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136 ダジャレですか?

イケメンファルハドアターック!

 あっという間にお父さんは空へ駆けあがり、一瞬の重力の負荷に「ぎゃっ」と悲鳴を上げてしまったけど、すぐにファルハドさんが後ろから支えてくれた。


「大丈夫か、ハル」

「……あ、ありがとうございます。出発早々終わりかと思いました」

『おっと、すまぬ。魔法で壁を作るの忘れていたわ。てへぺろ』

「ちょっと!」

 お父さんのうっかりは、危うく私とファルハドさんを地面に叩きつけるところだった。


 なんか、「てへぺろ」って小技を出してきた。多分有紗ちゃん仕込みだと思われるけど、私たちには極度のストレスだ。


「次はないよ、お父さん」

『……お、おう。承知した……』

「強くなったな、ハル」


 何故かビクッとなったお父さんだったけど、風の魔法で障壁を作ってくれたら、物凄く快適な空の旅になった。

 夏の強い日差しはあるけど、王宮からプレゼントされたローブが大活躍して、山と同じ高度の空の旅は秋の行楽のようだった。


 まさに飛ぶように過ぎる景色が、お父さんの走るスピードが物凄いことを物語っているけれど、ファルハドさんの皮鎧と七星剣がたまに立てる音以外なくて、緊張感がなければ寛いでしまいたいくらいだ。


 二時間もしないうちに、数日を掛けて行ったセウェルス侯爵領の古都アルテを通り過ぎ、あっという間に内海に辿り着いた。


 午後に出発した私たちの目の前には、傾いた太陽の光を受けてキラキラと金色に染まったアルテの海があった。

 航空技術の無いこの世界で、この高度から夕陽と海を見られるのは稀有なことだと思う。


「何とも美しい景色だな」

 ほぉ、と感嘆のため息を吐くファルハドさんの声がする。私も同じ気持ちで、こんな事態じゃなかったら、ずっと見入っていたい景色だ。


 そんなアルテも過ぎて、今度はファルハドさんたちと合流したルミリンナの城塞も見えてきた。

 その頃にはもう日は沈んで辺りは真っ暗になっていて、ファルハドさんとくっつくくらい近くにいても寒さを感じるようになった。


「ハル。疲れてないか?」

「はい。まだ大丈夫です」


 数時間ぶっ通しで移動を続けているのを少し心配して、私を後ろから覗き込むようにファルハドさんが尋ねる。

 こんな強行軍は初めてで、本当は同じ態勢で結構体中がズキズキと痛んでキツいけど、ユーシスさんの為にも一秒でも早く目的地に着きたかった。


「フェンリル。どこか休めそうな場所はありますか?」

『おう。土の柔らかい原野があるな』

「私、まだ頑張れるよ」

 みんなが私を気遣って休もうとするから、まだ頑張れると言ったけど、二人とも私の体力が限界だと分かっているようだった。


 自分でも休息が必要なのは分かっているけど、どうしてもジッとしていると怖い考えが浮かんでしまう。


「ハル。俺がいなくてもフェンリルが何とかしてくれるだろうが、あんたが駄目になったら、他に誰がフォルセリア卿のために『聖水』を探せるんだ?」


 多分、『聖水』は私にしか見つけられない。私がダウンしたら元も子もない。


「大丈夫だ。マンドラゴラもいるし、教皇猊下もいらっしゃる。ハルが二晩眠るくらいの猶予は、残られたオーレリアン殿下がちゃんと作ってくださるから」

 時間があることは頭では分かっていたけど、ファルハドさんに言われてようやく緊張が解けた。


 私が頷くと、ファルハドさんは軽く頭をポンポンした。


 それから地上に降りたけど、私の体は思うように動かなくて、ファルハドさんに抱えられてお父さんから下ろしてもらうくらいにヘトヘトだった。


 休憩用に、エアマットとか調理セットとかを出すと、夕食の準備をしようとする私を止めた。

「フォルセリア卿やレアリスほどじゃないが、俺も簡単な食事なら作れるから、あんたは休んでいろよ」


 職業柄、野営も経験豊富なようで、私たちが普段使うアウトドアコンロは使えないけど、薪や食材を渡すと、あれよあれよという間に焚火で調理をしてくれた。


 お父さんのリクエストで「肉」と言われたので、炙ったお肉に塩という豪快な男料理と、出発の時リヨウさんに持たされたというセリカの携帯食のような揚げパンとお粥を作ってくれた。

