聖剣と鉄パイプ~抗争で死にかけたダチが勇者を名乗り出した件~
時は暴走族全盛期の80年代。
オレ、花田雄司(はなだゆうじ)率いる〝魔蛇足袋(マタタビ)〟は、ノリでワルをやってるシャバ僧どもの集まりだった。
ある夜、オレたちはガチ寄りのワルが率いる強豪チーム〝如虎邪羅死(ネコジャラシ)〟の襲撃に遭い、ダチの勇武(いさむ)が鉄パイプでブン殴られて意識不明に。
翌朝、勇武はどうにか意識を取り戻すが、目覚めた途端に妙なことを言い出しやがった。
「我が名はジーク・フォン・クラウゼヴィッツ。こことは異なるもう一つの世界で、魔王を倒す使命を帯びた勇者だ」
オレ、花田雄司(はなだゆうじ)率いる〝魔蛇足袋(マタタビ)〟は、ノリでワルをやってるシャバ僧どもの集まりだった。
ある夜、オレたちはガチ寄りのワルが率いる強豪チーム〝如虎邪羅死(ネコジャラシ)〟の襲撃に遭い、ダチの勇武(いさむ)が鉄パイプでブン殴られて意識不明に。
翌朝、勇武はどうにか意識を取り戻すが、目覚めた途端に妙なことを言い出しやがった。
「我が名はジーク・フォン・クラウゼヴィッツ。こことは異なるもう一つの世界で、魔王を倒す使命を帯びた勇者だ」