127 いい夢見させてもらったさ
恋愛パートです。
大切なことなので二回言います。
恋愛パートです。
地面にめり込みながらしくしく泣くお父さんの眉毛をそっと拭き取り、とりあえずみんなの爆笑地獄を解消した。
『マジ、こいつが来たとき、目を疑ったわ。ぐふ』
『ああ、永い生を歩んできたが、ここまで辛い旅路は初めてだった。ぷっ』
『言ってくれれば良かったではないか!?』
朱雀さんと白虎さんが語尾に笑いを付けて言った。そこにお父さんが噛みつく。
『『いや、面白かったから』』
お二人は、もうお父さんを見ると反射で笑っちゃうようなので、お父さんから目を逸らして声を揃えた。
まあ、あの眉毛でカッコつけてるんだもの、面白いよね。
どうやらみなさん、何かの都合で国境付近に集まっていたらしく、お父さんと合流して一緒にここに来たみたい。
で、気になるのは、白虎さんのふわふわの毛に埋もれている人だ。
「あの、こちらは……?」
もしかしたらだけど、メイさんたちセリカのレジェンドは〝四獣〟と呼ばれているから、最後の一人じゃないのかなと思っている。セリカの人たちがやけに緊張しているから合ってると思うんだけど。
私が背伸びをして覗き込もうとすると、金色の目と目が合った。その瞳孔がシュッと縦に伸びる。
「えっと、初めまして」
『す、すみません!こんな僕が四獣とか名乗って、ホントすいません!』
「……え?」
『場違いですよね!僕、帰ります!』
「ちょ、え?」
『勝手に帰ると言うな』『自己紹介くらいしなさいよ』
また白虎さんと朱雀さんが言って、逃げようとした小っちゃい竜の人を朱雀さんがパクッと咥えて捕まえると、ペッと私の方へ放り投げた。
奇跡的にキャッチできたけど、私の運動神経のおかげで力いっぱい頭を抱きしめてしまい、「ぎゅ~」と口から変な音が出た。
「ご、ごめんなさい!」
『いえ、おかまいなく。僕こそ、女人の胸になんてことを!』
私の胸に埋もれたままで、くぐもった声が聞こえた。慌てて解放して持ち上げると、前足?手?で顔を覆って、項垂れていた。腰低い。
長さは一メートルくらいだけど、重さはちょっと大きめの猫ぐらいで、長細い体に小さな手足がちょこんと付いていて、頭に二又の黄色っぽい角とニョロッと長いひげが、それぞれ一対生えている。ザ☆東洋の龍って感じ。
『大変ご迷惑をお掛けしました。僕は、青龍と言います。そこのフェンリルに無理やり……えっと、強い希望で拉致……えっと同行して来ました』
ああ。お父さんが無理やり連れてきたんだね。何とか言葉を優しく包もうとしているけど、見事に失敗している。
そうかぁ。やっぱりレジェンドの一角の青龍さんだったか。
私たちがジトッとした目でお父さんを見る。
『何故そのような目で私を見る。私はメイの言うことを聞いただけだぞ』
『私はただ、「青龍がいたらいい」とだけ言った。私のせいではない』
『なに!?お主、卑怯だぞ!』
お父さんが耳を伏せながら言い訳をすると、あっさりメイさんが裏切った。
そう言えば、王子の誕生日の話になったとき、メイさんが『四獣全部呼ぶ』と言っていたような気がする。『いつフェンリルに言ったんだよ』とクロさんがツッコんでいたから、多分みんなが寝静まった後に悪だくみをしていたもよう。
ポツポツと青龍さんが言うには、数日前に転移で現れた銀髪に青い瞳の女性から、『緊急招集!〝龍の道〟に集合』という手紙をもらったらしく、嘘じゃない証拠に、青みかがった黒い鱗を提示されたらしい。
……誰が主犯か分かった。