 少し肌寒い原野の夜に、優しい出汁に濃厚な揚げパンを浸したお粥は、心にまで沁みた。


 お父さんは『まあまあだな』と言っていたけど、たくさん食べていたよ。出会った頃の王子みたいだ。美味しいって、素直に言えばいいのにね。


 お片付けや歯磨きをしたら、少し早いけど、お父さんのお腹を枕にしてファルハドさんと並んで横になった。人一人分間を空けて、お父さんのお腹をシェアする。

 テントを張ろうとも思ったけど、疲れていたし、何となく一人の空間にいるのが怖かった。それにお父さんが、まとめていた方が守るのが楽だと言ったので、その言葉に甘えることにした。


 焚火は人間組が視界を確保するために残した。ほんの少しだけ、お互いの顔が見える程度の明るさだ。ランタンでも良かったけど、シュラフでも明け方は寒いようなので、すぐに火を足せるようにだって。

 多分、ファルハドさんが時々起きてくべてくれるつもりだ。


 就寝の挨拶をしてからしばらくしたけど、私は寝付けないでいた。


「ハル。眠れないのか?」

 ジッと身動きもしないで息を殺していたのに、お父さんも気付いていたみたいだけど、背中を向けた私にファルハドさんが小さく尋ねてきた。


「すみません。もう寝ます」

 そう言った声が、少し震えてしまった。慌てて「ごめんなさい」と言うけれど、その声も震えてしまった。


 グッと身を縮こませると、肩に何かが触れたと思ったら急に体が向きを変えて、いつの間にかファルハドさんと向かい合っていた。ファルハドさんが、私の向きを変えたようだ。

 かなりの至近距離にいたことに驚くけど、ファルハドさんが悲しそうな顔をしていることに気付いて、何か言おうとした言葉がどこかへ行ってしまった。


「すまない、ハル。あんたに辛い想いをさせてるな」


 ファルハドさんは、この旅路の同行を申し出た時から、自分の責任を重く受け止めていた。


 リヨウさんたちへユグドラシル行きの許可を取っている間、ファルハドさんと一緒に帰還したレアリスさんから、先発隊が何故あんなことになったのか聞いた。


 到着早々に迷宮の入口が何かの力で覆われていることに気付いたレッドさんと青龍さんが、不穏な気配がすると言ってその場を離れたようだ。どうやら、迷宮を内包する岩山の奥から、入り口を覆った力と同じ、それもレジェンドに劣らない大きな気配がしたので、入り口に触れないように言い置いて、それを調べに行ったとのことだ。


 それが起きたのは、レジェンドたちが戻るまでセシルさんが転移陣の場所を下見していた時だったという。


 突然、地面から魔物化した土属性の竜〝恐怖(フィアー)〟が姿を現したそうだ。

 いち早く気付いた〝竜殺し〟のイヴァンさんが咄嗟に対応したけど、みんなは入口の方へ追いやられてしまった。イヴァンさんとアルジュンさん、レアリスさんが〝恐怖〟を相手に応戦して、ユーシスさんとファルハドさんがそれぞれ、イージスの盾とスヴェルで防御していたら、今度はセシルさんとメイシンさんがいたファルハドさん側から魔物化した飛竜〝無慈悲(クルーエル)〟が現れて、スヴェルの防御領域外から攻撃を仕掛けてきたそうだ。


 ユーシスさんがそれに気付き、咄嗟にファルハドさんの死角から、セシルさんとメイシンさんをイージスの盾の効果を発動させて守った。イージスの盾は、強力な防御力もさることながら、魔力を込めると、盾の表面に刻まれた美しい女性の目が開き、対峙した対象を石化させる効果があった。


