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123 ダンジョンへ行こう ~銀色のスライム編~

今回のお話は、なんと説明してよいか分かりません。

とりあえず見てくださいにゃん。

 光った地面が、急に舗装されたものじゃないごつごつしたものに変わった。

 気が付けば、お父さんと子供たち、レジェンズたちとは引き離され、洞窟のような場所に私たちはいた。


 そして、切り立った壁の上の方、三、四階くらいの高さはある棚みたいな場所に、先ほどのダイナマイト伯母様たちが立っていた。

 あれ?なんでイリアス殿下とリヨウさん、アズレイドさんが、伯母さまたちの隣にいるの?

 でも、よく見たら、殿下たち縛られて跪かされている?いつの間に。

 でも、なんでアズレイドさんは縛られてないんだろう。


「アズレイド、お前また、リュシーと結託したな」

「これもイリアス殿下の御為です」

 どうやらアズレイドさんは、事前にリュシーお母さまとアルレット伯母様に買収されたようだ。お母さまとお茶飲み友達だからね。


「ふふふ。これから皆さんには、この未開の迷宮を数人の組で探索してもらい、最終目的地に誰が一番に辿り着くか競ってもらいます。もちろん途中には罠もたっくさん!」

「……未開とか言って、お前らが踏破してんじゃねぇか」

 楽し気な伯母様への王子のツッコミは、みんなが思ってることで、誰も反応がなくて虚しい。


「勝った組にはなんと!この〝聖女の手記〟を贈呈しまぁす」

「「なにぃ!?」」

 伯母様の言葉に、王子とイリアス殿下がまた同時にツッコむ。伯母様はさっと懐からB5サイズの小さなリングノートを取り出した。

 あ、現代日本仕様のノート。これは、間違いなく夕奈さんのノートだ。


「どこにそんなもの隠してやがった!つーか、誕生日祝いなら普通に俺に渡せよ!」

「あら、これは代々黒の森の長にだけ引き継がれる秘密よ。誰がタダでやるか。さあ、これがほしけりゃ、せいぜい頑張って足掻いてみな、ヘタレ小僧」

 ああ、伯母様の顔にリュシーお母さまの顔が重なって見える。


「勝者がいれば敗者もいる。敗者にはもちろん、罰が待っているわよ。という訳で、運命の組分けです!」

 そう言って、伯母様が宣言すると、私たちの足元がボコンと隆起したり沈下したりした。自然と固まった人たちをチームにするみたい。


 私の近くには、王子、ユーシスさん、レアリスさん、綾人君がいる。少し沈下した地面には、イヴァンさん、有紗ちゃん、リウィアさん、アルジュンさんが。そして、一番遠くの一番隆起した場所に、ファルハドさん、ラハンさん、スイランさん、メイシンさん、メイリンさんがいる。


「はい。それではその組で争ってもらいます」

「ちょっと待ってくれ!俺の組、俺一人でこいつら捌ききれるか!」

 そう言って、ファルハドさんが切実に伯母様に訴えかけた。……ああ、確かに、ツッコミがファルハドさん一人だね。そんなファルハドさんの切なる願いを伯母様は鼻で嗤った。


「小さい男だね。可愛い娘のやることは全部包み込んでやりな」

「……いや、こいつら、むしろ俺の命を獲りにくるんだが」

「否定はしない」

 ファルハドさんの言葉に、スイランさんがキリッと応える。


「やだなぁ、俺がいるじゃないですか、ファルハドさん」

 落ち込むファルハドさんに、ラハンさんが元気に言う。それをファルハドさんが無言で頭をいい子いい子した。今、いろんなことを包み込んであげたんだね。でも、包み込んであげるの、ラハンさんになんだね。ファルハドさんの目が死んだ魚のようだ。


