06話 「幼なじみ」
「ん...知らない天井.....?」
いつのまにか寝てしまったようだ
ふかふかした羽ベットが擽ったくて起き上がりたいが何故か体が言う事をきかず、起き上がれない
「あら、起きたの?おはよう」
おはようと言って話してきた知らない少女は
僕と目があった瞬間にやりと笑った
女はニヤニヤとこちらを伺っている。
先制攻撃を仕掛けたいところだが毒か何かで体が未だ不自由だ。
どうにかして現状打破しないとヤバい。
喰われるッ(精神的に)
あの方法なら....
「自分をどうするつもりだ」
僕の真下に気づかれない様に意識を会話に向けさせつつ、話しかける。
「あら、どうもこうもある訳がないでしょう?」
今、いつでも移動できるようになった
「おいおい、どう言う事だってばよ」
直ぐに女の後ろに自分を移動させる
魔力で作った小刀をその瞬間に相手の首筋へ
ガキィィンと金属音が鳴り響く
「可愛い顔して怖い事するのねぇ」
相手には余裕っぽい
「くっ何が目的だぁ!」
「決まってるじゃない、貴女を愛すためよ」
何が愛すだ。そういうのは相思相愛になってからだな....
苦し紛れに見た女はよく見ると薄ら茶色の髪、
僕にわきわきしながら近づいてくる動作は見た事があった。
「もしかしてお前....樹奈、か?」
「おお、やっと気づいたね、伊津くん」
樹奈とは幼なじみで、よく面倒を見てくれた人だ。しかもヤンデレだから女の子に絡まれている僕をみると包丁を持って現れたりする
「まさか女の子になっちゃうなんて。さあさあ、どう料理しますかねぇ」
じゅるっ
「ひぇぇぇ!」
麻痺毒の効果が切れた僕の体は咄嗟に動き、逃げ出すが後ろに現れた手に拘束される。
せねき視点out
羽田視点on
俺たちはいつの間にか倒れていたようだ
起きたら俺の上で河村が寝ていた
「んん、銀髪幼女最高...」
「......」
若干引いたが俺も同類なので仕方なく起こす。
バシンッ
「いてぇぇ!羽田!酷えなお前」
突然叩かれたからか、人形がピクッと動いた。
「お前が中々起きないからだろ」
「不眠症なのだよ、仕方が無い。というかあの銀髪幼女は?」
「さあ?お前も知らないのか」
「ああ、やはりこの王城には闇があるみたいだね」
「ああ、あの幼女が連れ去られた可能性があるな...普通に犯罪だぞ....」
そう話している内に皆の部屋の一番左側、俺たちの会議室の扉を開ける。するとそこにはクラスメイト達が簀巻きされて転がっていた。
「き、君たち!どうしたんだい」
「あいつが...お前らが見に行った事をバラした。そのせいで連帯責任だとよ」
「プレイかと思った」
「バカ言うな」
その後動けないクラスメイト達をからかいながら羽田と人形と一緒に解放していった。
「で、あいつって誰だ?」
「あ?お前ら覚えてないの?」
「お前さあ、クラスメイト全員名前覚えると思うかい?」
「ああそうだなそう言えばお前の名前ってなryゲフンゲフン、あいつの名前は吉田樹奈。まあ色々あって調教師と呼ばれておってな」
「おっとその先はごめんだぜ。俺はまだ死にたくない」
ザッと後ずさると俺がいた場所に何故か槍が突き出た。
さらに話してる人の頭の上にタライが。
ヒュー、ゴィーン
「ヘブゥッ」
これだから異世界は。
「確かあいつの能力は.....【創造】だ。」
厄介な相手にあたってしまった。
これから起こるだろう戦闘にため息をついた。
絶対絶命!
羽田が死ぬと言ったな、それは嘘だ。
羽田「やったぁぁぁ!」
筆者「やばい、こいつネタを消しやがった」
せねき「おいメタいからやめろや」
まだまだ続く!