『お前だな!』と言ってクロさんがメイさんを頭突きする。クロさんは、数日前に何故か『お前、鱗にカビが生えている。取ってやる』と言ってメイさんに一枚鱗をはがされたらしい。よく見ると、クロさんの背中の鱗が一か所剥げている。
基本的にクロさんは、メイさんのやることは疑わないので、どうしてもツッコミが後手に回りがちだ。
で、急いで他のレジェンドたちと合流したら、お父さんに拉致されそうになってピーピー鳴いていたら、白虎さんが『我らも一緒に行くから心配するな』と言われて、ようやく来ることを了承したようだ。だから、白虎さんの背中に乗ってたのね。
とりあえず、誘拐の教唆犯のメイさんと実行犯のお父さん、幇助犯のリュシーお母さまは、並んでお座りさせられて、クロさんと王子とイリアス殿下に怒られた。ついでに、幇助犯の幇助をしたセシルさんとアズレイドさんも一緒に。
それはさておき、フォルムは違うけど竜族の青龍さんは、竜族の特性でレッドさんたちみたく体の大きさを調整できるとのこと。青龍さんはレジェンドの中でもかなり大型なので、通常はこのサイズみたいだ。
みんなに犯罪を告発できて安心したのか、青龍さんはソフトクリームの上の部分みたいにとぐろを巻いて、お父さんの頭の上に収まった。
そんなお父さんを見て有紗ちゃんと綾人君が、「あの形、アレみたいね」「うん、う〇こを頭に乗っけてるね、フェンリル」と小声で言っていた。綾人君。有紗ちゃんは遠慮してたのに、言葉を包まず言っちゃったね。
『あ、忘れるところだった。オーレリアン、あと迦陵頻伽も連れてきたわよ』
そう言って朱雀さんは、長い首を伸ばして背中を嘴でもぞもぞすると、ピピッと声がして、青い小鳥が王子に向かって飛んできた。びんちゃんだ!
王子大好きびんちゃんは、王子が慌てて出した手にとまって楽しそうにピピピとさえずった。さすがの王子もびんちゃんには弱くて、苦笑しながら「よく来たな」と言っていた。
そんな和やかさは束の間で、王子は私たちにメンチを切った時よりも恐ろしい顔になる。
「おい、ばばあども。これで〝特別と驚き〟は全部だろうな」
王子がリュシーお母さまと伯母さまたちに尋問する。
すると、お母さまたちはそんな王子を鼻で嗤って、「これで最後なわけないわ、オーリィちゃん」「私たちを舐めてもらっては困るね」とのたまっている。
そして、また上空に向かって手を振る。すごい既視感。
それから間髪入れずに、また何かが頭上に現れ、微風を伴って降り立った。
『時間ぴったりね!』『お邪魔します』
なんと、キリッとしたお顔のハクトウワシな姉御フレースヴェルグさんと、その背中から顔を出した小さいサイズのニーズヘッグさんだ。
そして、最後に姉御の頭から顔を覗かせたのは……。
『わりぃな。また来ちゃった』
「リスたーーーん!」
小さな手を挙げて挨拶するラタトスクさんだった。そして、ラタトスクさんの挨拶に被せるくらいの反射で手を伸ばして駆け寄るラハンさんなのでした。
ラタトスクさんは、タタッとフレースヴェルグさんから降りると、しゃがんだラハンさんの前に立って『よっ』とまた挨拶した。そこにセリカの男性陣が集まり、リヨウさんの掌に乗って、『元気だったか?』と言うと、ラハンさんとアルジュンさんが崩れ落ち、リヨウさんが目を瞑って口を引き結び、ファルハドさんが片手で顔を覆って俯いた。みんな、ラタトスクさんのこと好きすぎだね。
ほっこりしていると、ニズさんが私の腕の中に飛んできて、『ハル、会いたかったです』と恥ずかしそうに挨拶してくれた。もう、可愛いが限界突破だ。
あ、そういえば、ニズさんは黒い竜だけど、スイランさん大丈夫!?