「それでは罰ですが、それぞれの組に人質を設けます。オーリィ組はイリアス。ファルハド組はリヨウ」

「ちょっとまて、イヴァンたちの組は誰だ?」

「ふふふ。なんと、自ら志願してくれた、セシル・ミルヴァーツさんでぇす」

「はぁ~いお久しぶり、みんな元気してたぁ?」

 いつの間にか置いてあった怪しい大きな布を取ると、大きな鳥かごみたいな所に、なんとセシルさんが入れられていた。

「お前かよ!」

 安定の王子ツッコミだけど、それ、みんな思った。


「そして、負けた組の人質には、スライムの刑を受けてもらいます」

「はい、綺麗なお姉さんに質問!」

「異世界の正直者君、どうぞ」

 淡々と説明を続ける伯母様に、元気よく綾人君が挙手して尋ねる。


「スライムの刑って、もしかして、人質の服が溶けるんですか?」

「……誰も得しねぇな」「まったくです」

 ちょ、なに、その刑。綾人君の質問に、スンとしながら王子とレアリスさんが言う。


「はい、そうです。ちなみに肉も骨も溶けます」

「やっぱり」

「ぎゃぁぁぁぁ!!」

 ここでも冷静な綾人君だったけど、私は恐怖のあまり悲鳴を上げた。


「波瑠。ここは絶対行くべきだ」

「何で?ヤダ。綾人君、ここがどこだか知っているの?」

「ああ、あれは、俺たちが召喚されて二年目のことだ。いつものように瘴気を祓う遠征に行った時、スライムが大量発生した迷宮があると聞いて、俺と夕奈に討伐依頼があった」


 なんでも、この世界のスライムって、人間や動物の皮膚から出る老廃物が好物らしい。ドクターフィッシュみたいなのかな?で、水辺の多い森とか川とかで気付くと服を溶かされて貼り付かれる、程度のもののようだ。でも、血を吸う訳じゃないから、野性動物は皮膚の清潔さを保つために、わざとスライムを付けて垢を落とす習性があるんだって。でも、さすがに大量発生はいかんという事で依頼があったらしい。


「俺が見たいって言ったら、テオと夕奈がそれで行く行かないの口論になって……」

 きっと護衛騎士のテオドールさんが夕奈さんを危険から遠ざけたかったんだね。


「それが、テオが『服が溶けるのはともかく、スライムごときに夕奈様の老廃物をやるくらいなら、私が』って言ってさ。夕奈がマジでガチギレして、『パワハラ、モラハラ、ヴァルハラ、どれか選ばせてやる』って制裁を下そうとしたら『全部ください』ってテオがいらんこと言って、さらにブチ切れて、このダンジョンにテオを単身放り込んだんだ」


 ……なんか、夕奈さんのハラスメント、一つ死後の世界が混じってたんだけど。っていうか、テオドールさん、カッコいい騎士のイメージが全部崩れた。


「……我が国の騎士が、すまない……」

 何故かイリアス殿下が遠くから謝った。それに綾人君はケロッと「面白かったんで」と返した。メンタル強いね。


「で、そん時にテオが銀色に光るスライムを見たって言ったんだ」


「「……ま、まさか」」

 思わず、私と有紗ちゃんが呟いた。


「うん。そのまさかだ。しかも、はぐれていたらしい。テオが暴れたせいでそのダンジョンの入り口は塞がれて、二度と人が入れなくなったんだけど、確かにその時テオは、『何でも溶かすスライムが一緒にいた』と言っていたんだ。絶対ここがそのダンジョンだ」

 ここにきて、まさかの伝説のモンスターに会えるとは。


「波瑠、有紗ちゃん。俺、どうしても作りたいんだ。はぐれメ〇ルの剣……」


「行こう、綾人君!」「絶対に作るわよ、綾人!」

 私たち日本人のボルテージは最高潮になった。それをエルセの人たちは冷めた目で見ている。

 いや、これは、日本人の(サガ)なんだよ!