 石化は見事に〝無慈悲〟を無力化したけど、捨て身で飛行の勢いのままユーシスさんに突っ込んできたそうだ。それをユーシスさんはいつもの〝剛腕〟のスキルで、傷だらけになりながらも受け止めたけど、その反動で迷宮の入口まで押されてしまい、入り口を覆っていた謎の力に触れてしまった。


 それは、入り口を攻撃した力を、そのまま相手に返す呪いだったそうだ。


 イージスの盾で石化を発動していたユーシスさんは、盾の力が跳ね返った呪いで石化してしまった。

 通常の石化なら、回復要員で随行したリウィアさんのスキルか、セシルさんの治癒魔法が有効だけど、その呪いはどんなことをしても解呪できなかったそうだ。


 それが私の鑑定で、瘴気の源であるこの世界の神様である古龍の呪いと分かった。


 自分だって苦しんでいるのに、どこまでも私を思いやる響きに、「ファルハドさんのせいじゃないです」と慌てて言った。顛末を聞いたら、誰にもどうすることもできなかったことだ。

 だから、私が何とかすればいいことだから、苦しまないでほしいと言った。


 そう、私が何とかすれば……。


「それで、あんたが責任を感じるのは、もっと違うだろ」

 ファルハドさんは、私に言い聞かせるような声音で言った。


「今は俺とフェンリルしかいない。辛いなら、吐き出しちまえ」


 昼間は青が強く見えるけど、今は真っ黒に見えるファルハドさんの目を見たら、ブワッと何かが私の胸の中を駆けあがった。体の震えが止まらない。


「どうしよう。もし、『聖水』が見つからなかったら、ユーシスさんが……」

 思わず本心が零れ出た。


 ユーシスさんの前では「絶対に死なせない」と言ったけど、今更ながらに怖さが溢れ出してきた。

 私のこの手に、ユーシスさんの命が乗っている。


 ユーシスさんだけじゃない。〝万能の霊薬〟が見つからなければ、王子の命も……。


「……怖いよ……」

 二人の前では、絶対に弱気を見せられなかったけど、本当は死ぬほど怖い。


 お父さんのお腹に顔を埋めてブルブルと震えていると、ふと髪に何かが触れる感触がした。

 それが、ファルハドさんが頭を撫でている感触だと、少しして分かった。


「大丈夫だ、ハル」

 静かな低い声に、私は少し顔を上げてファルハドさんを見た。


 私と目が合うと、セリカ行きの時に良く見せてくれた、ガキ大将みたいなニカッと笑う屈託ない笑顔になった。


「俺が言える立場じゃないが、フォルセリア卿は大丈夫だ。『聖水』を見つけられなくても、あんただけが背負うことじゃない。他にも方法があるはずだ。だから、明日になればまた立ち上がれる。あんたはそういう女だ。結果なんか考えずに、前に進め。もしも立ち上がれなくなっても、俺が背中を押してやる」


 そう言ってファルハドさんは、剣を持つ人の肉刺で硬くて少しかさついた掌で、私の頬を撫でてくれた。

 でも、その手は無骨でも優しくて温かかった。


 今、私が怖がって立ち止まる訳にいかない。それをファルハドさんは思い出させてくれる。


 どれほど怖くても、体が震えても、私は進まなくてはならない。ううん、進んでいく。


 望む結果が出るまで、どこまでも。


 そう思ったら、体が急に軽くなった。


「ありがとう、ファルハドさん。もう、悩んだりしない」

 私が小さく笑って見せると、ファルハドさんは優しく相好を崩した。


「それでこそ、俺が惚れた女だ」

「!!!」


 そうだった! 私、告白されたんだった!