ハッとして見回すと、強い視線をこちらに送るスイランさんと目が合った。ファフニールの件があるから、さすがにすぐに攻撃しようという態勢ではなかったけど、素人の私でも分かるほど凄い敵意的なものを放っていた。
でも、それに気付いたユーシスさんが、「彼女は、とても優しい竜です」と穏やかに言って、握られたスイランさんの拳をそっと両手で包んだ。スイランさんが驚いて一度ユーシスさんを見るけど、すぐに手を引き抜いて目を逸らした。
分かる。分かるよ、スイランさん。それは、怒りを逸らす、自分の顔を利用したユーシスさんの得意技だ。あのユーシスさんは、まともに見てはいけない。
私もそっとそこから目を離し、今度は王子に目を向けると、王子はびんちゃんのほっぺを指でこしょこしょしながらみんなに言い放った。
「お前ら、びんとラタトスクと子供らを除いて、帰れ」
『『『『『ええ、せっかく来たのに』』』』』
追加レジェンドたちが声を揃えて抗議するけど、王子の気持ちは分かる。王子の誕生日をお祝いするっていうより、絶対自分たちの娯楽目的だものね。
「つべこべ言わず、お誕生日様は黙って祝われるものよ!」「そうだそうだ」
そこへ、イリアス殿下から解放されたお母さまたちが合流し、ガッと王子をヘッドロックする。そして、高らかに宣言した。
「では、オーリィちゃんの二十二回目のお誕生日をお祝いして、ヤローども、宴だー!」
「「「「「「『『『『『『おお!!』』』』』』」」」」」」
「ちょっと待て!お誕生日様の意思はーー!?」
海賊のようなお母さまの号令に、その場にいたほとんどの人たちが雄叫びを上げた。ついでに王子の空しい叫びも夏の空に消えていく。
レジェンド、人間が入り混じる輪を見ながら、イヴァンさんとリウィアさんがしみじみと言う。
「生きてると、いろんなことがあるなぁ」「そうですね」
それに私とレアリスさんがうんうんと頷いた。
「いや、あんたらは〝いろんなこと〟の中心だろ?」
私とレアリスさんに、イヴァンさんが言う。
「「心外です」」
私とレアリスさんの声がハモった。
王子を祝う宴は、それから夜まで続いた。
黒の森の人たちも総出で、魔法のように(実際魔術だけど)宴会のお料理とお酒が広場にセッティングされ、みんなで陽気に飲み食いが始まった。
その中心の王子は、最初仏頂面でいたけれど、そのうちどんどんと笑顔になっていった。
凄いね。みんな、王子のことを心からお祝いしているのが分かるよ。
お母さまが途中で、小学生くらいの女の子が喜びそうなクマのぬいぐるみを出し、セシルさんが女性物のドレスを出して、イリアス殿下が王子に「燃やせ」と命じて、王子が二つを容赦なく灰にしていたけど。あれ、もしかして、イリアス殿下が王子を妹だと思ってた時にあげたヤツと、セリカで「オレリアちゃん」が着てた衣装では?