「まあ、いいわ。とりあえず、みんないってらっしゃい!」

 若干引き気味の伯母様が、ふわっと手を振ると、私たちはそれぞれ違う場所へ飛ばされた。


「くそ!結局はばばぁたちの思惑通りか!」

 王子が悪態を吐くけど、私と綾人君はワクワクが止まらない。


 とりあえず、今の状況を把握しようと、私たちは辺りを見回した。

 以前、ノームの住処に拉致された時のように、何かがほんのり光ってて、物を見るのに不便はない。さっきの場所よりもすり鉢状になって脱出が難しそうな地下空間だった。

 でも、上の方に少し空間があって、上手く登れれば脱出できるかもしれない。


「直接あの場所に入るのは危ないな。一度偵察……」

 王子が横穴っぽいのを見上げながら思案していると、ふと言葉が途切れた。そして、何故か俯き加減に下を見ている。みんなその視線に釣られて下を見た。


 そこには、配管工が主役のゲームに出てくるキノコみたいな柄の花びらを持つ……大根(?)がトコトコと歩いて来た。歩いて来た!?あ、手足がある!


「なんか、取ったらパワーアップしそうだな」「でも、なんか触るのヤダ」

 私と綾人君が引きながら見ていると、キノコ大根が王子の足によじ登ろうとし始めた。

「うわっ、気持ち悪ッ!」

 咄嗟に王子が脚を払おうとしたら、キノコ(?)のてっぺんから、何か変な粉が出て来て、王子を直撃した。うわっ、王子の顔が真っ白になった。

 その粉を浴びて王子がへなへなと座り込んでしまった。え、毒なの!?


 私とユーシスさんが慌てて駆け寄ると、キノコ大根が「ケケケケケ」と変な声を出しながらテテテテと走り出したので、ユーシスさんが「レアリス、捕まえろ!」と指示を出し、レアリスさんが咄嗟にヨーロッパクラブチームにスカウトされそうなほど見事なシュートを極め、壁にキノコ大根がベシャッとなった。私がニトリル手袋とジップ付きのビニール袋を出して渡すと、レアリスさんはそれを摘まんで袋に入れて蓋をする。

 生きてるかなぁ、と思ったけどモゾモゾッとしてキノコの傘が上がると、顔みたいな場所に手を当てて「きゃぁぁぁ」と叫んでから気絶した。怖っ、しばらく夢に出て来そう。


 そんなことより王子だ!


 王子を見ると、気持ち血色が良くなって「にゃーん」と言って寝ていた。にゃーん?


 王子はゴロゴロと転がると、地面に膝を突いていた私の腿の上で丸くなってしまった。猫かな、これは猫なのかな?

 綾人君が興味津々で王子の顎を撫でると、にゃーんと鳴く。猫だ。


 私が解毒ポーションを掛けようとすると、レアリスさんが毒か特定できない状況で、無暗にポーションは使わない方がいいと教えてくれた。


「取りあえず、殿下はご無事のようだ。我々は脱出の方法を考えよう」

 ユーシスさんは現実から目を背けて、王子の顔の白い粉を拭ってあげていた。

 それでも前向きな検討を始める。


「レアリス、登れるか?」

 壁を軽く叩きながらユーシスさんが聞くと、レアリスさんが無言で頷いた。

 そして、抱っこしていたファフニールの卵をそっと綾人君に託す。で、私にレーヴァテインと縄梯子を出すよう頼むと、右手に縄梯子、左手にレーヴァテインを持ってユーシスさんと相対した。ユーシスさんがバレーボールのレシーブみたいに手を組んで腰を落とすと、レアリスさんは軽く助走をしてそのユーシスさんの手に左足を乗せた。そのままの勢いで、ユーシスさんがレアリスさんを上へグンと投げる。

 えええ!?


 五階くらいの高さまで跳んだレアリスさんは、例の横穴のすぐ近くの壁に、持っていたレーヴァテインを素早く刺すと、そのまま片手で逆上がりし、狭い柄の部分に危なげなく立った。私には五回くらい転生しても無理な動きだね。


 それから慎重に横穴を窺うと、そっと脚を掛ける。と、その瞬間、横穴の天井から緑色のねばねばしたものがレアリスさんに襲い掛かった。スライム!