 声にならない悲鳴を上げて、羞恥心からお父さんのお腹にもう一度顔を逆戻りさせた。

 お父さんから『クク』という声が聞こえた。多分、お父さん笑ってる。


 余計恥ずかしくて、お父さんのお腹にグリグリと顔を押し付けていると、またファルハドさんが頭を撫でるのを感じた。


 最初はびっくりしたけど、だんだんとその温かい掌が心地よくなってくる。


 疲れもあった私は、いつの間にか深い眠りに落ちていた。


 その眠りに落ちる前。私の頬に、掌ではない感触が柔らかく触れたような気がしたけど、強い睡魔にあやふやな記憶になっていた。



 次の日の朝、まだ日も昇りきらないうちに、私たちは出発した。

 昨日と同じく、ファルハドさんの前に乗っけてもらうのが、ちょっと恥ずかしかったけどね。


 後でちゃんとファルハドさんとは話をしよう。

 ……今は、ちょっと待ってほしいけど。


 でも、昨日ちゃんと休んだおかげで、今日は体調が万全だ。筋肉痛を除いて!


 お父さんが言うのには、目的地であるユグドラシルは、ヴァレリアン地方のサンちゃん(リヴァイアサンさん)の巣よりも、もうちょっと北にあるようだ。


 王子の故郷、黒の森と思われる広大な大森林を抜け、北海の近くの何もない見渡す限りの荒野に辿り着いた。


「お父さん。ここがユグドラシルなの?」

『まあ、見ていろ』

 怪訝に思ってお父さんに乗ったまま聞くと、お父さんは得意げに笑って荒野へ向き直る。

 そして、高く遠く歌うような遠吠えをした。


 何かが波紋のように広がって、軽く押されるような感覚と一緒に、目の前が光った。

 一瞬眩しさに目を瞑ってしまったけど、恐る恐る目を開けると、そこは別世界になっていた。

 突然、目の前に巨大な何かが存在していた。


 それが樹だと分かるまでには、かなりの時間が必要だった。

 どこを見ても視界の終わりがなくて、頭上を見上げると遥か彼方に空らしき青がかろうじて見えた。

 でも、空も覆うようなあまりに巨大な樹なのに、不思議と辺りが陰る様子はない。太陽を透かしていて、まるで目の前にある姿が幻かのようだ。


「……これが、世界樹『ユグドラシル』……」

 豪胆なファルハドさんも、さすがにその威容に打たれたように立ち尽くす。


『ここは、先ほどいた階層と別の空間にあってな、我ら最上位種の魔力で鍵を開かないと視認すら出来ぬ。だから人間には入ることが不可能な場所なのだ』

「これほどの存在が、ヴァレリアンからでも確認できなかったのは、そのためですか」


 どうやらレジェンドのような決められた存在が「開けゴマ」をしないと、認識すらできない別の空間にここはあるらしい。なるほど?


 まだ頭が追い付いていない私に、お父さんがまた『クク』と笑う。

『まあよい。ではとっとと目的地に行こうではないか』


 そう言ってお父さんは、私たちを乗せたまま凄い勢いで樹に向かって走った。

 そしてそのまま樹に激突するように突っ込んでいった。


「ぎゃぁぁぁぁ! 死んじゃうぅぅ!」

「っ!!」

 流石のファルハドさんも息を飲んだようだったから、私の悲鳴は許してほしい。


 ユグドラシルに激突する寸前、急に目の前の樹皮が透明になって、私たちは吸い込まれるようにその根の中に入っていった。そのままお父さんは、何事もなかったかのように根を伝うように駆け下りていく。どうやら、レジェンド用の自動ドアのようなシステムらしい。


