トン君はオーム家の跡継ぎなんだぞ?
……ほら。あそこでオーム家の当主がはしゃいでるだろ。」
「だから大丈夫だって。」