 レアリスさんは紅血呪を使って危なげなくレーヴァテインを呼び寄せると、そのスライムをレーヴァテインに巻き付けるように斬って、ユーシスさんの方へ(ほう)った。すかさずユーシスさんがスキル「炎槍」でとどめを刺す。


「……すげぇ、かっけぇ」

 まるで無駄のない二人の連携に、さすがの綾人君も感心しっぱなしだ。


 横穴に上がったレアリスさんが、私たちに向けて縄梯子を下ろしてくれた。

 問題は、私と王子が縄梯子を昇れないことだね。


 ユーシスさんが王子に優しく「殿下」と呼びかけると、王子がむくっと起き上がってユーシスさんに抱き付いてスリスリし始めて、頭を撫でろとばかりに押し付けている。……王子、めっちゃユーシスさんに懐いてるね。


 なんか、無我の境地のような表情になって王子の頭を撫でてたユーシスさんが、まず王子を片腕で抱っこして梯子を登ると、レアリスさんに王子を預けて下に戻って、今度は私を抱っこして登ってくれた。いつもすいません。王子はレアリスさんに、レーヴァテインを猫じゃらしみたいにして遊んでもらっていた。こんな時に不謹慎だけど、王子が可愛い。


 最後に綾人君が危なげなく登ってきて、次に進んだ。


 途中、何度か魔獣や変な生き物に遭遇したけれど、襲い掛かってくるものだけ、ユーシスさんとレアリスさんが退治していた。しかもユーシスさんは王子をおんぶして、レアリスさんは卵を抱っこしながら。

 もう、この二人がいれば、私や王子がいなくても普通にダンジョン踏破できるんじゃないかな。


 しばらく行くと、最初に飛ばされた場所みたいな空間に出た。今度はすり鉢状じゃなくて、立方体の部屋みたいな場所だった。でも、今度は横穴も見当たらない。


 私たちが考えあぐねていると、ふと視界の端に何か光る物が映った。

 バッとそちらを向くと、ササッと何かが動いて岩陰に隠れてしまった。

 ……まさか。


 私と綾人君の目が合って、二人で深く頷いた。


 私が虫取り網を綾人君に渡すと、少し私を見つめていたけど、フッと息を吐いて「ま、いっか」と言って何かが隠れた岩陰に向かった。

 そして、息を殺して近付き、物陰と対峙すること一分。


 「はっ」という裂帛の声と共に、鋭く虫取り網を突き出し、そのままくるんと網を返した。


「獲ったどーーー!」「わぁぁ!」


 雄たけびを上げる綾人君と私。ユーシスさんとレアリスさんもそこに集まって、みんなで綾人君が捕まえた銀色の何かを覗き込んだ。


 そこにいたのは、薄暗い地下空間でもほんのりと銀色に光る……髭が生えた小人だった。

「銀色のノームぅぅ!」『ギャァァァァ!』

 私の絶叫と一緒に、ノームも悲鳴を上げる。その声に驚いた王子が、「シャー!」と威嚇音を発しながらユーシスさんの脚に隠れた。


 多分、三百年前にテオドールさんが見た銀色の何かは、銀色のノームだったようだ。


「俺の、はぐれメ〇ル……」

 綾人君が意気消沈していると、わらわらと何か小さいものが私たちの足元に集まってきた。みんな、髭が生えて銀色をしている。


『人間。仲間ヲ放セ。ツイデニ、ソノ変ナ透明ナ物ヲヨコセ』

 違う一族だと思うけど、相変わらず上から目線な話し方だった。

 変な透明なものって、レアリスさんが指で摘まんで持っている、キノコ大根が入ったジップ付きビニール袋だ。


「いいですけど、少し教えて欲しいことがあるんですが」

 私がしゃがんでビニール袋を渡すと、わらわらと近寄って来て、囚われた仲間そっちのけで私の話を聞かずに、そのビニール袋を検証し始めた。二、三人が袋の中に入って、偶然にも空気が抜けた状態で蓋をされ、真空パックのようになっている。それを救出してあげてから、「危ないでしょ」と怒ったら、ノーム達と王子が何故かビクッとした。