あとはとどめに、まだ残っていた王子の猫化映像と、王子と綾人君の鼻毛と、ラハンさんとお父さんの眉毛映像が夜空いっぱいに流れた。映写機みたいな〝投影の魔術〟っていうのが幻術の一種であるんだって。
お母さまがちょこちょこ投入する、王子とイリアス殿下の黒歴史に、みんな笑顔だったよ。
……お母さまの被害者たち以外は。
そんな雰囲気だったからか、お酒がとっても進んだ。昨日の宴会なんて目じゃないくらいボルテージは最高潮だった。何かを吹っ切るように。
夜も遅くなってきたので、私はいつもどおり子供たちとファフニールを用意してもらったお家に寝かせに行った。
その帰り道、トイレにでも行ったのか、人気のない道を一人でフラフラと千鳥足で歩く見覚えのある姿を見つけた。王子だ。
「王子、大丈夫?すごい酔っぱらってるけど」
「あ?ハルか、俺は酔ってねー」
「うわ、お酒くさ」
まあ、酔っ払いは大体酔ってないと言うよね。
私が解毒ポーションを王子に飲ませようとしたけど、酔っぱらって「うえぇ」とほとんど吐いた。もう、しょうがないなぁ。
王子の口を拭いてあげると、ちょっとだけ口にしたポーションが効いたのか、少しだけしゃきっとする。私がちゃんと一本飲むか聞くと、王子がいらないという。
「酒が入ってないとできねぇことがあるんだよ」
お酒の力がないと乗り越えられない試練があるんだね。
そんなことを言う王子がちょっと可哀想で、私は誕生日プレゼントに考えていたものを王子に出した。新しいジャージに、楽ちんスウェット、ゴムのおしゃれサンダル、アイマスクとネックピローと、次々とブルーシートの上に出すと、王子が慌てて「待て待て」と言う。
「分かった。すげー嬉しいけど、今出しても持っていけねぇよ」
確かに、これはしまっておいて後で必要な時に渡すのがいいね。全部しまい終わると、王子がやれやれといった様子で私を見る。ちょっとだけ先走りました。
「あのな。礼に、お前に見せたいものがあるんだ」
王子が急にかしこまって私に言う。ちょっとしたお礼だって。
その見せたいものは、少し離れた場所にあるみたいだから、転移で行こうと誘われた。でも、そんなむやみに魔力を使って大丈夫かな?
私の心配が分かったのか、王子が「あの汁飲んでから、調子いいんだ」と心底悔しそうにつぶやいた。ああ、キノコ大根の汁って、万能薬の元らしいからね。
さっきも、植木鉢から出て、綾人君にもらったお酒を飲んで、「ケケケケケ」とけたたましく笑いながら走り回っていたあの大根たちを思い出した。
「うん。じゃあ、行こう!」
心配しすぎで、何もかも制限するのは良くないから、無理のない範囲で王子のやりたいことをやってもらいたいと思った。
私が返事すると、王子が笑顔になって私の手を取った。その次の瞬間、景色が変わる。
そこは、あまり背の高くない針葉樹に囲まれた小さな湖だった。
今日は満月だったのもあって、とても綺麗に湖面に月が映っている。王子が見せたいものは、この湖で夏の満月の時にだけ見られるらしい。
まだ、それが見られるまで時間があるということで、私がいつも出しているアウトドア用の三人掛けのソファを出して待つことにした。
他愛もない話をしながら待っていたけど、ここは北の地で虫もあまりいないくらい標高も高いらしいから、少し寒いような気もする。
私が少し腕を擦るようにすると、それに気付いた王子が、少し開いていた二人の間を詰めてきた。すぐ隣に王子の気配を感じたと思ったら、コテンと王子が私に寄り掛かった。
王子は酔っ払うと、少し人にくっつく癖がある。いつも腕相撲とかしたがるし、結構ラハンさんと肩組んだり、イヴァンさんとか綾人君に抱き着いたりしてるしね。ユーシスさんにいたっては、すりすりまでされていたし。あ、あれはお酒じゃないか。
「うわ、まだお酒くさい。もう、猫じゃないんだから」
私がそう言うと、王子は何を思ったのか、私の肩に頭をグリグリと押し付けて、手をつないでくる。手があったかい。眠いんだね。
「俺、猫だったんだろう?じゃあ、いいじゃねえか」