『クク。驚いたか?』

 私たちのビビりに、お父さんがニヤニヤと笑ったので、カチンとくる。


「お父さん、次はないって言ったよね。王宮に戻ったら、ファルハドさんに七星剣で、『隷従』でビリッてしてもらうから」

 前にレアリスさんがお父さんに『隷従』を試してみた時に、お父さんはビリっていうのが苦手だと分かったので、静電気の刑だ。


『いや、私はだな、そなた達を楽しませようとしてだな!』

 キャンキャン言い訳をするお父さんを冷たい目で見ていると、いつの間にか周りの景色が開けたのに気付いた。


 それまでお父さんは空中を駆けていたけど、その場所は七色に輝いていた。まるで、虹の架け橋を渡っているみたいだった。


『ハッ。もうビフレストまで来たか。そろそろ着くぞ』

 お父さんが声を掛けて、私もファルハドさんも、自分たちがその光景に見惚れていたことに気付いた。


 地下のはずなのに、そこは地上にいるかのように明るい空が見えて、渓谷のような豊かな緑と清らかな水辺が続いている神秘的な場所だった。


 ビフレストって、神聖な場所へ行くための虹の道のようで、ここは半神と呼ばれる人たちが通る道みたい。どうりで神秘的な場所だと思った。


「おーい、フェンリル! お前、なんでここにいるんだぁ」

 突然、ビフレストの下の方から声が聞こえた。

 なんか、王子の声に似てる?


『チッ! 何故あやつがここにいる。はぁ、降りるか』

 お父さんがその声に反応して舌打ちした。ん?


 ため息と共に、お父さんがビフレストを降りて、泉のような場所に着地した。

 そこには、男性と女性が一人ずついて、男性の方は私たちに手を振っていたけど、女の人は泉に張り出した大きな根を覗き込んでいた。


 どんどん近付いていくと、私とファルハドさんは自分の目を疑った。


「え? なんで王子がいるの?」

 思わず呟いてしまったのは、手を振っていた男性が、王子そっくりだったからだ。


 王子より髪が少し長くて、瞳の色が黒の森の人たちみたいな深い青だから別人だと分かるけど、体型も銀髪もそっくりで、一卵性の双子だと言われたら納得するくらい似ていた。


「え、なになに? 人間連れてるなんて珍しい。っていうか、すっごい俺、見られてる? もしかして惚れちゃった? 人間の女の子にもモテるなんて、俺の美貌って罪? あ、いくらカッコよくても男はお断りだから」

『お主の顔が、黒の森の男児に似ていて驚いているだけだ』

 って、勝手になんか一人で喋ってる。それに冷静にツッコむという珍しいお父さんがいた。


 良かった、全然王子じゃなかった。


『お主はどうでもいいが、ちょうどいい、ウルズもいるな』

 お父さんが少し上機嫌に言う。女性はどうやらウルズというお名前らしい。


『ハルよ。そなたが探している水は、そこな半神のウルズが管理している泉の水だ』

 お父さんが紹介してくれると、女性は顔をようやく上げてこちらを見た。すごく引き込まれそうなほど綺麗な金色の瞳をした絶世の美女だ。

 でも半神って、半分神様ってこと!?


「ええ。ウルズ紹介したのに、俺は? まあいいや。俺、ヴァン神族のフレイっていうんだ」

 えっと、フレイさんって人が、また一人で自己紹介をしている。

 ん? 神族?


「俺に似てる黒の森の子って、俺の子孫だよ。どう? 謎は解けた?」

 サラッと言った。

 きっと、またこの世界のなんか秘められたヤツっぽいの、サラッと言った。


「「……ご親切にどうも……」」


 王子の親族が神族。


 私とファルハドさんの自失気味な呟きに、フレイさんはニコニコと笑った。

前回のゴリに続き、ファルハドもいたずらに男前ムーブ。

まあ、いろいろな都合上、ゴリより控えめでお送りしました。

そして、ダジャレで登場してしまった新しい人(?)

誰じゃ!


よし、脳細胞と理性が死滅!

では、次回投稿がいつになるか分かりませんが、アドレナリンが続く限り頑張って投稿します!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 ファルハドさんがいい主夫になりそうなイケメェンだったり、ユグドラシルの面白いギミックだったり、不安全開の波瑠が「スキルさん助けて」とマジのガン泣きしたらなんか助けて…
[良い点] 大丈夫、まだ理性は死んでません! ファルハドさんを控えめにできてるじゃないですか!(波瑠ちゃんの寝落ち前の行動はちょっと審議ですが) 注)脳細胞の方は…残念ながら分かりかねます(プルプル)…
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