「えっと、あなたたち以外で、この辺りに銀色をした生き物はいますか?」

『我々ハコノミスリル鉱山ノノーム。ミスリルヲ扱ウ我々以外ニ銀色ハオラン』

 きっぱりと、私たちには残念な結果をお知らせしてもらった。いないのかぁ。


「残念だね、綾人君。はぐれメ〇ルいないって」

「……いや、それよりもっと凄いこと言われてたよ。ミスリル鉱山だよ?……波瑠?」


 そういえば、もう一個聞いておいた方がいいことあったね。

「もう一つ、さっき、この人がこのキノコ大根に変な粉を掛けられて、ちょっと変になっちゃってるんですけど、治す方法ってありますか?」

『モウ一個、何カクレ』

 もう、本当に強欲なんだから。


 私は、レアリスさんが使って余ったニトリル手袋をひと箱あげた。また手袋に二人ずつ入ってパンパンで出られなくなっていたので、ちょっと注意して危ない使い方をしないように言った。また、ノーム達と王子がビクッとなった。なんで?


『ソコノ猫ハ、幻覚ノ粉ヲ浴ビテイル。ソコノ黒イ男ガ持ッテイル〝マンドラゴラ〟ヲ絞ッタ汁ヲ飲マセレバ治ル』

「え?これ、絞るの?」

 ノーム達は、ビニール袋に入ったキノコ大根を絞れと言っている。え、ヤダなぁ。


『絞ッタ汁ハ万能薬ニナリ、花ノ部分ハ不老不死ノ妙薬ニナル』

『花ノ部分ヲ切ッタラ、根ッコヲ植エテオケバ、マタ絞レル』

 ニトリル手袋が相当気に入ったのか、何か丁寧にノーム達が教えてくれた。


「王子、これ飲んだの知ったら怒るかな?」

「……いや、それより、なんか凄い秘密をサラッと言われたよ?……波瑠?ねぇ、ユーシスもレアリスもなんで何も言わないの?」


 私がユーシスさんにお願いすると、何故か仏のような顔でユーシスさんがキノコ大根を袋のまま絞ってくれた。

 また「ぎぇぇぇぇぇ!」っていう物凄い悲鳴を上げたけど、ノーム達によると、あれは結構気持ちよくって出している声みたい。ユーシスさん、絞るの上手だって。気持ち、キノコ大根の表情が恍惚としているように見える。不思議生物だね。


 そんな訳で、キノコ大根を絞った汁(ちょっと黄色い)を王子に飲ませると、あっという間に王子が正気を取り戻した。「俺は、一体」と言っていたけど、猫化とキノコ大根の汁については私たちだけの秘密にすることにした。


 役目を終えたキノコ大根を放してあげようとしたんだけど、何故かキノコ大根はユーシスさんの脚にヒシッと抱き付き、さっきまで入っていたビニール袋にまた自ら入った。また絞って欲しいんだね。


 仕方なく連れて帰ることにしたけど、ちょっと邪魔になるので、私の収納の中に入っておいてもらうことにした。生き物だから、私の物じゃなくてもOKだしね。


 〝ピロリーン〟と、その時、スキルの通知音が鳴った。


 え?と私と王子は固まったけど、他の全員は何か悟った表情だった。


 そして、スキルボードを開けてみる。


 〝マンドラゴラ(状態:恍惚) 30億P 万能の霊薬の材料その2〟


「「ぶっ!」」


 私と王子が噴いた音だけが、地下空間に響いた。


 〝万能の霊薬〟の素材、いつの間にかまたゲットしていました。

はぐれメ〇ル、いたらいいなぁ、と思いながら書きました。

キノコ大根、いたらやだなぁ、と思いながら書きました。

ゆっくりですが、着々とお話は進んでいますので、大目に見てください。

あと、ハラスメントはダメですよ。


では次回、「ダンジョンへ行こう ~〇〇編~」〇〇に何が入るか、お楽しみに!

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[良い点] あいうぃるびーばーっく [気になる点] 最近、魂がめけかけん勢いで仕事してて、更新(?)おくれました。 そっかー伝説の秘薬の材料って其の辺のキモ妖精のゴミだったり、自走して懐いたりするの…
[良い点] 更新お疲れ様です。 えぇ…(困惑)どういうことなの…(ビリー兄貴の空耳並感) ごめんなさい…こういう(ネタまみれな)時、どんなツッコみ顔して(どこからツッコめば)いいか解らないの(綾○並…
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