眠気なのか、なんか変な屁理屈をこね始めた。酔っぱらってるし、雰囲気も何もあったもんじゃないけど、可愛いしあったかいから、まあいいか。
そうして少しの間、私の手を上げたり下ろしたり、頭をグリグリしている王子に付き合っていると、湖の水面からふと、何かが空に昇って行った。
蛍?と思ったけど、さっき王子も言っていたけど、ここは標高が高くて蛍じゃないとすぐに気付く。
「始まった」
王子がぽつりと言うと、その後から、その光がどんどん立ち上って、ユラユラと揺れては空に消えていった。
それは雪が湖面から降っているようにも、満月の光を吸った湖水が空に零れているようにも見えた。
これまで、私が見たことのない世界だった。
「なんて……夢みたい」
あまりに綺麗で、あまりに儚い風景に、私は胸が詰まって涙が流れた。
「王子。こんな素敵な景色を、ありがとう」
感動で少し震えた声でお礼を言うと、王子が少し顔を上げたのを感じた。
王子を見ると、ちょっと眠そうな紫色の瞳が私をじっと見ていて、繋いでいない方の手が私の頬に掛かった。そして、少しだけ流れた涙を拭ってくれた。
「前に、お前が綺麗と言ったこの世界を、俺が守ってきたと、言った」
「うん」
お父さんの背中に乗った夜空の散歩の時だね。
「……初めて言われて、嬉しかったんだ」
目を瞑って言った王子の言葉は、思わず零れてしまったもののようだった。
魔物との戦いは、セウェルス侯爵のように、手段を択ばなければずっと楽な戦いだったはずだ。
命を助けてもらったお礼ならたくさん貰っただろうけど、この国を、世界を、あるがままに守りたくて腐心し、身を削っていることを理解してもらったことが嬉しいって。
もう、涙が止まらなかった。
王子に初めて理解の言葉を言ったのが私だったことが哀しくて、でも王子の心を癒せたのが私であることが嬉しくて。
こんな時なのに、前者より後者の気持ちの方が大きくて、利己的な自分がちょっと嫌になる。
でもその分、たくさん王子に言ってあげたい。
「王子が、どんなに頑張っているか、知ってるよ。でも、私が知っているよりも、王子は、もっとずっと頑張ってるのも知ってる。ありがとう、王子」
私の言葉に、王子が幸せそうに微笑んだ。また、私の胸が詰まる。
「もっとお前の言葉が、声が聞きたいんだ、ハル」
そう言って王子は、私の頬に自分の頬を寄せて擦り合わせた。
「お前のいない世界は、いやだ」
いつもより低い王子の声が、直接耳に響く。
ああ。今聞こえた言葉は、現実なのかな?
「帰ってほしくない」と言われているかのよう。
あまりにも、この世界に残りたいと思っている私が欲しい言葉そのままで、自分の耳を疑いたくなる。
頬が離れると、私の涙で濡れてしまった王子の頬も、同じように拭ってあげた。
王子は、私の手に頬を預けてから目を閉じて、私に顔を近づけた。今度は首を傾げるように、正面から。
私も目を瞑った。
そして……。
ゴチッ!!
「んぎゃっ!」
あまりの激痛に目を開けると、王子がソファに寝転がって「zzz」と寝息を立てている。
どうやら私は、寝に入った王子に頭突きされ、口を痛打されたようだった。
私のファーストキスは、王子の側頭部となった。
いや、ノーカウントで!
そうして、お父さんとガルが心配して迎えに来るまで、私は放心状態だったのでした。
翌朝、スッキリと目覚めたらしい王子が挨拶してきた。
「いやぁ、全然覚えてないんだが、なんかいい夢見た気がする」
「……そう。良かったね」
私もいい夢見させてもらいましたよ。本人はなんも覚えてないけどね!
「なんで怒ってんだ?」
小首を傾げる王子に、私は誓った。
酔っ払いの寝言にときめいたなんて、絶対に教えてやるもんか!
鼻の下から口にかけての強打は悶絶ものです。
作者は中学生の時、友達が投げたスケッチブックの角が当たって、全治1週間でした。
振り向きざまの強襲による事故でした。
その経験がこの作品に生かされております。
みんな、鼻の下は人間の急所だぞ☆狙っちゃダメだぞ☆